35歳女性。クリニック勤務。
25歳のときに、3歳年上の主人と結婚。3人の子宝に恵まれ幸せな生活をしていた。
結婚生活が長くなるにつれて、夫婦の価値観の違いにより、仮面夫婦となる。
その後、家庭内別居となり、辛い時間を過ごしていたが、現在夫婦再建にむけて奮闘中。
見出し
家庭内別居で苦しかったエピソード1.夫婦関係の悪化の序章
10年前に結婚して、3人の子どもに恵まれた私たち夫婦。
子どもが小さいうちは家族仲よく、私たち夫婦もお友だち夫婦から、うらやましがれるような理想の夫婦でした。
私は、スキンシップをしたくて、主人を誘います。
しかし、主人は「疲れているから」、「子どもが気になるから」と、3人目の子どもが生れたあたりから、私に指一本ふれてきません。
そんな関係が長く続き、自然に会話も減り、主人に伝えたいことがあれば、子どもを通して伝えてもらう状態に。
また、主人も私に伝えたいことがあれば、子どもを通して伝えてくるという感じになりました。
さまざまな不満もつのり、喧嘩も多くなる私たち。
実際、私のほうが稼いでいて、主人は私の半分程度しか、稼いできません。
私が子どもたちにかかる、すべての養育費を支払っていて、主人からは月50,000円程度の食費しかもらえず、残りをなにに使っているかも、分からないのです。
家にいればゲームをするか、一日中スマホをながめているかで、家事の一つも手伝おうともしません。
そんな姿をみていれば、ふと、疑問の気持ちだけが、ふつふつとわいてくるのです。
「私は、なんのために、この人と一緒にいるんだろう」、「私は、この人のなんなんだろう」と。
子どもにとっては、休みの日に遊んでくれる、いいお父さんなのかもしれません。
しかし、私にとってはただのなにもしない、邪魔なだけの存在です。
外食すれば、自分の代金だけを私に渡し、子どもの分はすべて私が支払います。
「だって、食費わたしてるでしょ」の一言でおしまい。
「あなたがいくらお給料をもらっているか、知らないけど、子どもに恥ずかしいとおもわないの!?」と、ケンカしたことも多々ありました。
知らないうちに仕事を辞めてしまい、半年くらい家にいたことも。
私はシフト制の仕事をしておりますので、子どものことをお願いして、仕事に行きましたが、休憩中連絡。
すると、夫が「子どもむかつくから、ばぁちゃんがみてる」と、言いました。
ばぁちゃんといっても主人のおばあちゃんなので、子どもにとってはひいおばあちゃんです。
しかも、認知症がはじまっていて、とてもまだ小さかった子どもを見てもらえる、状況ではありませんでした。
そこで、私は再度激怒したのですが、なぜか主人は逆ギレしてきて、話になりません。
家庭内別居で苦しかったエピソード2.仮面夫婦で家庭内別居状態へ
そこから、私たち夫婦の関係は崩れていったのです。
とりあえず、「子どもが大きくなるまでは、離婚はしない」と決めました。
たくさんのシングルマザーをみてきましたが、「やはり、子どもにはお父さんが必要」だと思ったからです。
私は家政婦の気持ちになって、無心で家事をすることにしました。
主人が、私に直接行ってくることは文句だけ。
同じ空間にいるのだけで、本当に苦痛でした。
主人からの口調も、だんだん命令口調になり、まるで「奴隷」のような気持ちで、今も過ごしています。
主人の機嫌がいい日は、話しかけてきたりもしますが、私は「はい」「わかりました」と敬語で、話しをするようになりました。
私がフランクに話して、勘違いされても困りますからね。
子どもの行事は一緒に行くようにしており、保育園の先生からは「お父さんとお母さん、いつもなかよくていいですね」と言われます。
主人は接客業をしていて、外面だけはいいので、そう見えるのでしょうね。
行事が終わり、保育園を出てしまえば、私たちに会話などありません。
家に帰ればおたがいが別の部屋ですごし、寝室も別です。
これはもう、家庭内別居状態ですよね。
私はまだ35歳。
私の理想の夫婦像は全然違いました。
何歳になっても手をつないで一緒にお買い物に行ったり、子どもが大きくなったら二人で旅行に行ったり。
結婚記念日、おたがいの誕生日を一緒に祝ったり、そういう普通の夫婦になりたかったのです。
そんなのは、結婚して5年目までで、終わってしまいました。
家庭内別居で苦しかったエピソード3.どん底の葛藤の日々へ
私は、「なんで、こんな人と結婚してしまったのだろう」
最近は、毎日毎日、こんなことばかり考えて、過ごしています。
私の見る目がなかったんでしょうね。
これからあと何年続くかはわかりませんが、毎日毎日、顔を合わせるのも、苦痛でしかありません。
主人の家系は、早死の家系ですが、まだまだ先でしょうね。
そんな日々が続き、我が家は仮面夫婦に。
友人の前や主人の職場、私の実家や保育園、小学校ではいい夫婦を演じました。
もちろん、子どもたちの前でも、できる限り仲のいいお父さん、お母さんを演じています。
「他人に気づかれてはならない」と、最新の注意をはらいながら、生活をする日々。
そんな私たちにも、少しづつですが、変化が起こってきました。
相変わらずスキンシップはないのですが、主人がホワイトデーにお返しをくれたのです。
いつもなら娘と一緒か、自分が食べたいスイーツを買ってきて、ほんの一つくれるくらいでした。
今年は私だけのために、息子と選んで買ってきてくれたのです。
本当に些細なことでしたが、私にとっては青天の霹靂でした。
主人が、私とちゃんと夫婦として、やり直したいのかはわかりません。
しかし、今回のことをきっかけに、私ももう一度自分自身を見直し、結婚当初のような幸せな家庭が取り戻せるように、努力をしたほうがいいのではないかと思いました。
まとめ
主人からホワイトデーのお返しがあってからは、少しずつですが、夫婦仲も改善されてきた私たち。
これからは、結婚当初に思い描いた、幸せな家庭になれるよう、私も精一杯努力していきたいと思います。