カリブ海で39歳で妊娠し出産したエピソード5編

カリブ海

39歳女性、専業主婦。

男の子と女の子の、2児の母親です。

 

高齢出産で、だんだんきつくなってくる子育てに、追われる毎日。

子どもたちに笑顔を絶やさぬよう、ストレス発散をするため、毎日ジム通いをする日々を送っています。

 

夫に、家事も子育てもたくさん手伝ってもらい、幸せに溢れている。

 

 

39歳のとき、カリブ海で出産したエピソード1.妊娠

頭痛を起こしている女性

 

私が「妊娠した」と最初に感じたのは、親戚を訪ねて、はるばるやってきたカリブ海のある島で、3週間滞在していたときのことです。

到着してからというもの、時差ぼけとは明らかに違う、とてつもない眠気に毎日襲われた私。

生理も、定期的にきちんときているはずが、遅れていました。

 

妊娠検査薬を購入しても、帰国後まで、産婦人科に行けません。

なので、早く妊娠しているか、知りたいものの、我慢していたのです。

 

時差ボケがあったものの、帰国後すぐに産婦人科に向かい、妊娠検査をしてもらうと「陽性」。

39歳で、計画妊娠ではないものの、40歳までに、2人目が欲しかった私たち夫婦には朗報でした。

 

39歳のとき、カリブ海で出産したエピソード2.妊娠中

楽しそうに会話をする男女

 

妊娠が判明して直後、カリブ海の島で蚊に刺された夫が、ジカ熱を発症しました。

私も、夫と同じタイミングで蚊に刺されていたので、症状が出ていなくても、感染している可能性が。

 

そのため、すぐさま産婦人科に向かい、ジカ熱に感染しているか、テストをしてもらいました。

陽性であれば、生まれてくる子どもに、小頭症の可能性があるので、テストの結果が出てくる2週間は、不安で仕方なかったです。

 

結果は「陰性」。

「夫とのプロテクションなしでの性交渉は、6ヶ月しないでください」と言われただけで、胎児には影響がありませんでした。

 

私は、恵まれているのか、はじめの数週間は、眠気に襲われただけ。

また、これといった悪阻もなく、快適な妊婦生活を過ごしていました。

31週目までは……。

 

39歳のとき、カリブ海で出産したエピソード妊娠3.31週目

病院

 

夜の11時半、いつものようにベッドに横になって、目をつぶった直後のこと。

下半身に「ジュワッ」と流れるものを感じ、下着もパジャマも一気に濡れ、慌ててトイレへ直行しました。

 

「妊婦は尿をもらすことがある」と聞いていたので、私も「漏らした」と思い、慌てて着替えて、再び寝床へ。

しかし、なんとその夜は、下着とパジャマを4回も替えることになったのです。

 

朝6時に起床し、トイレに行ってみると、下着に薄っすらと血がついていました。

なので、慌てて医者に電話し、状況を報告。

 

「血もすでに止まっており、尿らしき液体も今後出てこなければ、大丈夫だろう」

そう言われ、その日の朝は、いつもの通りに過ごしていました。

 

午後12時半、普通にトイレに行くと、明らかに尿道と、そうではないところ、合計2ヶ所から、液体がピューっと出るように。

そこではじめて、「漏らしたのは尿ではなく別物だ」と、分かりました。

 

それから急いで産婦人科へ向かい、液体を精密検査してもらうと、結果は破水。

すぐさま出産施設へ移動し、入院の手続きをします。

その後、服を脱いで、万が一のための出産準備がはじまりました。

 

 

39歳のとき、カリブ海で出産したエピソード4.出産までの処置

入院

 

31週目に入ったばかりだったので、なるべく陣痛が起こらないように、出産を延ばすための処置がはじまりました。

栄養剤、陣痛が起こらないようにする薬、お腹の赤ちゃんの脳と肺の機能を、一気に高める薬の点滴を3本、ステロイド注射など。

息をつく暇もなく、一気に処置がはじまります。

 

「これからどうなるのか、赤ちゃんは無事に生まれてくるのか」

「今までなにもなく過ごしていたのに、なんでここにきて、こんな状態になっているのか」

頭のなかはこんがらがり、不安にかられました。

 

「『入院期間は、出産まで』という、長い道のりになりそう」と、医者からの宣告。

家は夫にすべて任せ、私は治療にすることにしました。

 

薬の効き目は絶大で、副作用もはじまり、1日ボーッとしてしまう時間が続きます。

手を動かすことも難しく、「食べたい」という気力もなくなり、ベッドの上で、ただただ横たわるだけの状態でした。

 

薬の投与は2日間だけで終わり、点滴の管がすべて抜かれ、体のなかに入っていた薬がすべて抜けると、体が一気に楽になりましたね。

 

39歳のとき、カリブ海で出産したエピソード5.出産

生まれた赤ちゃん

 

出産を遅らせる処置が2日で終わり、体も楽になったと思っていたその日の夜は、やたらとお腹のなかで、赤ちゃんが動いていました。

赤ちゃんの心臓の音や、陣痛がきていないかをモニターする機械で、検査を行います。

赤ちゃんの心音をとるパッドを、何度も看護婦さんに付け替えてもらいました。

 

陣痛がきてる気配はまったくなく、「入院も予定日の40週までなら、だいぶかかるな」と思いながら、夜12時に就寝。

相変わらず赤ちゃんがあちこち動くので、何度も看護婦さんにきてもらうことに。

また、赤ちゃんが動くたびに激痛が走るので、陣痛を察知する機械をみてもらうと、波は平常とのこと。

 

そのまま安心し、トイレに向かい用を足して立ちあがった瞬間に、下腹部に激痛が走りました。

「これは普通じゃない」と思い、その場にいた看護婦さんに、陣痛のモニターをチェックしてもらいます。

すると、それまでなかった波がはっきりあらわれており、すぐに医者を呼んでもらうことになりました。

 

ですが、当直の医者が、ほかの患者にかかっており、待つこと5分。

医者がきたときにはすでに、9センチも子宮こうが開いていました。

 

すぐさまオペ室に向かい、出産準備がはじまります。

私は終始、赤ちゃんが出そうな気分になり、焦っていましたね。

 

それからプッシュすること30分、無事に1750グラムの女の子が誕生しました。

急だったので、夫も親も立ち会うことができなかったのですが、看護婦さん5人と、助産師に囲まれ、安心して出産することができたのです。

 

まとめ

私は高齢出産だったため、無事に子どもが生まれてくるか心配でした。

しかし、素晴らしい先生や看護師さんのおかげで、無事に出産することができたのです。

 

念願の我が子と、楽しく生活していけるよう、これからも年齢に負けず、頑張っていこうと思います。