33歳男性。
現在は資格取得を目指しながら、フリーライターで生計を立てている。
一目ぼれして、そのままスピード婚した妻と、妻と私を足して2で割ったような顔の娘と3人暮らしで、今の生活はかなり充実してます。
そんな私だが、心のなかでは「資格取得後、また外でバリバリ働こう」と野望を燃やしている。
友だちの彼女がブスだったエピソード1.高校来の友人の彼女がブスすぎた……
30歳になったころ、約10年ぶりくらいに高校時代の友人から連絡がきました。
おたがい大学を卒業し忙しくなったこともあり、連絡こそ取らなかったものの、高校時代はとても仲が良かったですね。
なので、純粋に連絡をもらったことはうれしかったです。
「いきなりどうしたの?」と聞くと、「久しぶりに飲みに行こう」とのこと。
誘いに乗り、行ってみると「彼女もきているから、どうしても会ってほしい」といわれました。
私は、「カップルと飲むのは、あまり乗り気ではないなあ」と思いながらも、彼女がすでにきているとのことだったので、しぶしぶ了承。
今買い物中で、向かっているとのことだったため、先に予約してくれていた居酒屋に入りました。
とりあえずビールを頼んで、ドリンクが届く直前ごろ、きょろきょろしながら、店内を歩いている女性を発見。
でも、それが友人の彼女だと、思いたくはありませんでした。
そう、とってもブスだったのです。
人の外見をあまり、とやかく言いたくありませんが、とりあえずアメリカンコメディの典型的なブスのイラストにありそうな感じの女性。
思わず目をそらしましたが、案の定、嫌な予感は的中し、彼女は一目散にこちらの席へ。
「お待たせしてすみません」と礼儀正しく座り、ドリンクを注文。
そして改めて、友人から「俺の彼女の、○○です。最近付き合いだしたばっかりやけど、仲よくしたってください」といわれました。
そして、ブス彼女ご本人からも礼儀正しく、挨拶が。
「○○君とお付き合いさせていただいている○○といいます。よく○○君からお話を伺っています。よろしくお願いします」と。
私は、「ブスなのに、しっかり挨拶してくれるんだな」と感心してしまい、慌ててあいさつしかえしたのを覚えています。
よく見ると、ブスなうえに化粧も下手なようで……。
「アイラインがずれているのでは? 眉毛がアイブロウと毛と分離しているぞ?」
男の私が見ても、突っ込みどころ満載の顔をしていました。
また、彼女の顔を見て、こう思ったのです。
「ブスなのに、いっちょまえに化粧をしているんだな」、「ブスなのに化粧が下手だとは努力不足か? それとも化粧品の限界か?」と。
服装はとっても派手なフリフリの格好で、「もう一歩行くとロリータでしょう」というような服装をしていました。
これは勝手な妄想ですが、おそらく、こういうことに違いありません。
「最近自分がブスなことにようやく気付き、間違った方向に女磨きをはじめたのではないか?」
お酒を飲みながら話を聞いていると、やはり今まで彼氏はもちろん、長く続いた友だちさえおらず、なかなか苦労していた様子でした。
私の友人はそんな彼女の「うぶなところがいい」と言い、それに照れるアメリカンコメディのブス彼女を見て、私は若干めまいがしました。
「ブスなのに照れている……」と。
そしてなぜか、そのブス彼女とフェイスブックでつながるように友人から言われ、仕方がないので友人申請を承認。
帰宅途中、異様に疲れた電車のなかで、何気なくあのブス彼女のフェイスブックを見てみたのです。
すると、まさかの自撮りばっかりの投稿。
「今日はメイクを○○風にしてみました」、「今からデート、行ってきます」。
このような投稿に、自分のドアップがずらりと並んでいるのです。
おそらく劣等感からくる、承認欲求のあらわれの一種といえるこの行動。
フェイスブックで「いいね!」が付くたびに「かわいいよ」といわれている気分になっているのでしょう。
申しわけないが、あげる頻度もインパクトも半端ないため、即非表示扱いにさせていただきました。
友だちの彼女がブスだったエピソード2.幼馴染の結婚相手がブスすぎた……
幼稚園から高校までずっと一緒で、私の結婚式のスピーチまでしてくれた幼馴染の友人から、ついに「婚約した」との連絡がきました。
「結婚を前提に、付き合っている彼女だから、紹介してもいいか?」と言われた私。
「今後は、家族ぐるみで付き合いたい」といってくれたので、私の嫁もつれていきました。
幼稚園からずっと仲よくしていたため、今までの女遍歴もわかっています。
ですが、どちらかというと今風のかわいらしい感じの女の子が好きな彼だったので、あまりのブスさに衝撃が走ったのです。
ちょっと驚きが顔に出てしまっていたかもしれません。
今回の彼女は、どちらかというと、ブルドック系統のブスでした。
ブスな人を褒めるときの定番、「優しそうな人だね」という言葉がいかにも「ブスだね」といっているようにしか、思えないほどのブスです。
もうあえて、「その人に対するコメントなし」という選択肢を選んでしまったほど。
そして、言葉に詰まる私が助けを求めるように、ふと横にいる自分の嫁を見ました。
そのとき、「俺の嫁がかわいくてよかった……」と思ってしまったことは、一生胸のうちに秘めておこうと思いましたね。
その後、本当に結婚し、結婚式にも呼ばれました。
花嫁姿も見るにたえない状態で、ブス新婦の友人が「きれい」「かわいい」と写真を撮っているのが異様な光景に思えたほどで。
もう「ブスかブスじゃないか」、「ブスなのにカクテルドレスまで着ている」などと考えだすと、止まらないため、思考を停止させようと必死でした。
その後、その夫婦にも子どもが生まれ、早1歳半くらいに。
フェイスブックや年賀状にのせられている子どもは、母親の要素しか持っておらず、瓜二つ。
「ブスは、遺伝子も強いのか」と思いました。
まとめ
私が出会った「友人のブス彼女」はかなり極端なブスでしたが、友人もそのブス彼女も、とても幸せそうでした。
なにより、その姿を見て「ブスなのに……」と考えてしまう自分に対して、自己嫌悪がやまず、今でも反省しております。