うつ病だと結婚できない?私がうつ病なのに結婚できた4つの理由

桜吹雪

32歳女性。新卒で某大手保険会社に入社後、うつ病を発症。その後、転職した先で現在の主人と知り合い、服薬やカウンセリングなどのうつ病の治療を乗り越えて、5年の交際を経て結婚。現在はうつ病も完治し、結婚3年目で第一子を妊娠中の主婦。

 

 

私がうつ病だったのに結婚できた理由:1.相手の理解があった

相談している風景

 

私は新卒で入社した某保険会社で営業職として勤務していた際に、うつ病を発症しました。

結局、その会社を退職したあとに、病状が少し回復し、転職し、その転職した会社で今の主人と知り合いました。

 

その当時、主人のことはとくに意識していませんでしたが、真面目に働く清潔感のある男性として、話したりするうちに好印象をもつようになっていました。

しかしながら、転職し病状が回復したからといっても、うつ病の通院や服薬は続けていました。

ときに転職した仕事先でも、一緒に働く女性社員の当たりが強く、心が辛くて泣いてしまったり、ストレスにより頭痛や吐き気、過呼吸などの体調不良を起こすこともしばしばありました。

 

そのような不安を抱えながら、この人(今の主人)を好きになっていいのだろうか。

戸惑いを感じていたときに、主人からお付き合いしてほしいとの申し出がありました。

私はこの人になら、自分の病状を伝えても良いかと思いきって、うつ病である事実を話したのです。

 

主人はとても驚いていましたが、「うつ病であっても同じ人間には変わりないし、できることはサポートするよ」と言ってくれたのです。

それからお付き合いをするようになって、心配なときは通院に付き添ってくれたり、私の知らないところでうつ病に関する書籍を読み漁ってくれていたようです(結婚後に知りました)。

 

偏見をもつようなことはなく、ふつうに接してくれ、ときに理解しようとしてくれ寄り添ってくれました。

彼といると最初からホッとする安心感があったのを覚えています。

相手がうつ病に対して一生懸命理解してくれようとしたことが、結婚できた理由の一つだと、結婚した今も実感しています。

 

私がうつ病だったのに結婚できた理由:2.徹底的に治療する期間を設けた

医師に相談

 

私は主人と付き合っていた当時、実家を離れ一人暮らしをしていました。

一人暮らししていたのは関東で、実家は九州。

 

主人は実家暮らしでしたが、心配なときは私の家に泊まりにきてくれたりしていました。

しかしながら、仕事でのストレスや女性社員のあたりの強さに耐え切れずに、うつ病が悪化してしまったのです。

悪化した際に、通勤中の電車で過呼吸で倒れてしまい、救急搬送される事態になってしまいました。

 

さすがに心も体も疲労こんぱい状態で仕事をし、一人暮らしを続けることは困難になっていました。

そこで彼や自分の両親と話し合った結果、一度実家に戻り、静養して、ある程度病状を回復させてから、また戻るようにしようと話をしました。

 

私は自分を精神的にも支えてくれていた彼と離れることは辛かったのですが、一大決心をし、九州の実家に戻ることにしました。

それから静養期間は2年程になりましたが、その間も関東と九州の遠距離恋愛は続きました。

彼は私が関東を離れる際に「必ず迎えに行くから、戻ってきたら一緒に暮らそう」と私を励まし続けてくれていました。

 

実家では通院やカウンセリング治療を行い、徹底的に治療する期間を設けました。

そのおかげで働く意欲も出て、アルバイトができるまでになり、医療事務の資格を取ったりと、うつ病だった私の状態はかなり安定していました。

 

 

私がうつ病だったのに結婚できた理由:3.周囲の理解があった

相談している風景

 

仕事を辞めて、実家に帰って来たときの私の精神状態はボロボロでした。

そのときの私は、うつ病によりまず文字が読めず、頭に入らなくなっていたので、大好きだった読書もできず、なにもすることなく、ただ淡々と日々がすぎ去っていくのが辛くてたまりませんでした。

 

彼は変わらずに連絡してくれたり、ときに会いに来てくれたりしていましたが、自分が働かずにただただ日々をすごしていることが心苦しく、なんども死にたい気持ちに駆られることもありました。

一緒に住んでいた両親は、ただただ私の回復を見守り、主人が遠方から会いに来てくれた際には、自宅に快く迎え入れたりしてくれ、私の気持ちを優先してくれました。

 

また仕事を辞めてうつ病で帰って来たことを、まわりの一部の友達にしか伝えることができませんでした。

後ろめたく、うつ病になったことに対する恥ずかしい気持ちがあったのだと思います。

 

しかしながら、親友は私に「気を遣わなくていいからね」と優しくサポートしてくれました。

うつ病に対する周囲の理解があったのも私にとっては有り難かったです。

 

私がうつ病だったのに結婚できた理由:4.うつ病が治った

飛び跳ねている人間

 

徹底的にうつ病を治療する期間を設け、彼が根気強く待っていてくれたことによって2年程期間が経過したあとに、私はほとんどうつ病に関する服薬をすることもない状態になっていました。

最後まで残ったのが、うつ病と一緒に併発していた不眠症。

しかし、不眠症程度で今服用しているお薬なら、内科でも出してくれる薬だし、「そろそろ関東に戻りたいなら戻っても大丈夫だよ」という言葉を主治医の先生よりいただきました。

 

そのことを彼に話すと、「一緒に暮らそう」と言ってくれ、自分の両親にも相談し、私は彼との同棲をすることになりました。

彼も私の治療期間であった2年の間に、同棲するための資金を貯めていてくれたということをあとで知りました。

 

本当に私のことを信じてくれていたんだ、という安心感とこの人のために「良くなりたい」という気持ちが後押ししてくれたのか。

私は彼と同棲をはじめて、半年程でなぜか嘘のように不眠症の薬を服用しなくても眠れるようになっていました。

 

心が安定し、不眠症も治ったので同棲をはじめてから、仕事もきちんと勤めることができるようになりました。

その姿を見届けてくれた彼は正式に結婚しようということになり、私たちは結婚しました。

 

まとめ

私がうつ病だったのに結婚できた理由は、自分を信じてくれる存在がいたことです。

うつ病の治療は長くかかるので、辛いというのを耳にすることも多いです。

 

実際、私も最初の発症から結婚するまでの完治期間は約5年かかりました。

しかしながら、心も体も丈夫になれ、好きな人とも結婚できることを身をもって体験しました。