25歳女性。
家庭の事情で、幼少期を児童養護施設で過ごした経歴を持つ。
某広告代理店勤務後、ブライダル関連の個人事業主に。
付き合った異性の周囲のコメントは、「本当に男運ないね」が大半を占めました。
趣味は、ハンドメイド、旅行、ライブに行くこと、映画鑑賞など。
とくに、ゆずの音楽を好んで聞く。
好奇心旺盛で、新しいジャンルにチャレンジすべく、日々模索中です。
見出し
ブサイクな男と恋に落ちたエピソード1.出会いは、上司と部下の関係
出会いは、よくある職場の上司と部下の関係です。
当時、お付き合いしていた彼がいた私。
そのため、その彼(以下Aさんとします)から、それとなくアプローチされていたのを全部無視しておりました。
Aさんの見た目はお世辞にも、「かっこいい」とは言いがたいもので……。
やんわり表現すると「個性的」、ストレートに言ってしまうと「ブサイク」な彼。
「もう5年間くらいは、彼女がいない」と、よくため息をついていました。
体系もぽっちゃりで、「モテる」とは言いがたい体系です。
これまたよくある関係の進み方でしたが、当時、かなり家庭環境に悩んでた私は、Aさんに相談していました。
相談内容が、付き合っていた彼氏には重たすぎる内容。
それに、Aさんは私と4歳離れている、先輩になります。
なので、「Aさんに相談したほうが、仕事の上司としても人生の先輩としても、より的確なアドバイスがもらえる」と判断したからです。
彼にとって私の相談は、好きな女性との会話になります。
そのためか、時間の許す限り聞いてくれたり、仕事が終わっても一緒にそばにいてくれたりしました。
見た目に反して、そんな優しい行動をとるAさん。
そんな彼の行動が、徐々に私の心を、当時交際していた彼から、引き離すきっかけになっていったのです。
「彼は寂しいときや辛いときにそばにいてくれない。でもAさんはそばにいてくれる」と思いました。
ブサイクな男と恋に落ちたエピソード2.ひょんなことから、交際開始
「職場の人には言ってないんだけど……」と切り出しながら、Aさんはなにかを言いかけます。
聞いてみると、実は、Aさんは韓国とのハーフだっていうことが判明。
教えてくれたときは、私だけが知っている事実を知った気になって、凄く嬉しい気分になりました。
Aさんの誘惑に勝てず、彼の存在がいるのに、Aさんと肉体関係を持ってしまった私。
今思い返すと、AさんはEDの傾向があり、行為を重ねているときですら、私の目の前で自慰行為。
そんなブサイクな行動に、女性としてのプライドも大きく損失していき、段々心が引いていく感情も否定できませんでした。
しかし、ひょんなきっかけで、交際していた彼と正式に破局。
それと同時に、Aさんと交際開始。
付き合いを開始するときに、少しおかしな条件を結んだのです。
「本当はすごく嫌だけど、自分も浮気してしまった立場だから、ほかの異性とも浮気していいよ」と。
ブサイクな男と恋に落ちたエピソード3.旅行での恐ろしい話
体調を崩し、お医者様から就労のドクターストップをくらっていた私は、毎日暇な日々を過ごしていました。
そんななか、小学生のころから大ファンの、ゆずのファンクラブ限定コンサートのチケットが取れたので、Aさんを誘ってみることに。
「ファン感謝祭」と称したチケットは、一般発売がされないプレミアムチケット。
開催地は、ゆずのお二人のホームグラウンドの横浜でした。
なので、「二人で初旅行がてら、行こう」って話になったのです。
開催日当日、一足早くに現地入りしていた私。
Aさんをお出迎えしに、新横浜駅にウキウキしながら向かい、Aさんと合流。
合流した途端、浮かない顔色のAさん。
「どうしたの?」と訳を尋ねてみると、こう切り出されたのです。
「俺、昨日母親にいきなり頭ひっぱたかれて、こう言われたんだ」
「正直、彼女との交際は否定している。彼女の弟さんは知的障害者」
「それに、話を聞いている限り、彼女自身も幼少期は児童養護施設で暮らしている経歴があるし、母親はもっとまともではない」
「そんな家庭環境に育った女の子なんて、どうせろくでもない子なんだろう」
「結婚して、知的障害をもった子どもが生まれてきたらどうする?」
「そんな孫は一切面倒見たくない。私たちにとってお荷物であり、邪魔なんだよ」
「今回の旅行で彼女と別れる方向で話をしてきて。彼女と付き合いを続けるなら、私らと縁を切る方向でいて欲しい」
「でも、俺は別れたくないし、親と縁も切りたくない。どうすればいい?」
ブサイクな男と恋に落ちたエピソード4.話し合っても出ない答え
正直、一回も直接お会いしたこともない方の話だけで、ここまで全否定されるのも、本当に身に堪えました。
