41歳女性。
20代よりギャンブル依存の状態となり、借金を繰り返す。
多重債務者となり、債務整理をし、現在も返済中です。
夫とは今も共依存の状態だと感じるものの、現在はギャンブルとは手を切り、静かな生活を満喫中。
見出し
共依存の夫婦だったエピソード1.ギャンブル依存により気付いた『共依存』
夫と知り合ったころ、私は仕事や親との確執により、強いストレスを抱えていた状態でした。
いつもなにかに腹を立てていたけれど、そのストレスの捌け口を見つけることができずに、苛立っていたのです。
そんなとき、当時まだ彼氏だった夫が、パチンコに連れて行ってくれました。
交際前にも、パチンコの経験はありましたが、本格的に長い時間遊んだのは、それがはじめて。
強い光と大きな音のなかで、ぼーっと台に向き合っていると、あまり余計なことを考えずに済むような気がして、楽でした。
気が付いたら、二人とも、いつもパチンコをするようになっていたのです。
デートの大半は、パチンコでした。
やがて結婚しても、その生活に変化はありません。
最初は10,000円程度しか持っていかなかったのに、いつのまにか、30,000円、50,000円、と軍資金が増えていきました。
ひどい時期には、100,000円近くを財布に入れていたこともあります。
しかし、いつでも勝てるわけではありません。
負けが続いても、パチンコやスロットを打ちたくて、通い続けました。
最初に誘ったのは夫でしたが、のめりこんだのは私。
気が付いたら、借金ができていました。
どっぷりとハマっている私に、夫は戸惑っているようでしたが、止めることはなかったです。
「やめようよ」と言いつつも、夫も一緒に行く、という日々を、長く長く繰り返しました。
あとから夫と、当時の話をしたことがあります。
「やめさせなければならないと分かっていたけれど、止めるよりは、一緒に遊んでいるほうが楽だった。そういうことで揉めたくなかった」と言われました。
当時の私は、確実に「ギャンブル依存」。
そして、そのギャンブル依存について調べていて、夫と私の関係性が「共依存」と呼ばれるものだと知りました。
共依存の夫婦だったエピソード2.借金を繰り返す私を止められない夫
最初は夫に内緒にしていた借金でしたが、最終的にはどうにもならなくなり、打ち明けました。
その結果、夫の名義で銀行のローンを組み、借り換えをして整理することになったのです。
私は、泣きながら夫に、「もうしない」と誓いました。
しかし、そこから2年後には、また二人でギャンブルをするようになっていたのです。
もちろん、その段階では、まだ最初の借金を返済中です。
返済をはじめて、少し生活が楽になったのも束の間、また借金をするようになりました。
もちろん夫も、「おかしい」と感じていたそうです。
それでも、彼は私を止めることがありませんでした。
いつのころからか、パチンコを打つこともストレスになっていましたし、それでも止められないことも、また大きな苛立ちを生んだものです。
ふと気がついたら、今度は買いものに依存することで、気晴らしをするようになっていた私。
しかも、パチンコも継続して、通い続けていました。
ここでも、夫は私を止めることがありません。
私の言いわけを黙って信じ、カードや現金を好きなように使わせていたのです。
彼の口癖は、「俺は、家計のことは全然分からないから」でした。
「収入が低い、毎日つらい、ストレスを発散したい、つまらない……」、そんなさまざまな言いわけを、夫は黙って聞いてくれます。
そして夫は、私の好きなようにやらせてくれるのです。
しかし、問題を直視したり解決しようとしたり、することはありません。
まさに、「共依存」だと思うのです。
共依存の夫婦だったエピソード3.今も続く共依存の日々
やがてまた、借金により、どうにもならない状態に陥りました。
そのときも夫は、前と同じように、自分の名義での借り換えを提案したのです。
しかし、それはきっぱりと断りました。
「このままだと私たちは、ずっと同じことを繰り返す。もう頼りたくない。自分で解決したい」
そう話すと、夫はかなりショックを受け、動揺した様子。
「少し、距離を置いたほうがいいだろう」とも思い、離婚を提案しましたが、それは夫により、断られました。
いろいろ話し合いを行い、結果的に、私は債務整理をして、借金を整理することになったのです。
今も、債務整理後の返済は続いています。
「頼りたくない」と言ったものの、収入の関係で、今も夫に頼らざるを得ない状況。
この先も、残念ながら、それは変わらないことでしょう。
夫はなにがあっても私を止めることはないし、問題が見えても、目を逸らしてしまう傾向にあります。
「それならば、私がしっかりしなければいけない」という当然のことに、最近になってようやく気がつきました。
債務整理は、私たちにとって大きな転機となり、それ以降は、二人ともギャンブルからは離れています。
まとめ
正直なところ、「共依存から、抜け出すのは難しそうだ」と感じています。
ならば、「少なくとも、ギャンブルや借金などの、負の要素が強いものからは遠ざかろう」と、考えているのです。
今後は、「おたがいをよい方向に支えあえるよう、問題から目を逸らさずに、向き合いたい」と、思っています。