頭がいかれてる!うるさい客エピソード3つ

お手上げ状態の男性

35歳男性。

中学校の教諭時代に、うつ病を発症して、退職します。

その後、数年間のブランクを経て、現在は東京都内のIT企業に勤務。

 

うつ病を発症したあと、社会復帰のために短期間、喫茶店でアルバイトを経験しました。

周囲の迷惑をかえりみないで、大声で会話する客、ノートパソコンのキーボードをバチバチ音をたてて、別の客から怒鳴られる客。

そのような客に、自分の挨拶について、本社にクレームを入れられるハメに。

 

接客業を通じて、「世のなかには、いろいろな人間がいる」と実感させられた。

趣味は、ロードサイクリングと読書と株式投資。

 

 

うるさい客エピソード1.新聞社に勤める記者たちが、いつも大きな声で店内で会話して、周囲の人間が迷惑そうにしていた

ランチ

 

私は、うつ病を発症して中学校の教諭を退職してから、現在の会社に就職するまでに、数年間のブランクがあります。

このブランク期間中に、社会復帰のためのリハビリとして、短期間だけ大手喫茶チェーンの店舗で、アルバイトをしていました。

 

このお店で働いていて、印象に残っているお客さんは、新聞記者の方です。

お店の近くに大手新聞社の支局があり、たまに新聞社の記者たちがコーヒーを飲みにきていました。

 

彼らの特徴は、声の大きさと、偉そうな態度。

レジで注文するときも、座席で会話をしているときも、ほかのお客さんより、かなり大きな音量で話をしていました。

 

話の内容は、ライバル新聞社の噂話や、政局の話や、自分の新聞社の報道スタンスにケチをつけるような内容で……。

彼らの声はかなり大きいので、お客さんの入りが少ないときは、筒抜けなのです。

 

「〇〇社も、最近はだらしがねえなー」「〇〇総理に思う通りに政権運営されて、おとなしくしてるわけにいかねえな」

そのようなことを言っています。

 

彼らの話を聞いていると、私は不快に感じました。

なぜなら、「新聞社の記者というのは、常に権力者に盾を突く姿勢を取ることを優先すべきだ」と、聞こえてくるからです。

 

そして、別の意味で、彼らに不快を感じているお客さんがいました。

近所に住んでいる主婦たちで、たまにやんわりとクレームを入れてくるのです。

 

「あのおじさんたち、いつも大きな声で、まわりに迷惑だと思わないのかしら」

「あの人たち、どうにかならないの?」などと。

 

うるさい客エピソード2.私の挨拶が不快だったらしく、本社にクレームを入れられた

鼻で笑う男性

 

私がアルバイトとして、喫茶店で働きはじめるときに、店長からマニュアルを渡されました。

そのマニュアルを見ながら、挨拶やレジの処理の仕方などを学んでいったのです。

 

ですから当初、お客さんに対しても、きちんと「いらっしゃいませ!」と、元気よく挨拶していました。

しかし、常連客のなかには、個人的に好きになれないお客さんもいます。

 

とくに気取った態度をとった客や、偉そうな態度をとる、高齢の客のことが嫌いな私。

たまに、「いらっしゃいませ」ではなく、「らっしゃいませ」と挨拶していました。

 

ところが、よりによって、私の挨拶について、喫茶店の本社へクレームを入れたお客さんがいたのです。

「『いらっしゃいませ』ではなく、『らっしゃいませ』と挨拶をする店員がいる」

「お宅の会社は、店員の教育もできないのか」と。

 

しかも、ご丁寧に私の外見についても記載されており、「外見は若くはなく、髪の毛が薄い男性」と書かれていました。

どう考えても、私しかいません。

 

店長が念のため、レジを映している防犯カメラをチェックしたところ……。

私が、「らっしゃいませ」と言っている場面がありました。

 

このクレームのメールを送ってきたお客さんは、毎週1回程度の割合で店に訪れる、40代くらいの男性客であることが判明。

クレームをもらったあと、店長から厳重注意をされた私。

それ以来、このお客さんがきたときには、言葉遣いに気をつけて、「いらっしゃいませ!」と挨拶するようにしました。

 

そんなある日、この40代男性のお客さんが私の顔を見て、ニヤリと笑ったのです。

「ざまあみろ」という表情でした。

 

 

うるさい客エピソード3.店内でノートパソコンのキーボードをバチバチ叩いている客が、ほかの客から怒鳴られた

怒っている男性

 

近年は、喫茶店内にノートパソコンを持ち込み、喫茶店内に2時間くらい居座って、仕事などをしているお客さんが増えています。

私がアルバイトをしていたころには、すでにそういうお客さんが存在していました。

そのお客さんは、いつもカジュアルな服装をしていましたが、どうやら仕事を喫茶店でこなしているようです。

 

座席につくと、すぐにバッグからノートパソコンを取り出して、すぐに作業にとりかかるのが常でした。

しかし、ノートパソコンのキーボードを常に強くたたいていますから、「バチバチ!」と叩く音が周囲に響き渡るわけです。

このため、このキーボードを叩く音に、イライラするお客さんがあらわれました。

 

ある日、このお客の隣に座って、受験勉強をしていた20歳前後の男性客が、「バチバチ、うるせえんだよ!」と怒鳴ったのです。

一瞬、店内が静まり、ノートパソコンで作業をしていた男性客は「ポカーン」としています。

自分を怒鳴りつけた若い客を見つめていました。

 

おそらく、周囲の客が、自分をじっと見つめていることに気がついたのでしょう。

その客はノートパソコンを閉じてバッグにしまい、店を出て行ってしまったのです。

 

それと同時に、隣にいた店員が、「あの人いつもうるさいよね」と文句を言っていました。

そのお客は、2度と店にくることはありませんでしたが、店内の雰囲気は落ち着いたので、良かったと思います。

 

まとめ

喫茶店で働いていると、周囲の迷惑をかえりみないで、会話する客や、ノートパソコンのキーボードをバチバチ音をたてる客に遭遇するものです。

また、店員の言葉遣いについて、わざわざ本社にクレームを入れる客もいます。

 

短期間でしたが、生まれてはじめて客商売を経験し、「世のなかには、いろいろな人がいる」と感じた次第です。