夫が憎い。憎くてフランス人の夫と離婚したエピソード3編

フランス人

38歳女性、主婦。

過去にフランス人との結婚に失敗して、深く傷ついたが、のちに心優しい、アメリカ人男性と再婚。

子どもにも恵まれ、現在は子育てをしながら、幸せな日々を過ごしている。

 

趣味は子育ての合間にする、お菓子づくりとパンづくり。

 

 

フランス人の夫と離婚したエピソード1.働かないヒモ男

パソコンを使うフランス人

 

私には過去にフランス人の夫がいました。

交際当時、夫はヨーロッパの社会主義国の医大に通う、卒業間近の学生だったのです。

 

日本とヨーロッパの遠距離恋愛でしたので、「卒業後の進路はどうするのか?」と彼に聞くと、こう言ったのです。

「この国では医師になっても、収入は見込めない。僕は英語が堪能だから、アメリカで医師になりたいが、それにはアメリカの医師免許の試験に合格しないといけない」

「アメリカの医師免許の試験は高難度なので、必死で勉強をしないといけないが、卒業後は寮を出なければいけないし、仕事もできないから生活に困る。できることなら、日本で君と生活がしたい」

このように言われて、彼の夢をサポートしようと思った私。

実家の親に頼み込み、彼を呼んで一緒に、実家で生活をはじめたのです。

 

その後、諸事情で日本で入籍し、夫婦となりました。

夫は一日中、部屋にこもって勉強をしていたようですが、一向に試験を受ける兆候はありません。

 

私は将来的に、アメリカへ移住する資金を稼ぐためにも、夫の夢のために、一日中必死で働いていました。

私の実家に住んでいたので、私の親からもサポートを受けていた私たち。

 

ある日、夫が寝ているときに、彼のパソコンをチェックしたところ、出会い系サイトに独身として登録したり、ほかの女性とチャットをしていることが判明。

自分のは外国人の医師だと言い、それにまとわりつく女性をターゲットにして、浮気を試みていたのです。

 

試験勉強に集中し、必死で夢に向かってがんばっているのかと思いきや、実はだらだらと働かずに楽をし、浮気までしようとしていた夫。

もちろん、この件を夫に伝え、修羅場となり大喧嘩しました。

 

しまいには、こう開きなおる始末。

「勉強はしているけど、一日中部屋にこもっていたら頭がおかしくなる! しかも異国にきているのだから当然だ! だから、息抜きにやってただけ! 実際は会ってないよ!」と。 

 

結局、「実際には会っていない」ということで、丸め込まれてしまったのですが、ずっと腑に落ちませんでした。

今でも思い出すと、人が必死で働いているときに、自分は働きもせずに好き放題、「憎い!」と思います。

 

フランス人の夫と離婚したエピソード2.子どもができても中絶を強要

医師の説明を受ける女性

 

こういった状態でしたので、今子どもができたら困ると思い、「万が一のためにも、避妊をして」と私は頼んだのですが、勝手に私の生理周期を頭のなかで計算し、避妊をしなかった夫。

そんなときに、妊娠が発覚しました。

 

夫に妊娠を告げると、考え込んで出た言葉が「産みたいの……? 今、産めないよね?」

もちろん状況的にも、そのとき子どもを持つことは難しかったのはわかります。

ですが、この一言。ショックと同時に、憤りを感じました。

 

そして、結果として夫からの強い要望で、中絶という大変辛い道を選びました。

しかし、彼の態度はとても冷血そのもので、中絶に対しても、「悲しい」といった感情は、微塵のかけらも見られなかったのです。

 

彼はイスラム教徒だったのですが、イスラム教では、妊娠初期の状態では赤ちゃんはまだ「人間」ではないといい、「モノ」だと言い張ります。

あとにわかったことですが、敬虔なイスラム教徒はこんなことは言いません。

その一言で、私は「この人、人間として終わってる」、そう思いました。

 

腹が立つというのではなく、「憎しみ」の感情がわきあがり、離婚を考えた私。

今でも、このときに中絶を経験したことは、とても辛く、深く傷ついている事柄です。

 

 

フランス人の夫と離婚したエピソード3.過去の結婚暦を隠していた

黙り込むフランス人

 

その後、夫は試験はまだ受けなかったものの、知人のアメリカ人医師から、外国人医師としての研究職を打診され、渡米をすることになりました。

それにともない、私も一緒に赴任先に行くことに。

そのためには、私の滞在ビザが必要です。

 

夫はアメリカ国籍も持っており、理由は、「亡くなった父親が、アメリカ国籍も持っていたためだ」と聞かされていました。

そして、私のビザを取得のため、アメリカ大使館に行き、夫婦おのおのが審査官に面接をされるのですが、彼はなぜか審査官に、フランス語での面接をお願いをしていたのです。

 

彼は英語も堪能なのですが、母国語はフランス語なので「そのせいか」と思い、そのときは、あまり理由を考えませんでした。

「審査官って、英語もフランス語も日本語も堪能だなあ」と、のんきに考えていたくらいです。

 

私は英語は多少分かりますが、フランス語はまったくわかりません。

ですので、彼の面接内容は一切分かりませんでした。

 

そして、後日、私単独の面接が再度大使館であり、私だけが出向いたのですが、そのときわかったのが、彼の過去の結婚暦です。

父親がアメリカ国籍を持っていたと、聞かされていたことは真っ赤な嘘。

実は過去にアメリカ人女性と結婚をしており、その際にアメリカの永住権や国籍を取得したそうなのです。

 

また、日本人女性との結婚暦もあり、その際も日本の永住権を取得していた夫。

大きなショックでした。

だから、審査官との面接は私にわからぬよう、フランス語だったのです。

 

夫に言うと、「正直に言うと、嫌われるかもしれないと思ったから、黙っていた」と弁明。

もう渡米は目前、あと戻りしようにもできない状況でしたので、そのまま受け入れはしましたが、本気で「この人のことが憎い」、そう思った瞬間でした。

 

まとめ

いかがでしたか?

結果的に、こういった憎いエピソードの積み重ねにより、心身ともに傷つき、そして離婚に至りました。

今も思い出すと、「憎い」という思いが込みあげてきます。

 

あなたの周りにも、このように夫を憎いと思っている人はいませんか?

愛情と憎しみは紙一重。まさにそのとおりですね。