整形詐欺にあい婚約破棄したエピソード5編

婚約破棄

33歳メーカー勤務の男です。

学生時代から機械オタクで年齢=彼女いない歴だったのですが一人の美女に出会って一目惚れして婚約。

 

あとに彼女が整形だったと知って、婚約破棄に至りました。

美人じゃないと恋はできませんが、女性が皆整形で顔をいじってるような気がしてしまい、付き合いに踏み切れません。

今は猫と暮らしてますが、もう猫で十分かとも思っています。

 

 

整形詐欺で婚約破棄したエピソード1.一目惚れから猛アタック

美人

 

僕はとある上場メーカー企業の技術部門に勤務する社員です。

3年前30歳になったばかりのとき、事務アシスタントの派遣でやってきたA子(あとの婚約者)に一目惚れしました。

 

A子は24歳、顔立ちはタレントのマギーのようなハーフ系のテイストの美人。

とにかくぱっちりしたフランス人形のような瞳で最初の挨拶をされた日から、僕はハートが射抜かれてしまいました。

 

とにかく瞳だけでなく、すっとした鼻筋も、ちっちゃな唇も艶やかなロングヘアーも本当に人形みたいで、可愛らしくすべて僕の好みでしたね。

自分でもびっくりですが、それまで女性と付き合ったこともないのに、必死で口説きデートに誘いました。

 

整形詐欺で婚約破棄したエピソード2.彼女いない歴=年齢だった僕

彼女がいない男性

 

僕はというと高校は工業高校の男子校、大学は共学だったものの、学部は工学部でまったく女っ気のない学生時代を過ごしました。

高校時代や大学時代も、なぜか同級生たちとは女性やアイドルの話にならず、グラビアの代わりに技術系雑誌を回し読みするような女っ気も色気もない学生時代。

 

今の会社に就職してからも周りは技術オタクばかりで飲みに行っても下ネタもでません。

女性社員も部署にはおらず、僕は誰とも付き合うことなく30歳になってしまったのです。

 

いわゆる草食系だったのか自分からガツガツ合コンにでてまで誰かと付き合いたいとは思ってなかったのですが、どこか寂しさは感じはじめていました。

そんなときこれまで女性がいなかったうちの部署に、はじめて女性が派遣されてきたのです。

 

A子がいるだけで空気が華やかになり、同僚たちも意識しているのがわかりました。

 

整形詐欺で婚約破棄したエピソード3.デート成功からとんとんびょうしの婚約

デートの成功

 

奥手な同僚たちがで牽制しあう雰囲気のなか、僕はA子をデートに誘うのに成功し、なんどか二人で飲みに行ったり日帰り旅行にも行きました。

もちろん同僚たちには内緒です。

ドライブに行っても、レストランに行っても可愛いA子の顔を眺めているだけで癒されましたね。

 

A子も体育会系のマッチョな人は苦手で、僕のような穏やかで誠実そうなタイプに惹かれると言ってくれました。

A子は顔が可愛いだけでなく、とても女性らしい気遣いのできる子で料理も取り分けてくれるし、運転をねぎらうためにいつもちょっとしたドリンクを持ってきてくれたりします。

 

デート費用もいつも自分の分を出してくれようと割り勘を申し出られましたが、もちろん僕は払わせませんでした。

半年ほど付き合って、思い切ってプロポーズし、A子に承諾してもらえたときは人生で一番幸せでしたね。

 

婚約指輪も今は相場が300,000円-500,000円ほどだと、ネットで調べていましたが、奮発してB社の1カラットはある3,000,000円以上のものを贈りました。

A子が当時芸能人同士で結婚した女優のYが、そのブランドの指輪を贈られたのをうらやましそうに話していたのを覚えていたからです。

 

僕が指輪を贈ったらA子もすごく喜んでくれて、その顔を見るだけで奮発してよかったと思えました。

 

 

整形詐欺で婚約破棄したエピソード4.A子実家へ挨拶に行き違和感

実家挨拶

 

