Fランク大学の実態。驚きのエピソード4つ

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28歳、男、事務員。英語教員を志し、有名私立大学を受験するが、ことごとく桜を散らせる。その末に、Fランク大学に入学しするが、今までとの環境の差に驚き、若干引きこもりかける。しかし、夢をあきらめきれず英語教員になるべく勉学に励む。
結果、教員として採用されるが、あまりの多忙さに転職を決意し現在の職にいたる。

 

 

Fランク大学の実態。驚きのエピソード1.とにかく生徒がバカ

東大

 

私が在学していた大学には、英文科があります。

第一志望の大学には落ちてしまい、この大学に入学しました。

 

英語に関係する職業につきたかった私は、高校のときから英語には自信がありました。

センター試験では、満点だったと思っていたのに。

 

まず私が驚かされたのは、漢字が読めない人が非常に多かったということ。

当時の私は、苦笑いを浮かべながら一緒にガイダンス資料を読んでいたことを、今でも思い出します。

 

それ以外にも、「高校のときは、警察にお世話になった」と、武勇伝を語っている人もいました。

受験をしたことがない人と、同じところに入学してしまったということ。

 

警察のお世話になっているかも知れないという人と、教室の空間を共にしているということ。

すべてに、混乱していた私がいました。

 

今では、皆さんいいお友だちなんですけどね。

 

Fランク大学の実態。驚きのエピソード2.be動詞の英語授業をやった

勉強

 

そんななかでも、とくに驚いたのは、やはり英語に関する講義のことです。

英語の資格を取得するための講義は、センター試験の学習内容に似ていました。

 

教授が「今日は、be動詞の活用についてやっていきます」と、言いました。

受験勉強をして入学した私にとっては、朝飯前の問題でした。

 

しかし、周りを見回すと、頭を抱えている人がなん人もいました。

be動詞と言えば、中学生で習うものです。

 

少し時間がたって、忘れてしまっていることは、あるかもしれません。

しかし、となりに座っている女の子に、こう尋ねられました。

 

「be動詞ってなに?」と。

概念の説明から必要だという事実を、受け止めきれなかった私は、思わず教授を呼びました。

 

教授の説明は、それはそれは愛情の詰まったものでした。

まるで、花でも愛でるかのように。

 

こうやって、90分の講義が終了しました。

 

 

Fランク大学の実態。驚きのエピソード3.a動詞の勉強

質問

 

ちょうど、昼飯どきだということもあり、ほかの友人からランチに誘われました。

私が通っていた大学は、県のなかでトップクラスの規模を誇る学食がありました。

 

いくつかの棟にわかれているのですが、まるでビルのようなつくりをしています。

その内の半分のフロアは、食に関するものだということにも驚きました。

 

私立大学としてのウリを、全面的に食に費やしていたので、そこは入学してラッキーでした。

友だちとビュッフェランチを食べて、会話をしながら、先ほどの講義の話題になりました。

 

「be動詞は、わからないとヤバイよね」と、友人が発言しました。

「ヤバくはないけど、びっくりしたね」と、私。

 

一緒に食事をしている彼は、私と似たような境遇で、この大学に入学したようでした。

ですから、私は親近感を持って、彼に接していたのだと思います。

 

そして、ある発言により、さらに深い仲になっていきました。

「ところでさ、一つ聞きたいんだけど」とのこと。

 

友人は続けます。

「俺さ、b動詞はわかるんだけど、a動詞がわからないんだよね」と言うのです。

 

「うん。be動詞ではなくb動詞とな」私は心のなかで、うなりました。

「きっと彼は、誰にも相談できずにすごしてきたのだろう」と、勝手な妄想をふくらませました。

 

私は持っていたノートに「be」と書き、「a」はないことをこっそり教えました。

きっと、1つの勘違いが、受験勉強を大きく狂わせてしまったのでしょう。

 

Fランク大学の実態。驚きのエピソード4.先生側がFランク

先生

 

ほかにも、講義の話はあります。

英文科ということもあり、会話を重要視する講義には、専属の外国人講師がきてくれました。

 

そんななか、ひとりの女の子が困っています。

どうやら、英語の受け答えに苦戦しているようでした。

 

「What subject do you like?(何の教科が好きですか)」という質問です。

女の子は「English(英語です)」と、答えました。

 

当然、会話としては成り立つのですが、外国人講師のかたはもっと形式的に、答えてほしかったようでした。

「OK,OK」と言いながらも、やや不満そうな先生。

 

 

次は、「Which country have you been?(今までどこの国に行ったことがありますか)」みたいな質問でした。

「Thailand(タイです)」と、しっかり答えました。

 

問題ないだろうと思って、前を見ると先生がチョークを持ってこう言いました。

「Noooooooooooo! Sentence! Please!」と叫びました。

 

本気で怒っていたようでしたが、そんなに怒る必要もなかったと思いました。

 

 

まとめ

なにはともあれ、無事に卒業でき、まともな職業につけているのは、大学のおかげだと思います。

入学当初は、戸惑うこともたくさんあるかもしれません、結局は自分のやる気次第。

 

そんなことを学んだ、大学生生活でした。