29歳女性。
クラウドワーカーとして、実家に寄生中です。
家のなかで、PC1つあればできる仕事をしているせいか、自然と引きこもりに。
隣の家に住む、近所でも評判の残念ハーフを眺めつつ、「こんなに残念な人がいるのか」と、自分を棚にあげて、面白がっている。
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ハーフの残念なエピソード1.ロシアと日本のハーフだが、思いっきり平安顔
私の家は一軒家で、その隣には、同じく一軒家が建っています。
そこに、私が小学生高学年のころ、ある一家が引っ越してきました。
その一家は、お父さんがロシア人で、お母さんが日本人の家庭。
そして、そのお2人の子どものうち、長女が残念ハーフなのです。
引っ越してきた当時は、その長女は15歳でした。
引っ越し当日に、挨拶にきてくれた一家。
お父さんは背が高くて、イケメンなロシア人で、瞳が青みがかっており、とても綺麗です。
お母さんは、ちょっと浅黒い肌をしており、一重瞼。
脂取り紙で有名な、よーじ屋のパッケージに描かれている女性そっくりで、おてもやんな顔立ちでした。
そして、残念ハーフさんは、そのお母さんの血を思いっきり強く、受け継いでしまったのでしょうね。
ハーフにしては、のっぺりしたかなりの平安顔だったのです。
この残念ハーフさんは、ご近所でも有名でした。
引っ越してきてしばらくの間は、こういった噂で、もちきりに。
「どうして、娘さんはお父さんに似なかったのか……」、「重たい一重瞼で、可哀想に」と。
小学生の私でも、「神様って残酷だ」と思ったほどです。
ハーフの残念なエピソード2.体型だけは血を受け継いでおり、プロレスラー並み
ロシアと日本のハーフと聞くと、イメージするのが、スラッとしたモデル体型です。
しかし、残念ハーフさんは子どものころから、とてもよく肥えているレスラー体型でした。
ロシア人のお父さんが、結構がっちりした体型の方。
なので、そっちの血を受け継いでしまったようですね。
たまたま駅前で、残念ハーフさんが女子プロレスラーのスカウトを受けている場面に、遭遇したことがあります。
「そりゃ、この体型だったら、将来有望だろう」と、思ってしまった私。
また、10代のころの残念ハーフさんは、ショートカットだったせいか、遠目から見ると、男性にしか見えません。
「この前、すっごいでかい男が、女子トイレに入ってたんだけど!」
私の通っていた小学校で、クラスメイトがそう言っていたほどです。
その特徴も、残念ハーフさんそのままだったので、「こうした見間違いをよくされているなんて、とっても残念だ」と思いました。
ハーフの残念なエピソード3.肌は母親譲りの浅黒さ
ロシア人といったら北欧、寒い国ということで、「肌も透けるように白い」と思うでしょう。
しかし、残念ハーフさんの肌の色は、お母さんの浅黒さを受け継いでしまったらしく、浅黒いのです。
もうこれでは、ハーフと聞いても、全然信じられません。
そのうえ、見た目は思いっきり、アジア人でした。
しかし、残念ハーフさんは、ハーフとしてのプライドを持っていたのでしょうね。
道で私を見かけるたびに、こう言ってくるのです。
「今日、通りがかりの男の人に、「とっても色白で可愛いですね。ハーフの子ですか?」って、メアド渡されたんだけど」
「私ってハーフだし、こういう反応されるのは慣れてるけど、断るのが面倒なんだよね」と。
しかし、「その残念ハーフさんの話は嘘」ということは、ご近所でも有名でした。
ハーフの残念なエピソード4.英語もロシア語も話せず、日本語オンリー
残念ハーフさんのお父さんはロシア人ですが、日本が大好きらしく、日本語はペラペラです。
聞くところによれば、残念ハーフさんが「日本で馴染めるように」と、幼いころから、家庭では、日本語での会話を徹底していたようでした。
だからなのか、残念ハーフさんは、英語もロシア語も話せません。
日本語オンリーです。
でも、残念ハーフさん的には、それが許せないのでしょう。
よく私に向かって、ロシア語で話しかけてきては、こう言ってきます。
「あ、ごっめーん。今ロシア語出ちゃってた? やっぱ私ってハーフだし、つい出ちゃうんだよね」と。
私もどちらかといえば、ブスですし、それに年下です。
残念ハーフさんにしてみると、マウンティングをしやすいのでしょうね。
そのため、こういった発言を私に頻繁にしてきた、残念ハーフさん。
ですが、あとから残念ハーフさんの話していたロシア語を調べると、簡単な単語さえ、間違っていたりして……。
「こういうところが、残念なんだよね」と、強く思ったものです。
ハーフの残念なエピソード5.ロシア人になりたくて、整形までしたが失敗
私が20代前半のころのことですから、残念ハーフさんが20代半ばのころになります。
残念ハーフさんが、整形をしました。
たまたま、家の近くにあるコンビニへ行ったときのこと。
マスクをつけて、人目を避けるようにして歩いている、残念ハーフさんを見かけました。
夏なのに、目深に帽子をかぶっていて、「怪しいな」と思っていたのです。
次に、残念ハーフさんを見かけたのは、その2週間後。
道でばったり会った残念ハーフさんは、帽子もマスクもつけていませんでした。
ですが、なんと目が平行二重になり、鼻の高さが明らかに変わっていて、しかも、唇もちょっと分厚くなっていたのです。
芸能人でいえば、叶姉妹のお姉さんのほう。
一発で、整形顔だと分かるような顔立ちになっていました。
残念ハーフさんは、余ほど自分の平安顔が嫌だったのでしょうね。
それにしても、「これは明らかに、失敗パターンだな」と思いました。
その後も、何度かバージョンアップする、残念ハーフさんを見かけた私。
その都度、外人顔というよりは、人外顔に変わっていました。
ハーフの残念なエピソード6.結婚して生まれた子どもも、平安顔で即離婚
私が20代半ばになったころに、「残念ハーフさんができ婚した」という噂を聞きました。
相手はどうやら、残念ハーフさんが勤めていたという、夜のお店のお客さんで……。
道端で、チラッと2人が歩いている姿を見たことがありますが、おそらくアメリカ人。
「ハーフとアメリカ人のお子さんということは、今度はもっと、西洋寄りの顔立ちになるのかな」
そう思っていた私。
しかし、どうやらご近所さんの噂によると、残念ハーフさんの血を濃く受け継ぎ、その子どもさんも平安顔とのこと。
また、残念ハーフさんは、「お子さんを生んでから、すぐ離婚した」と聞きました。
それから、どこへ行ったのか、パッタリ姿を見ていません。
残念ハーフさんの元夫である、アメリカ人男性とそのお子さんは、まだ家の近所に住んでいるので、ときどき見かけることがあります。
その際、はじめて会ったときの残念ハーフさんに、そっくりの顔立ちをした女の子がいたのです。
まとめ
ハーフ、それも西洋系と聞くと、色白で彫りが深くて、目がパッチリしていて、スレンダー体型を思い浮かべるでしょう。
しかし、私の身近にいたハーフはハーフでも、残念なほう。
思いっきり、アジア系の血が濃い人でした。
見た目だけではなく、性格もいろいろと残念だった、残念ハーフさん。
私と同様に、なかなか生き辛い人生だったでしょうね。