発達障害がゆえに人間関係で大変だった5つのこと

コミュニケーション

24歳男性。中小メーカー勤務。発達障害であると診断されたのは大学3年生の時、友人からもしかしたら発達障害の可能性があると指摘されたことがきっかけ。勤務先では、私が発達障害であることを知っている社員と知らない社員がいる。趣味は、サイクリングやゲーム。

 

 

発達障害、人間関係で大変だったこと1.人との距離感がわからないので誤解を生んでしまうことがある

絡まった赤い糸

 

今まで生きてきたなかでさまざまな人と交流をしてきました。

学校では、先輩や教師などといった目上の立場の人、会社では上司や部下など、立場が上の人も下の人もさまざま。

 

私の場合、立場を考えて他人と話すということができていなかったみたいで、たとえば、仲のいい先輩などに対して、ため口を使ってみたりしていました。

私の感覚では許される冗談のつもりでもあったのですが、相手の立場になって考えてみれば冗談で済んでいたのかどうか、あとから考えて不安になったりもします。

学生のうちは馴れ合いのなかで、まぁ失礼なやつだぐらいに思われていただけで済んでいたのですが、社会に出てからはそんなことをすると、かならずと言っていいほど怒られますよね。

 

今では目上の人に対する言動を意識して気を付けているので、以前のような誤解をまねくようなことは少なくなりました。

しかし、問題なのは同期や後輩に対しての話し方。

失礼な言動をしないために意識しすぎた結果、必要以上に丁寧な言動になっていたみたいで、同じ目線で話すことができる立場なのに、よそよそしかったり、距離を置かれることもありました。

 

発達障害、人間関係で大変だったこと2.人の目を見て話すことができない

ビジネスシーン

 

私は子どものころから人の目を見て話すことが苦手でした。

教師や親から「人の目を見て話しなさい」とよく注意されていたのですが、私にしてみれば、人の目を見て話すのは、相手の本音が透けて見えてしまいそうで、少し怖くなってしまうのです。

社会に出るまでは、人の目を見て話さなくても、そんなに問題はなかったのですが、社会に出てからは、目を見て話さないことが多少仕事に支障をきたすことがあったので、大変でした。

 

上司からは「君は仕事に対する熱意が足りない」とよく言われました。

当時はやる気はあるのに、なんでそんなことを言うのだろう、と納得がいかなかったのです。

 

しかしよく考えてみれば、人から目をそらして、なにかを言っても情報は伝わるかもしれませんが、気持ちは伝わらないのだということがわかりました。

今ではじょじょに目を合わせて人と話すことができるようになりましたが、初対面の人やあまり親しくない人と話すときは、思わず目をそらしてしまいます。

 

発達障害、人間関係で大変だったこと3.思い込みが激しく他人が自分の事をどう思っているのかを考えすぎてしまう

こんがらがっている犬

 

他人が自分に対して、なにかを直接言ってきたわけではないのです。

でも、他人のふとした言動に対して、必要以上に考えてしまい、この人は私のことが嫌いなのかな、といらぬ考えを抱いてしまいます。

 

考えてしまうだけならまだいいのですが、そのせいで疎遠になってしまった人が何人かいるので、少し悲しくもなってしまいます。

これに関しては、いまだに改善しておらず、高校から大学、大学から社会人になるなど、自分の環境が変わるたびに、自分の人間関係がリセットされてしまうような感じになってしまいます。

 

 

発達障害、人間関係で大変だったこと4.人が言ったことを正確に理解することができない

理解できていない犬

 

人が言ったことに対して、その人がなにを私に伝えたいのかをうまく理解することができません。

なんども聞き返したりするのですが、そのたびに、めんどくさそうな顔をされてしまい、傷ついてしまうことがしばしばあります。

 

私の感覚としては、相手が言ってたことに対して、何通りかの解釈が同時に生じてしまい、それのうち、どれについて言っているのかを判断することができないという感じです。

今までは自分は、言葉に対して敏感なのかなと思っていたのですが、発達障害であることが分かってから、これに関しても私の欠陥なのかということを思い知らされ、がくぜんとしてしまいました。

 

人との会話がスムーズにできないので、なかなか会話が盛り上がることもないです。

仕事に関してはミスの原因にもなってしまうので、大変です。

私としては、誤解するよりもましなのでわからないときは細かく聞き返すようにしており、その頻度をじょじょに少なくしていけるように努力しています。

 

発達障害、人間関係で大変だったこと5.相手の気持ちに共感することができない

人間関係

 

私はできるだけ自分の考えを言うときは、論理的に伝えるようにしているのですが、それが周りの人にとって見れば相手の気持ちを察することができない人、という感じで思われています。

相手の気持ちを考えずに、正論をただ述べるという行為は、相手にとってみれば不愉快なことでもあるのです。

しかし、私はそのことに気がつかずに、知らないうちに他人に不快な思いをさせていたみたいです。

 

まとめ

自分が発達障害であることを知ってからは、今までの自分の言動を振り返って、相手に迷惑をかけないように意識をして、できるだけ改善できるように生活をしています。

それでも十分とはいえないのですが、今までに比べてトラブル自体は減り人間関係も築けるようになってきました。