イタリア留学でわかった日本とイタリアの文化・生活の違い5つ!

イタリア

28歳女性、某保育園にて保育士を勤め、保育の勉強をしにイタリアへ。

当時のイタリア語のレベルは超初級、今は中級までレベルアップしました。

 

留学10ヶ月が経ち、つたないイタリア語とともに、毎日奮闘の日々を送っています。

 

 

日本とイタリアの文化・生活の違い1.人によって対応の仕方が違う

首をかしげる女性

 

滞在許可書の申請をするために、郵便局へ向かいました。

その時期に申請するため、必要な金額が変わり、通っている語学学校の先生もよくわからない様子。

先生からは、「郵便局の人に、金額を聞いたほうがよい」と言われ、いざ窓口に向かいました。

 

「いくらですか?」と聞くと、「私はそんなこと知らない。市役所か警察に聞いて」と突っぱねられ呆然。

「なんて冷たいの」と思いながらも、その足で違う郵便局へ行きました。

 

同じ質問をすると「ちょっと待ってね、今調べるから」と、優しく必要な金額を教えてくれたのです。

郵便局に関わらず、さまざまな公共機関で、同じようなできごとが起きます。

 

ちなみに、友だちも同じような経験に、何度もあっているそうです。

 

日本とイタリアの文化・生活の違い2.なにかをはじめるためには、想像した倍の時間がかかる

イライラする女性

 

イタリア人は優しく、気さくな人が多いですが、とにかく適当です。

「私こんなことやりたいんです!」と意気込んで主張し、「よしこれで夢が実現する」と思ったものの、いっこうに連絡がこない。

 

「『すぐ連絡する』と言ってたではないか」と、むしゃくしゃする私。

もう一度催促しにいくと、「今はまだできない。いつできるかもわからない」との返答でした。

 

そして、最終的に連絡がきたのは、私がその会社に訪問してから4ヶ月後。

もう半ば諦めていた、いやむしろ忘れてたころに、やっと話が一歩進みました。

 

バイトを探したときもそうです。

「連絡するね」と返事をもらってから、いまだに連絡はありません。

 

日本とイタリアの文化・生活の違い3.13時から15時半は店が閉まる

イタリアのお店

 

この習慣は有名なことですが、本当に閉まっています。

「しかし、個人経営のお店だけでしょ」と思っていませんか?

 

イタリアにきてから、少し生活が落ち着き、イタリアでの携帯番号を契約しようとしたときのことです。

通っていた学校の授業が終わり、携帯のsimカードの契約をしに、携帯会社TIMへ行きました。

イタリアではTIMといったら、日本のdocomoのような大手企業です。

 

「あれ? 閉まってる?」

お店に向かって歩いていくと、お店のなかには誰もいません。

受付時間をみると、「chiuso」の文字が……。完全に閉まっていました。

 

そして、この日は木曜日。

なんと、「夕方からも開かない」と書かれてあり、とてもがっかりしましたね。

 

実は、次の日の金曜日の朝に、ミラノに住んでる友だちと会うことになっていた私。

現地に着いたときに、連絡できる手段がどうしてもほしかったのです。

 

結局、その日にsimカードは手に入らず、待ち合わせ場所を細かく確認して、合流しました。

まさか、大手会社までも、昼過ぎのおやすみタイムがあるとは、思いもしませんでしたね。

 

 

日本とイタリアの文化・生活の違い4.すぐに友だちはできない

イタリア人

 

「イタリア人は情熱的で、ナンパ上手で、すぐに恋人や友だちができる」

そんなイメージを持っていませんか?

北イタリアの人たちは南の人に比べると、冷たい印象があります。

 

「バーで飲んでたら、話しかけられるでしょ?」

日本の友だちから何度も聞かれましたが、そんなことはめったにありません。

 

まず、イタリア人にとってアジア人はみんな一緒。

もちろん、日本人と中国人の見分けなんてつきません。

 

そして、私の住む街はすごく小さいので、日本人はほとんどいないのです。

つまり、中国人としてみなされるということ。

 

ここに住むイタリア人は、どうやらあまり中国人に対して、よい印象はないようで……。

冷たい目で見られることや、距離をとられることもあります。

 

そして、イタリア人は自分の行きつけのお店に通うことが好きです。

古い仲間や慣れ親しんだ場所が好きで、もうできあがった仲間には、入りづらいという印象をもちました。

 

「自分のテリトリーを大事にしたい」という印象です。

ただ、一度知り合った人とたまに街でばったり会うと、満面の笑みで挨拶されます。

 

「大の仲良しではないか」と思うくらいのテンションで、話しかけてきますね。

しかし、実際はそんなに遊んだこともないし、むしろ一回も遊んだことがないパターンが多いです。

 

今では、自分もそんなテンションで知り合って間もない人に、挨拶していますけどね。

 

日本とイタリアの文化・生活の違い5.8月の街は静まり、11月の街は霧につつまれ、4月は謎の綿が舞う

イタリアの冬

 

夏イタリアの観光地は混雑します。

しかし、小さな街は多くの店が閉まり、街には人がいません。

 

みんな、バカンスでいなくなるのです。

レストランもジェラート屋さんも閉まり、とにかく暑いだけ。

 

さらに、イタリアでは、冷房が家庭に普及していません。

「外に行ってもやることがない。家にいても暑い」という状況に陥ります。

なので、8月は旅行に行く予定を早めに立て、小さな街からは脱出することをおすすめします。

 

また、秋をすぎると霧で街がつつまれ、朝、家をでると目の前は真っ白。

まったく先が見えないほど、霧が深いこともあります。

 

そして朝も暗い、夕方もすぐに暗くなるのです。

もちろん、街には人がほぼいません。

夏まではレストランにはテラス席がずらっと並び、若者たちであふれかえっていた場所も、閑散としています。

 

そして、春がやってくると、空を飛び回る謎な花の花粉が出現。

自転車で走ると、鼻や口のなかにどんどん入ってきて、花粉症の人はつらいかもしれません。

 

私自身も日本ではかなりひどい杉の花粉症ですが、幸いイタリアでの花粉には反応せず、今年は花粉症に悩まされることはありませんでした。

 

まとめ

イタリアやヨーロッパに、憧れをもつ人も多くいると思います。

ですが、実際に住んでみると、意外と想像とは違い、「こんなはずじゃなかったのに」と思うことが多々ありますね。

 

もちろん楽しいこと、嬉しいことも沢山ありますし、とにかく食事はおいしいです。

しかし、想像とかけ離れていることも多く、一筋縄ではいきません。

 

どの国でもそうですが、柔軟に対応していかなければいけないですね。