婚約したとなるときちんとA子の家にも挨拶に行かなければいけません。

A子は北陸の町から短大に行くため、上京してそのまま都内で派遣社員として働いてきたのですが、実家に戻るのは3年ぶりだと言ってましたね。

 

3年前にちょっと仕事のことで親ともめたのが原因だと聞いてましたが、深くは尋ねませんでした。

両親も僕なら気に入ってくれると言われていたので緊張しましたが、一緒に挨拶に同行。

 

はじめてA子の実家に行ったとき、A子のご両親とまだ高校生の妹さんがいました。

A子がハーフのような顔立ちなので、ご家族もそういう顔立ちかと思っていましたがまったく普通の日本人のお顔。

妹さんも純朴な顔立ちですが、一重で花の少し丸い地味な顔立ちでした。

 

A子家族はどこかよそよそしく、A子が1人で話しながら僕の勤めている企業、年収、役職、家族構成などを説明。

黙っていたA子の父親がA子に「ちゃんと話してるのか?」となにか訪ねたとき、A子は「大丈夫」と答えてましたが、なんのことかそのときは僕にはわかりませんでした。

 

けれど妹さんが「お姉ちゃん上手くやったよね」と話してA子がちょっと睨むような目つきになったのを見て、少しづつ違和感を感じはじめたのです。

そういう目をするA子を見たことがないし、A子家族もどこかお祝いムードではなかったですね。

 

違和感を残したまま僕たちは帰京しました。

 

整形詐欺で婚約破棄したエピソード5.真実を知って破局

破局をする

 

「親に挨拶もすませたし、次は式場選びと新婚旅行だね」とA子のテンションもあがっていきましたね。

デートのとき、旅行先のパンフレットや、予約したウェディングフェアのことなど相談されて、僕は「すべてA子の好きにしていいよ」と伝えていました。

 

新婚旅行はアメリカ西海岸やフロリダに行きたいと言われ、ディズニークルーズや滞在先のホテルについて楽しく語り合う日々。

プランや日程を決め、旅行代理店にも仮払いをし、3ヶ月後の挙式やハネムーンを僕も楽しみにしていました。

A子の実家で感じた違和感はそのころすっかり忘れていましたね。

 

旅行前に「パスポートはどうだったかな」と確認すると僕の分は有効期限が切れていたので申請しにいきました。

A子は4年前につくってまだ期限も大丈夫とのこと。

 

入籍手続きや名義変更のためか、ある日二人で会ったとき、A子がほかの書類と一緒にパスポートも持ってきていました。

A子が席を立ったとき、ぽんと書類に挟まれたパスポートを見つけてついパラっと確認してみたら、そこには妹さんにそっくりなA子の写真があったのです。

 

一瞬「妹さんのパスポートがなんでここに?」と思いましたが名義人はA子の名前。

頭が真っ白になった僕は戻ってきたA子に「この写真だれ?」って尋ねたのです。

 

そのときA子は一瞬しまったというような顔をしましたが「私よ」と答えました。

どういうことなのか混乱する僕にA子は3年前に顔を整形したことを告白。

A子の家族に感じた違和感などがつながり、僕のなかではいろいろと腑に落ちてしまいましたね。

 

それほど悪びれる態度でもなく許してもらえると思っていたA子でしたが、僕は婚約破棄を申し出ました。

ばれるまで嘘をつかれていたことはもちろん、どんなに好みでもつくり物の顔というのが受け入れられなかったのです。

A子には「今になってひどい」と泣かれましたが、ひどいのはA子のほうですよね? 

 

まとめ

僕はそのあと誰とも付き合っていません。本当にA子のことが好きでした。

A子の顔だけでなく内面も、もちろん好きだったのですが、顔が整形と知って心もつくり物のように思えてなりませんでしたね。

 

その後A子は会社を去りました。

もしも整形前のA子に会っていても、僕は付き合わなかっただろうと思います。