若いのに入れ歯になった2つの理由と入れ歯になって辛かったこと2つ

35歳男性。現在は東京都内のIT企業の経理部門に勤務。公立中学校の教諭を務めていた20代のときに、歯茎の中に膿ができていることが判明し、手術を受ける。そのときに膿が原因で、下側の歯を数本抜本的に治療せざるをえなかった。それから数年間、口腔内のケアを怠った結果、下側の歯について部分入れ歯を余儀なくされた。趣味は、ロードサイクリングと読書と株式投資。

 

 

若いのに入れ歯になった2つの理由

入れ歯になった理由1.歯茎の中に膿ができていた

女の子と虫歯

 

私は20代前半の当時、栃木県にある公立中学校の教諭をしていました。

私は半年に一度の割合で、地元の歯科クリニックに通院して治療を受けていたのですが、あるとき下側の親知らずが虫歯になっているとのことで「この際、抜歯したほうがいい」と言われたのです。

 

ただし、念のためレントゲン撮影をする必要があるとのことで、口腔の内側のレントゲン撮影をしたところ、歯茎の中に大きめの膿ができていることが判明。

歯科クリニックの主治医も慌ててしまいました。

「親知らずを抜歯する前に、東京の歯科大学病院に行って、精密検査を受けてほしい」と言っていました。

 

そして、主治医が卒業した歯科大学の附属病院宛てに紹介状を書いていただいて、さっそく翌週東京へ出かけたのでした。

東京にある歯科大学附属病院で口腔内の精密検査を受けたところ、やはり歯茎の中に大きな膿ができており、「全身麻酔の手術によって除去するしか方法がない」と宣告。

ただし、「その前に親知らずの抜歯を済ませてほしい」と言われてしまったのです。

 

また、「手術をする前に、執刀する部分の歯について3本処置を受けてほしい」と言われました。

そこで、私は歯科大学附属病院の医師から、所見を書いた文書を受け取り、それを地元の歯科クリニックの主治医に見せて、親知らずの抜歯と、下側の歯3本について神経を抜く処置を受けたのでした。

 

私の下側の歯は、ほとんどの歯について神経を抜いた状況に。

そして、それから大学病院に2週間入院して、歯茎から膿を除去する全身麻酔の手術を受けました。

 

入れ歯になった理由2.手術後、下側の歯が次々と歯周病になった

痛みのイメージ

 

手術を終えたあと、なんどか大学病院で口腔内のレントゲン撮影をしてもらいましたが、膿はきれいに取り除かれていました。

しかし、主治医からは今後は食生活には注意して、歯磨きもしっかりしないと歯がボロボロになってしまうと警告を受けました。

手術前に治療した3本の歯は、歯茎の中の膿が原因で、神経を蝕んでいたのだそうです。

 

ところが、私はもともと歯磨きをきちんとする習慣がありません。

大学病院を退院すると、すっかり安心しきって、以前の生活に戻ってしまいました。

私は甘い食べ物が好物でして、再びチョコレートやケーキを毎日のように食べはじめました。

 

それが、いま振り返ると入れ歯の原因となったのです。

手術を受ける前に治療した部分の歯が、再度虫歯になってしまい、3本とも抜歯する必要ができてしまいました。

 

そして、3本抜歯したあとは、「インプラント治療をするか、部分入れ歯にするしか方策はない」と言われてしまいました。

放置すれば、健康な下側の歯が傾いてしまうというのです。

私は仕方なく、費用面で安い部分入れ歯を選択しました。

 

 

入れ歯になって辛かったこと2つ

入れ歯になって辛かったこと1.嘔吐反射がおきてしまう

頭を抱える男性

 

部分入れ歯になって、最初に辛かったことは、入れ歯を口の中に入れるたびに、嘔吐反射がおきてしまうことでした。

私はもともと神経質なタイプの人間で、ふだんの虫歯の治療中でも、歯科医師や歯科衛生士の指が口腔内に入ってくるだけで、嘔吐反射をおこしていたのです。

ですから、部分入れ歯を装着するということは、昼間、ずっと異物が口の中に入っている状態となりますので、どうしても吐き気をもよおします。

 

授業中はがまんしていますが、チャイムが鳴るとさっさと授業を終わらせて、トイレに駆け込み、嘔吐することもしばしばです。

もっとひどいときは、嘔吐しているときに部分入れ歯が外れてしまって、トイレの洗面所に落ちてしまったことが何回かあったことです。

そのまま口の中に装着するわけにいかず、その日は口をすぼめて喋らざるをえませんでした。

 

入れ歯になって辛かったこと2.食事を味わえない

ピザ

 

歯科クリニックの主治医からは、「部分入れ歯になると、味覚が衰えるかもしれない」と言われていました。

しかし、インプラント治療にすると、異物がずっとあごの骨に埋まっている状態となるため、嘔吐反射という観点からも、私にはインプラント治療という選択肢は考えられませんでした。

 

そして、実際に部分入れ歯を使用して食事をするようになってから、たしかに味覚が衰えたと感じています。

味覚というのは舌の感覚だと思い込んでいたのですが、部分入れ歯になるということは、食事を噛む力が弱まることを意味します。

ですから、硬い食事をしっかりと噛むことができなくなり、その結果、食材の味を楽しむことができなくなってしまったのです。

 

食事は人間にとって大きな楽しみのひとつですから、この楽しみが半減してしまったのは辛かったです。

それに、きちんと食生活を改善しなかったり、歯磨きをきちんとしなかったことが痛恨の極みに思いました。

 

まとめ

部分入れ歯になった原因は、丹念に歯磨きをする習慣を身につけなかったことと、ケーキなどの間食を毎日繰り返していたことだと思います。

その結果、部分入れ歯をする状況におちいってしまったのだと思います。

 

歯茎の手術は、きっかけにすぎなかったのです。

口腔内のケアをすることは自己責任なのです。