うつ病だった17歳の時の恋愛エピソード3つ

彼氏

22歳女性、高校生のころ、うつ病と診断される。
現在は父の会社を手伝いながら、忙しい母のかわりに家事もこなせるように。
病気になる以前から付き合っていた彼とは、今も充実した日々を送っている。
可愛いペットたちと過ごすこと、本を読むことが楽しみ。

 

 

うつ病だった17歳の恋愛エピソード1.安心をくれる

笑顔

 

私がうつ病だと診断されたのは、17歳でした。

そのときには、付き合って2年以上になる彼氏がいました。

 

付き合いたてはずいぶん喧嘩もし、苦労もありましたが、さすがに落ち着いてきた時期だったことが救いでした。

それどころか、そのときの私にとって彼以上の支えはいませんでした。

それくらい、安心できる、大切な存在になっていました。

 

優しい、理解のある両親にも本当に助けられましたが、やっぱり年頃だったこともあり、うまく「辛い」と伝えられないこともたくさんあったので。

彼の前なら、泣くことも恥ずかしく感じなかったのです。

 

不安障害もありましたので、人に嫌われてるんじゃないか、とか、そんなことが不安で気になって苦しくて仕方なかった私が、彼だけは大丈夫と思える、そんな人でした。

不安定で、もう前向きになんてなれないと落ち込む日々に、彼はこれ以上ない安心をくれました。

ふさぎこんでいるばかりの私が、一番気持ちがおだやかになるのは、彼と一緒にいるときと、布団にくるまって彼となにげないメールをしているときでした。

 

うつ病だった17歳の恋愛エピソード2.笑顔をくれる

彼女

 

うつ病になって、楽しい、嬉しい、といった感情がずいぶん消えてしまいました。

代わりに、つらい、悲しい、さびしい、ネガティブな感情ばかりがまとわりついて、いつも押しつぶされそうな気がしていました。

当然、笑顔も減りました。

 

落ち込んでいる状態で笑顔になる人なんていません。

今までおもしろいと思っていたドラマも、大好きだった漫画の続きも、小説も、ゲームも、なにも楽しくなくなってしまいましたし、楽しく誰かと会話することがどんどん減っていきました。

たまーに、調子がいいと漫画は読めたり、ホコリをかぶっていることの方が多くなってしまったピアノを弾いたり、できる日もあったことにはあったのですが、前ほど楽しく感じられなかったのは、今でもよく覚えています。

 

でも、不思議と彼といると笑えることが多かったのです。

大した内容の会話はしていなくとも、楽しかった。

彼が笑ってくれると、気持ちが軽くなる気もしていました。

 

「今度、好きな漫画のアニメ版、一緒にみてみない?」とか、「久しぶりにピアノ聴かせてくれたらうれしいな」とか。

そういってもらえると、行動する原動力になりました。

 

今度会える日は、このアニメ一緒に見てみたい、ピアノなまってるから少し練習しよう…。

いつもなにも、やる気の起きない、楽しみの消えていた私に楽しみをつくってくれるのも彼でした。

 

それでも調子が悪い日は、会いたい気持ちとは裏腹に、会えないこともありましたが、いつも優しく許してくれました。

「あいつはお前が元気に笑っていること以上に、うれしいことはないんだ」と当時同い年の17歳の男の子が言ってくれたのです。

 

うつ病になった人が身内にいたので、うつ病と向き合うことがどれだけ大変なことかは私にもよくわかっていました。

きっと彼自身もとても辛かったでしょうに。

 

朝早くから遅くまでのきつい部活のかたわら、突然感情の起伏のはげしくなった私のことを気にかけて。

今思えば、私を不安にさせないために、無理していたこともたくさんあっただろうと思います。

私の調子がいいと、両親もうれしそうにしてくれましたから、彼がくれる笑顔は、私だけじゃなく、娘のことで悩みの多かったであろう両親の笑顔にもつながりました。

 

 

うつ病だった17歳の恋愛エピソード3.回復への原動力だった

彼氏

 

しんどい、辛い日々は、将来も真っ暗に感じさせるには十分でした。

このまま生きていても、ずっとこんなふうに、ちゃんと人並みに働くこともできず、それどころか高校も卒業できないかもしれない。

存在価値のない私がこの先どうやって生きていけばいい?と不安にずっと付きまとわれていました。

 

そんな私の人生に、将来への希望をくれたのも彼でした。

彼といるときは、楽しいと感じられることが多かったので、これから元気になって、たくさん遠出もしてみたい、一緒においしいものたくさん食べたい、支えてくれる恩返しがしたい、もっと二人で笑っていたい。

と思うようになっていました。

 

いつか結婚して、彼のとなりでキレイなドレスを着てみたい、なにより、これからもずっと一緒にいたいと思いました。

そのためには、私が元気にならないといけませんでした。

いつまでも負担をかけたくはなかったので。

 

無理せず、あせらず、マイペースに。

とりあえず自分のできることからやってみよう、どんな小さなことでも、できた自分をほめてあげよう、失敗したことも、できないことがある自分も認めてあげよう。

本当に少しずつでしたが、前進してやる!とういよりは、できてたらいいな、くらいにきおわず、自分なりに回復を目指しました。

 

彼の存在が、私の回復への原動力になっていました。

 

まとめ

今私が元気に笑っていられるのは、彼がいたからです。

一人だったらきっと、今でも布団から出てこられないような生活をしていたと思います。

 

いくら返しても返しきれないくらいの感謝をしています。

これから先、長い時間をかけてゆっくりと、お返ししていきたいと思っています。