冷徹すぎて残忍だ!都会は怖いと感じたエピソード3つ

都会

35歳男性。栃木県出身。

栃木県の中学校教諭を経て、現在は東京都内のIT企業に勤務。

 

30歳を過ぎてから、東京に出てきたばかりの時期には、都会の人間の情のなさを見せつけられて怖さを感じた。

たとえば、深夜の交差点で男性が車に引きずられているのを見ても、誰も警察に通報しようとしないのには、驚かされたものです。

 

趣味は、ロードサイクリングと読書と株式投資。

 

 

都会は怖いと感じたエピソード1.朝の地下鉄駅の構内が殺気立っているように感じた

通勤ラッシュ

 

私は栃木県の人口5万人程度の田舎町で、生まれ育ちました。

そして大学生活を除いて、社会人になってからも、30歳くらいまでは実家で生活。

ですから、栃木県から東京へ出てきて最初に驚いたのは、朝の通勤電車のなかや、駅の構内が殺気立っていることでした。

 

まず、人が多すぎるので圧倒されましたし、電車のなかや、地下鉄駅の構内では息苦しさがすごかったです。

「朝の通勤電車のなかで、圧死するのではないか」と思ったこともありました。

その点で、まず恐怖感を感じましたね。

 

さらには、都会の駅の構内では、みんな歩くスピードが速いことです。

しかも、ぶつかりそうになっても避けようとしないビジネスマンや、OLがたくさんいることについても、「怖い」と感じました。

 

実際、体格のよいビジネスマンから体当たりされたことも。

重たそうなバッグを持ったOLからすれ違いざまに、バッグを私の足に直撃されて、痛い思いをしました。

 

栃木から東京へ出てきたばかりのころは、「東京には、人情などというものはまったく存在しないのだな」と感じたほどです。

 

都会は怖いと感じたエピソード2.ホームレスがあちこちにいるので、都会で人生を失敗すると、落ちるところまで落ちると感じた

どん底

 

私が栃木県の田舎町から東京に出てきて驚いたことは、ホームレスがあちこちにいること。

花見で出かけた上野公園には、多くの美術館や博物館があります。

 

ですが、これらのそばで汚い恰好をしたホームレスが生活していることが、自然の風景となっていることに驚きました。

多くのブルーテントがあるにもかかわらず、行政が放置しておくことについても衝撃を受けた私。

 

また、原宿駅を出て明治神宮を参拝した帰りに、代々木公園にも立ち寄ったときのこと。

ここでは、歩道沿いにホームレスのブルーテントが並んでいます。

しかも、一般のビジネスマンや学生が歩道を通るそばで、ホームレスたちが普段の日常生活を過ごしているのです。

 

代々木公園では、ホームレスの日常や彼らの表情を間近で見ることができます。

つい最近までサラリーマンをしていたような若者から、中年の女性までいることに驚かされました。

 

また、ブルーテントのなかにはラジオがあったり、簡易照明や、小型テレビまで。

そのようなものも置いてあるのが見えて、それなりの生活を送っているのがわかりました。

そして、彼らが自転車に乗って空き缶集めをして、それをお金にかえて生活していることを、人から聞かされたときは驚きましたね。

 

栃木県の人口5万人程度の田舎町では、ホームレスは存在しません。

また、近隣の人口10万人程度の地方都市にも、ホームレスを見かけることもないのです。

 

田舎町では、「仕事を失って収入源を失っても、その人を親兄弟や親戚が助けるのが当然だ」という文化があります。

ですから、経済的には落ちぶれても、一戸建て住宅に居住して、普通に生活していけるのです。

 

ところが、「都会では仕事を失うなどして住居を失うと、簡単にホームレスへと、落ちぶれ果ててしまうのだな」と実感させられました。

「田舎と異なり、都会にはセーフティネットが存在しない」のだと思わされ、「怖い土地へ出てきてしまった」と感じたのです。

 

 

都会は怖いと感じたエピソード3.歌舞伎町近くの交差点で喧嘩があったが周囲の人は知らんぷりしていた

交差点

 

東京に出てきたばかりのころ、私は社会復帰のためにアルバイトをしていました。

そして、アルバイトで知り合った人と、新宿歌舞伎町の居酒屋で、終電の時刻までお酒を飲んだこともあります。

 

私は東京に出てきたばかりでしたので、東京での生活が長い人の話を聞くのは、とても新鮮でした。

その帰り道のできごとです。

 

終電に乗れるように知人と新宿駅に向かって歩いていると、駅前の交差点で2人組の男と、1人の男性が喧嘩をしていました。

喧嘩というよりは1人の男性が一方的に2人組の男から、顔を殴られたり、髪の毛をつかまれたり、飛び蹴りをされている状況。

そして、その男性が交差点の路上に倒れこんでしまったのです。

 

ところが、まだ2人組は倒れた男性に、暴行を加え続けます。

どんどん状況がエスカレートし、2人組の男の片方が車に乗り、運転席から右手で1人の男性を路上にひきずりながら、車を運転するようなことまでしていました。

 

これでは、傷害事件や暴行事件といってもよい状況です。

ところが、交差点前に大勢いた人たちは、知らん顔をして、信号が青になると駅へ向かって歩き出します。

 

私はこの様子を見て、「都会では、暴力事件の被害にあっても、誰も知らんふりして、助けてくれないのだな」と怖恐感を感じたのでした。

田舎でしたら、誰かが喧嘩をしていたら、たいてい赤の他人であっても、誰かが止めに入ります。

しかし、都会では知らん顔をされるのだと思いました。

 

まとめ

田舎から東京に出てきて、怖いと感じた要素は「情のなさ」でした。

 

駅の構内では、人とぶつかりそうになっても避けようとしない人なんて、山のようにいます。

また、深夜の新宿では暴行事件を見ても、誰もが知らんふり。

 

都会の怖さが感じられ、「自分の身は、自分で守らなければならない」と思った次第です。