否定された方が、彼のお母さまというのも余計辛かったです。
こんな話を切り出されて、「じゃあ、それはひとまず置いといて、中華街に行っておいしいもの食べよう!」とは言えません。
「とりあえず、ホテル向かって話し合いしようか」と、私から切り出しホテルに向かいました。
話をうかがった感じ、ほぼ結論は出ています。
それに、議題が持ちあがった時点で、「15分くらいで、解決案が出て、話が終わる」とそのときは見切ったんです。
「そもそも、話にあがっているのは私でしょ?」
「『気に入らない』って思われている私が、謝罪がてら直接話し合いするから、一回会わせてくれるように、かけ合ってくれない?」
私は、このように提案しました。
しかし、彼は「うーん……。お母さんきっと聞いてくれない」と言い、首を縦に振りません。
ほかにいくつか、「じゃあこれは?」と提案しても、似たりよったりな回答。
その結果、どんどん観光の時間がなくなり、ライブの時間が差し迫ってきました。
「ここで、私がイライラしはじめたら、もっと空気悪くなる、穏便に、穏便に……」
なるべく平常心を保ち、話し合いを進めていっても解決せず。
「チケットだけは無駄にしたくないから、ライブ行こう」
そんな空気ではないのを押し切って、ひとまず気分転換がてら、ライブへ。
外は「晴れ男デュオ」と呼ばれる、ゆずのお二人の天候と反対して、私の気持ちを映しだすどんよりとした天候でした。
出かける前に、二人のよどんだ気持ちを吹き飛ばしてくれるような、楽しいライブもつかの間。
ホテルに帰ってきたあとに、また話し合い。
煮え切らない態度に困った私は、仕事仲間のBさんに電話で相談しました。
「Bさん、実はこうなっていて……」
「うん、その状況は私に対応できることない」と、きっぱり言い切ってくれたBさん。
「強いて言うなら、勝手に激怒しているお母様宛てに、一筆手紙書いて、Aさんにお渡ししてもらうように、依頼することですよね」
「心中お察しいたします……。本当に大変ですね」
Bさんにこう言われたのがきっかけで、気持ちを整理できた私。
一晩寝ないで、爆睡しているAさんを横目に見ながら、失礼のないように、手紙を書きました。
ブサイクな男と恋に落ちたエピソード5.無責任な行動とあと処理
翌朝。
たっぷり睡眠を取ったAさんに、嫌味を言いたくなりながらも、「で、結論は出た?」と聞いてみたら。
「いや出てないわ」と、即答で返事されました。
さすがに、堪忍袋の緒がブチッとはじけそうになった私。
こんな話をどこかの喫茶店でするわけにも行かず、今度はチェックアウトの時間が差し迫ってきます。
しかし、話し合いはまとまらない。
半分やけくそに、生活費の10,000円をベットに投げ出し、Aさんに受け取るように指示。
「ああ、もういいよ。これで宿代二人分払ってきてよ」と。
ホテル側に、延長できるか問い合わせしたら、「延長できる」との回答だったので、話し合いを続行することに。
そのため、もう一晩宿を取り直し、帰りのバスの便を変更しました。
「ありがとう。払ってきたよ」と言って、渡されたのはおつりのみ。
明らかにAさんが原因で無駄な出費をしているのに、お金を返金しなかったのです。
ホテルの目の前にはコンビニがあって、お金を降ろしたらすぐ返金はできる状態でした。
「本当に迷惑をかけてごめんね。今回の旅費時間かかっても全額負担するから」
そう約束して、Aさんと解散したのです。
この旅行は、ほぼホテルに缶詰めになった旅行でした。
後日、この事件をきっかけに関係性が悪化。
しかも、決められた期日までに、お金を全額返金しなかったAさん。
挙句の果てに、約束の時間から、無断で大幅に遅刻します。
それに、なぜか今回の事件とはまったく関係のない、仕事仲間のBさんとともに、謝罪しにやってきました。
巻き添えを食らったBさんも、終始困り顔。
万単位で返金してもらえないのは、本当に困るので、私たちの上司に相談したのです。
「本当にプライベートな相談で申し訳ないのですが、Aさんにお金を貸していて、お金返してもらえなくて困ってます」と。
「プライベートなことで、上司であるCさんに相談しないでください。もう会いません」
そう言われてしまい、一方的に縁を切られました。
なんだか、「行動も顔も、すべてがブサイクな人って、世のなかにいるんだな」と納得せざるえないできごとでしたね。
まとめ
Aさんの件があって以来、「もう少し、しっかりした男性を選ぶようにしよう」と、改めて思った私。
Aさんのような男性に、二度と引っかからないよう、これからは、異性を見極める目を磨いていきたいと思います。