23歳女性自営業、普通の家庭で育ち普通の学校を卒業してきた。現在の彼に出会うまでは発達障害という言葉すら知らなかった。普通のことを普通にこなす、それが当たり前と考えて生きてきた人間なので、発達障害の彼との出会いはかなり衝撃的なものだった。
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彼氏が発達障害で大変だったと感じたこと1.忘れ物が激しすぎる
私と彼は10歳以上も年の差があるので、世間一般的に言えば年の差カップルでした。
デートは、テーマパークやショッピングというよりも、山や海に行って静かにすごすことが多かったです。
私がお弁当をつくって車で出かけて、お出かけ先で食べるというのが定番でした。
その定番デートでもっとも大変だったエピソードがあります。
いつものように目的地に到着したので車を止めて、歩いて観光したりお土産やさんを見て回ったりしていました。
お弁当はリュックに入っていたのですが、今回は1泊するということもあり、荷物が重かったので彼がもってくれていました。
一通り観光したあとに、さてお弁当を食べよう!となったのですが、ふと気がつくと彼はリュックそのものを持っていなかったのです。
私は困惑しました。
車から出たときは確実に持っていました。
車から降りてすぐに写真を撮ったので、それを確認すれば明らかです。
気づかなかった私も悪いのですが、たくさん歩いて回った観光地やお土産やさんに忘れてしまったようなのです。
しょうがないのでお買い物をしたり、立ち寄った場所に片っ端から電話をかけることにしました。
すると、それらしきリュックが置き去りになっているというお店がありました。
慌ててタクシーを捕まえてそのお店に戻ると、お店の人が申し訳なさそうにバッグを持ってきてくださり、「この辺は猿が多いから、食べ物はみんな持って行っちゃったみたいね」と言うのです。
最初は理解ができなかったのですが、リュックを見て愕然としました。
器用にファスナーが開いていて、洋服や宿泊道具はそのままに、お弁当だけが忽然と姿を消していたのです。
私が愛情を込めてつくったお弁当が、お猿さんにすべて食べられてしまったと思うと悲しかったですし、なによりも不注意がすぎる彼にも呆れてしまいました。
彼氏が発達障害で大変だったと感じたこと2.一方的に喋り続ける
付き合いはじめてから、ずっとのことなのでもう慣れてしまいましたが、彼は話しはじめると止まらない人なのです。
マシンガントークとはまた違うというか、とにかく間をあけず、どんどん次の話題に、次の話題にといった具合に喋りつづける人なのです。
最初のころのドライブデートはかなり苦痛でした。
どどどっと一通り話し終えたと思うと「あ、そういえば!」とまた次の話題に移るのです。
お喋りが好きな人なんだな、くらいにしか思っていませんでしたが、私が話しているのをさえぎってまで話そうとするので、一度大喧嘩をしたことがあります。
どうして人の話しを聞けないの?どうしてさえぎってしまうの?と問い詰めたところ、本人は「そんなつもりはない」の一点張りでした。
その一件からだいぶ気をつけてくれるようにはなりましたが、彼が喋りはじめるといつ喋り終わるのかなあ、と今でも少し思ってしまう自分がいます。
彼氏が発達障害で大変だったと感じたこと3.空気が読めない
付き合うようになってから、私の友人との飲み会や、逆に彼の友人との飲み会にお互いに参加するようになりました。
お酒は楽しく飲めますし、とくに弱すぎるとかそういった問題はなかったのですが、とにかく飲み会においては彼はかなり浮いてしまう存在でした。
みんなでガヤガヤ楽しく話しをしたり、冗談を言い合ったりしますが、楽しく話しているところに彼が急に割り込んできたり、冗談を冗談と受け止めずに怒ってしまったり。
わかりやすく言うと彼は空気の読めない人間だったのです。
普段二人きりでいるときはそんな風に感じないのですが、人数が3人4人と増えていけばいくほど、空気の読めなさが際立っていくのです。
お酒がはいっているとまわりもヒートアップしてしまうこともしばしばでしたので、飲み会のたびに毎回ヒヤヒヤしていました。
彼は一応自覚はしているようなのですが、どうしても改善することができなそうです。
私から見ていても少しかわいそうになってしまうくらいです。
彼氏が発達障害で大変だったと感じたこと4.整理整頓ができない
はじめて彼の家に遊びに行ったときのエピソードです。
「散らかってるけどおどろかないでね」と釘をさされていたのですが、男の人の部屋なので、私はそんなに綺麗なのを想像していたわけではありませんでした。
しかし、実際に家にお邪魔してみて絶句しました。
驚きではなく絶句です。
玄関、廊下はかろうじて綺麗にしてあるのですが、居間には脱ぎっぱなしなのか、たたんでいないのかわからない衣服がちらばり、キッチンはゴミだらけ。
趣味の漫画本は巻数通りに並んでおらず、ところどころ抜け落ちていました。
「掃除が苦手なんだ」と笑っていたのですが、これがきっかけで別れようと思ったくらい衝撃的でした。
幸いなことに、食べのものが放置されていたり、汚れがあるわけではなかったので、ものさえ整理すればどうにかなるのかな?と私は楽観的に構えていました。
彼の家によくお邪魔するようになってから、私は思い切って「お洋服たたんでもいい?」と聞いてみました。
彼はとても嬉しそうに「本当に?お願い!」と言ってくれたので、その日私は洗濯されているであろう洋服をすべてたたんで、クローゼットらしき場所にしまいました。
およそ一週間後、彼の家を再び訪れたとき。
すでに洋服はぐちゃぐちゃになっていました。
怒りとかそういう感情ではなくもう呆れてしまっていました。
まとめ
私は彼から発達障害のことを告白されましたが、だらしのない人なんだろう、と思ってしまう人は多いと思います。
パートナーや大切な人がいるのであれば正直に打ち明けて理解をしてもらうのが大切です。