35歳女性。
秘境と呼ばれるほどの、高齢者ばかりの小さな超田舎で、20年以上生活していました。
それがトラウマになったのか、今は海外に移住。
人と人の距離感がほどよい街で、子どもを育てながら生活しています。
田舎恐怖症です。
見出し
田舎が陰湿だと感じたエピソード1.離婚して田舎の実家に帰ると、話題の的に
田舎に住んでいる人にとって、人の不幸はみんなの大好きな話題。
私が離婚して、子どもを連れて実家に帰ると、「○○ちゃん、離婚して帰ってきたらしいよ」と、噂がすぐ広まりました。
離婚でただでさえ、ストレスを抱えているのに、周りで自分の不幸を噂されていて、悲しくなりましたね。
自分の同級生やほかの人が離婚して、田舎に帰ってきた際にもそうです。
私自身も、それらの情報を本人に聞く前に、第三者から聞きました。
それを聞いて、「私もこんな風に噂されていたのだ」と実感した私です。
田舎が陰湿だと感じたエピソード2.嫉妬にかられて、つくり話をする
とくに田舎のおじいさん、おばあさんは、自分の子どもを自慢することが大好きです。
私は上流階級の家の出身でもないのに関わらず、社会的地位の高い男性と結婚したので、かなり嫌味を言われました。
ちなみに、ベランダで洗濯物を干しているときに、私に聞こえるように、あることないこと、悪口を言われた経験があります。
そのことが、とてもストレスになってしまった私。
それから逃げるかのように、ほぼ毎日、車で片道一時間以上かけて、最寄りの大きな街に出かけていました。
田舎が陰湿だと感じたエピソード3.病気のことまで、興味本位で噂される
私の住んでいた田舎は、高齢者ばかり。
高齢者のよく話す話題といえば、「病気」についてです。
街の診療所は小さいので、誰がどんな病気か、誰がどこに入院している、病気のステージなどの情報はつつぬけ。
なので、すぐに人々の耳に入ってしまいます。
私の家族、親戚が病気になった際にも、すぐにその情報は広まりました。
病気に関して噂が広まってしまうのは、とても嫌な気持ちになります。
そのうえ、心配として噂されているわけではありません。
心配ではなく、興味本位で噂を流すので、非常に困惑しました。
田舎が陰湿だと感じたエピソード4.都会的なファッションをすると、嫌味を言われる
都会的なファッションといっても、目立つような過激なファッションではありません。
普段、ジャージにTシャツ、もんぺのような服を着ている田舎の人にとっては、すべてが都会的に見えます。
なので、オフィスカジュアルのようなファッションをしているだけでも、こう言われるのです。
「あの人は、ハイカラさん」と。
目立たず地味に、皆と同じようにしていないと、なにか言われるので、それからは地味な服ばかり身に付けるように。
おしゃれは楽しめませんでしたが、なにか安心感のようなものは得ることができました。
田舎が陰湿だと感じたエピソード5.勝手に家に入ってきて、物色される
田舎の人はよくいえば、人懐っこいので、勝手に家にあがってきてしまいます。
なんだかんだと話しながら、家を物色され、家のなかのことを口外するのです。
そのときにちょっとでも散らかっていると、美味しい話のネタにされてしまいます。
なので、「いつ誰が入ってきてもいいように、普段から家を常に綺麗にしておかないといけない」というプレッシャーが常にありました。
幼児が散らかしてしまうことは、仕方のないこと。
しかし、それに対してもプレッシャーから、ストレスに感じてしまうこともありましたね。
田舎が陰湿だと感じたエピソード6.裏と表の顔が違いすぎる
小さなコミュニティーだと、住人は頻繁に顔を合わせます。
そのため、相手のことをよく思っていなくても、表面上はやわらかい感じ。
しかし、裏の顔は正反対で、人の悪口を平気で言う人が多いです。
やわらかい感じで接してきて、いろいろ聞かれると、ついつい答えてしまいたくなりますよね。
ですが、あとで、その人の裏の顔が分かると、あまりのギャップにショックを受けたこともあるのです。
田舎が陰湿だと感じたエピソード7.ゴミの中身を興味本位でチェックされる
とくに趣味もなく、時間をもて遊ばせている田舎の高齢者のなかには、人のゴミをチェックする人がいます。
ゴミをチェックしてまで、話の話題になるネタを探す人もいるのです。
早めにゴミを出すと、チェックの対象になるので、収集時間ギリギリまで、ゴミを出さずにしていました。
田舎が陰湿だと感じたエピソード8.市役所などで守秘義務が守られない
田舎では市役所のことを役場というのですが、役場は住人のプライバシーがあふれるところです。
役場職員は噂好きな、田舎の地元の人たち。
ですので、守秘義務よりも、誰かに話したい本能が勝ってしまうようで、噂の出処に。
役場のなかでは、民生委員が住人の悩みを聞く役目、保健師は子育て相談を受ける役目を担当しています。
しかし、私は子育ての相談も、地元の保健師にはできませんでしたね。
民生委員を勤めた人に聞くと、「相談にくる人は、まったくいない」と言っていました。
噂された人も噂をするので、もう皆、人間不信になっているようです。
病院スタッフ、救急隊員、消防隊員も地元の人たちが勤めているので、そこからも情報は流出してしまうのでしょう。
田舎は、本当に隙間だらけです。
まとめ
田舎の人は、趣味、娯楽が少ないので、会話で話題にすることが少なくなります。
そこで、ゴシップばかり話すようになってしまうのでしょう。
田舎で静かに心穏やかに過ごすためには、自分のプライバシーを守ること、目立たず、地味にすることが大切。
野菜をくれたり、親切にしてくれるからといって、心を許して自分のことを大っぴらにすることには注意が必要です。