35歳、1男1女の母、小さな本屋で働いています。
小さなコミュニティには、必ずいるお局と、日夜闘っている私。
一度、ものすごい反撃に出たことがありました。
しかし、あまりお局のことばかり考えていると、大好きな庭のお花が枯れてしまう気がして、最近は、右から左に流しています。
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うざいお局のエピソード1.家族構成を知りたがる
お局って、顔を見たらわかりますよね。
初勤務の挨拶もそこそこに、こちらを上から下まで、値踏みするような視線を送ってきます。
「結婚されてるんですって?」、「お子さんはいるの?」からはじまり……。
「いくつで結婚したの?」、「どこで知り合ったの?」は、序の口といえます。
また、主人の職業まで、根掘り葉掘りと尋ねられました。
私の主人は電車の運転士をしており、社名を言うと、一応誰もが知っている企業です。
ですので、ぼやかして「専門職です」と言ったところ、グイグイ食い下がってきました。
「医者? 弁護士? でも、そんなんだったら、働きに出ないよねー! 介護?」と。
その後も、なにかと主人の年収を聞きたがる、そのお局。
なので、私はこう答えたのです。
「生活費じゃなくて、自分の奨学金くらい、自分で支払いたいので、働いているだけです」
「主人は、関係ありませんよ」と。
すると、途端に、風当たりがきつくなりました。
一体、主人の職業や年収を把握して、なにがしたいんでしょうか?
うざいお局のエピソード2.噂話は仕事の一環
私が勤めているのは、チェーン経営の書店で、なかでも、駅構内にあるキヨスクくらいの、規模の店です。
人員はいつも2名で、お局とあと1人、誰かが入る配置になっています。
その日に入荷した荷物の梱包を解き、付録が抜き取られないように紐をかけ、前日の売れ残りと交換して、陳列。
その間に、レジにいらっしゃるお客様対応をするのが、私たちお局以外のスタッフの仕事です。
かたや、お局の仕事はというと、お客様から見えないバックヤードに座って、タバコを吸いながら、シフトをつくっています。
また、入荷や売上を本部に連絡、あとは他店舗の店長陣と、内線でひたすらお喋りです。
お局も、大変だと思う私。
バイトでありながら、週5フルタイムで勤務しなければなりません。
それに、「小さな店だから」という理由で、本来社員がやるような仕事をさせられているのですから。
ただ、お客様から「レジ、1人しかいないの?」と言われているときくらい、ちょっと手を離して、手伝いにきて欲しいものです。
一度、それで、大きなクレームに発展したことがあります。
見かねた社長が、他店舗から社員を監視役に置こうとしたのですが、お局はこう言ったのです。
「社員さんはいりませんよ。私、社員さんの仕事、全部できるし」
「それに、仕事を減らされると、生活が苦しくなるから」と。
「『全部できるし』じゃなくて、『全部やらせる』の間違いでしょ?」
その言葉が、喉もとまであがってきました。
それで納得する社長も、社長だと思いますけどね。
うざいお局のエピソード3.ミスしても他人のせい
結局、そうしてみんなが無理をして働いていたら、どこかでミスが生じます。
ある日、たまにしか接客しないお局が、お客様が電話注文した商品を、出版社から取り寄せる手続きを忘れてしまいました。
ほかのスタッフなら、絶対やらないような初歩的なミスです。
本部にもクレームが行き、お局は始末書を書く羽目になり、「いい気味だ」と、みんなで笑っていたのも束の間。
次の日出勤すると、全員が目を通す連絡ノートに、私に対する悪口が書き殴られていました。
「ミスしたあの日、一緒に入っていたのはあなたでした」
「あなたはゆっくり品出しをし、接客をしていたので、電話に出てくれなかった」
「いつも思っていたけど、仕事が遅い」「あなたが電話に出なかったから、私があのクレームのお客様の対応をすることになった」
「私は、あなたと違って忙しいんだから、もっと気を使ってくれないと、店が回らない」
「小学生の子どもでも、そんな言い訳しないぞ!?」
そんな内容に呆れ果てた私は、その場でスマホで写真に残し、本部に報告することにしたのです。
そのころには私も勤続5年、お局は勤続15年ですが、「もうそろそろ、反撃してもいいだろう」と考えました。
うざいお局のエピソード4.上司も叱られたら、泣き落とし
A4ノート2ページに渡り、汚い字で書き殴られたお局の主張は、すぐさま社長の目に入ります。
お局と私が一緒のシフトの日に、人事部の社員が訪ねてきたのです。
「トラブってるみたいだね。もう限界でしょ? お客様からもクレームがきてるし」
そう言って、社員が例の「お局の主張ノート画像」をお局の前に出した途端。
彼女は一瞬、こちらを睨みつけ、そのあと急に、「私だって、一生懸命やってるんですよ」と、シクシク泣きはじめました。
これには、社員も苦笑い。
ですが、優しく諭すようになだめたのです。
「あなたが頑張っていることは否定しない。でも実害が出ている」
「こうした強い言葉を公開するのは、パワハラにつながる」と。
しかし、お局は「私の15年はなんだったの!?」と、泣き叫びました。
次第に、私もイライラしてきてしまい……。つい口をはさんでしまったのです。
「だって、お局さん、『手伝いますよ』って手を貸しても、『人の仕事を取るな』ってずっと言ってきたじゃないですか」と。
結局、小1時間、お局は泣き続けましたが、翌日から、他店舗の社員が入るように。
肝心のお局は、その後、ほかのスタッフと同じように、しばらく働いていました。
ですが、人事異動に伴って、再び社員不在の店に戻り、1年経った今は、また前のように幅を利かせているのです。
私のことをさそがし、恨んでいるようで、あれ以来、私の影口を言う日々が続いています。
「旦那さんの稼ぎが悪いから、働いているのに、見栄張ってるのよ」
「無理して、子どもを私学に通わせちゃって」と。
まとめ
どんな職場にもいるお局。私の経験上、こう断言できます。
「『異常な好奇心』『噂好き』『ミスを認めない』、この3点が備わったら、もうその人は一生、お局気質だろうな」と。
周りの人は、なにも言わないだけでわかっているので、腹は立つけど、相手にしないが吉ですね。