アル中で映画マニア!父親がアスペルガーで辛いこと4つ

倒れこむ男性

23歳男性。某私立大学の学生。

高校生のときに、父が異常だと気づく。

大学のときに家族と相談のうえ、父を病院に連れて行くと、アスペルガー症候群と診断された。

 

一つ屋根の下で、アスペルガーの父との生活に耐える日々。

「なんとか、快適な生活をしたい」と日々奮闘中。

 

 

父親がアスペルガーで辛いこと1.アルコール中毒で酔ったときが大変

暴力的になる男性

 

アスペルガー症候群の場合、なにか一つの物事に集中する傾向があります。

私の父はアルコールに依存しており、家族からやめるように何度も言われてはいるものの、やめる気はないようです。

 

毎晩仕事帰りにビールのロング缶2本と、日本酒を2パック程度買って、家で晩酌をしています。

数年前まで、家族の夕食の場でお酒を飲んでいましたが、今では自分の部屋に引きこもって、毎晩大量のお酒を飲んでいる状態。

 

一番家族が辛いことは、父が酔うと、暴力的になることです。

頻繁に母に暴力を振るうだけでなく、大きな声で怒鳴るので、近隣の迷惑になっていないか、ビクビクした生活をしています。

 

しかも寝言がとてもうるさく、お酒を飲んだ日には「うるさい、おい、お前」などと、汚いののしり言葉を叫びだすのです。

隣の部屋で寝ている私は、不快で夜も眠れません。

 

お酒を飲んで、おとなしく寝てくれれば、まだ耐えられます。

しかし、深夜に目覚めてトイレに行くことも多く、トイレを汚すことも頻繁にあるのです。

酔っていると、完全に記憶と理性をなくしているので、私の部屋に入ってきたり、廊下で転んだりして、その対応がとても大変。

 

つい最近は、ベッドの角に脇腹を打ち付けて、2日間会社を休んで家で休養していました。

家族は「そういう事故が起こるから、禁酒するように」と忠告するのですが、父はなにしろ、そのときの記憶がないために、禁酒をするつもりはまったくないようです。

 

父のアルコール習慣がなくならない限り、私を含めた家族は安心して眠ることはできません。

 

父親がアスペルガーで辛いこと2.他人の気持ちが理解できない

耳をふさぐ男性

 

私の父の趣味は音楽や映画鑑賞、そして読書です。

音楽は昔のレコードを聞くことが好きなのですが、普通のプレイヤーやヘッドフォンで聞くことを嫌っている父。

大きな専門スピーカーから、爆音で音楽を聞かないと満足しないんです。

 

さらに、父が音楽を聞く時間は、平日の会社帰りで落ち着く22時すぎ。

しかも、土日の場合には24時ごろまで聞いていることが多く、眠りの妨げになります。

 

家中が音楽でうるさく、家族が眠れずに痺れをきらして、文句を言いに行ったことがありました。

すると、父はこう逆ギレするのです。

「俺の自由な趣味を奪うのか」、「この音楽のよさが理解できないのか」と。

 

また、映画を観るのも好んでいる父。

通常の映画館で公開されている日本映画やハリウッド映画ではなく、コアな世界の映画のみを好んでいます。

ヨーロッパで昔につくられた映画のみを芸術とし、それ以外は低俗なものとして、いつも文句を言っていますね。

 

家族が楽しくリビングで映画を観ていると、「この監督は最低だ」とか、「こんな映画で楽しめるなんて、低俗だ」などと、ののしってくるのです。

そのため、楽しい一時が台なしになります。

 

さらに、私が関心のない映画を強要してくるのも腹立たしいです。

人の嗜好を理解できず、自分の嗜好を格上を勝手に認識しているのには、毎回腹が立ちます。

 

父は自分のことだけを考えていて、自分の行いで相手がどんな思いをしているのか、理解するのがとても下手です。

さらに年を重ねるたびに、「理解しよう」という努力すら、していないように感じることがあります。

 

「なぜ、こんなに他人のことが配慮できないのだろう」と怒りを覚える日々。

ですが、アスペルガーという病気のせいなので、怒りをぶつける場所がありません。

 

 

父親がアスペルガーで辛いこと3.同じ話を何回もくりかえす

生き生きとしたシニア男性

 

普通の人は、一回話したことを何度も同じ相手に、繰り返し話すことって、あまりないですよね?

高齢の方に少しは見られる症状かもしれませんが、私の父は異常なほどに、同じ話をくりかえします。

 

たとえば、家族で祖母に会いに行くと、毎回同じエピソードを繰り返し話し出す父。

そのエピソードは今から十数年前、私がまだ小学校低学年だったときに、遠くから訪ねてきたくれた祖母に対して、交通費としてなけなしのお金を貯金箱から出したというものです。

 

そんな昔の話をされても、私自身も覚えていません。

それに、何回も聞かされているうちに、毎回その場にいる全員がうんざりしてしまいます。

 

さらに驚くことに、父はその症状に気付いていないどころか、他人が同じ話を繰り返すと、自分のことは棚にあげてひどくののしるのです。

そんな言動を見て、家族はとても悲しい気持ちになります。

 

同じ話を聞かされる苦しみがあるにも関わらず、それを自覚していないこと、そして他人を馬鹿にする姿を見るのは、胸が痛むことです。

 

父親がアスペルガーで辛いこと4.家族が経済的には依存してしまうこと

家計

 

家庭内での父は酒飲みで、自己中心的で最悪ですが、家の外に出ると、しっかりと仕事をこなしているようです。

年収は高いので、家族はいくら父のことが嫌いでも、経済的には依存していることが、縁を切れない原因にもなっています。

 

私も大学まで進学しており、その生活費や学費は、父の収入に完全に依存しています。

本当は嫌いな父からの支援など受けたくないのですが、今の生活を維持するためには依存せざるを得ない状態なのです。

 

この状況は家族全員が同じで、いくら父が家庭内で暴れようとも、経済的には依存しているので、関係を断絶することはできません。

もう父とほかの家族の間には、経済的な関係しかないのですが、それに頼っていることがとても悔しいです。

 

経済的援助を受けるために、父の前ではいい顔をしている自分が、とても嫌いな私。

こんな生活に耐えるのは、とても辛いです。

 

まとめ

父がアスペルガー症候群の場合、このような辛いことが家庭内で多発します。

そしてこのような問題は、いまだに友人に打ち明けられないなど、胸の奥にしまいこんでしまいやすいのです。

 

本当は一人で抱え込まずに、近くの病院のカウンセラーに相談するのが、適切な対処法なのかもしれないですね。