40歳男性。営業職。
専門学校を中退してから、はじめた仕事が、パチンコ店でのアルバイトです。
「ギャンブルから抜け出したい」という気持ちから、38歳のときになんとか、一般の会社の営業職に転職。
30代で結婚するも、ほどなくして、バツイチに。
趣味は、海外ドラマやビデオ鑑賞。
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借金まみれになったエピソード1.ギャンブルにハマった日々
地方から上京して、専門学校に行ったのが19歳のときで、学校に通いながら、パチンコ店でアルバイトをしました。
建築の学校に行って、将来は設計士になる夢を抱いていたのに、実際は週5日のアルバイト漬けの毎日。
パチンコ店でアルバイトをしていると、毎日何十万円も買っている人を見ることが当たり前になっていました。
今まで、ギャンブルに興味がなかった私。
ですが、「こんなに楽して稼げるなら、やってみたい」と、思うようになったのです。
これが借金地獄のはじまりでしたね。
当時、アルバイトで月150,000円を稼いでいた私。
休みの日に、パチンコ店の先輩に誘われて行ったときに、パチンコで30連チャンをして150,000円勝ちました。
パチンコ店で働いていたので、「これくらい出るときもあるだろう」と思っていたのです。
しかし、景品を現金に交換したあと、150,000円を手にしたときは、「どうしよう」と頭が真っ白になってしまいました。
「1カ月分の給料を5時間で稼いだ」と、内心ドキドキです。
「こんなに簡単に稼げるなら、仕事するよりもいいんじゃない?」と思うように。
それから毎日パチンコをするようになり、同じギャンブルの競馬や競輪にも、手を出すようになりました。
借金まみれになったエピソード2.ギャンブルをして勝っても、嬉しくなくなってきた
ギャンブルをしていれば、大勝ちすることもあります。
パチンコで3日連続200,000円ずつ勝ったり、競馬で大穴を当てて、5,000,000円が当たったこともありました。
そのためか、ギャンブルをはじめて半年したころのこと。
時給1200円のバイトもバカらしく思えたので、専門学校もバイトも辞めてしまったのです。
「元手もあるし、毎日10,000円ずつ勝てばいい」
そんなマイルールをつくって、毎日ギャンブルをしていました。
はじめは、勝った負けたも、楽しかったのです。
ですが、そのうちパチンコをやっていても、「つまらない」と思うように。
100,000円勝っても、なんとも思わなくなっている自分に気づきました。
「なんかつまんない」と、ギャンブルをしていることが、義務化しているように感じたのです。
なので、たとえ100,000円勝っても、「嬉しい」という感情もなくなっていました。
「どうせ明日の資金にしかならないし、明日負けたら、なくなるお金」としか、思わないように。
そのころから、「一気に勝てば、この生活を抜け出せる」という思いが強くなり、100,000円単位で、競馬の馬券を購入するようになりました。
もちろん、数レース外せば、お金がなくなります。
ですので、消費者金融からお金を借りてまで、一発勝負のレースをするようになったのです。
「1回大きく勝てば、人生が変わる」
そんな気持ちがあったので、消費者金融からお金を借りては、毎日競馬にお金を使うようになりました。
しかし、最終的に消費者金融5社から、4,000,000円の借金をして、毎月の返済に追われるように。
親や友だちから、お金を数万円ずつ借りて、計5,000,000円の借金にまで、膨れあがってしまったのです。
そのころから、「自分は負け組だ」と思うようになった私。
とりあえず、借金を返済するために、パチンコ店でのバイトをするようになりました。
借金まみれになったエピソード3.結婚するため、債務整理を決意
パチンコ店でのバイトは、どんなに頑張っても、月に240,000円しか稼げません。
なので、借金返済をすると、手もとに残るのが30,000円ほどでした。
しかも、利息の分がほとんどなので、借金自体は減らない状態が続き……。
「お金が足りないので、また借り入れをする」という、悪循環の生活を3年ほど繰り返しました。
「手もとに残ったお金を、少しでも増やそう」
そう思い、ギャンブルをしても、結局は負けてしまうので、毎月給料日前はひもじい思いをします。
「負け組は、一度つまずいたら、立ち直るのが難しい」
そう思いながらも、とりあえず毎日生活することしか、考えていませんでしたね。
そんな私にも、気になる女性ができて、うまい具合に付き合うことができました。
彼女はとてもまじめで、自分にはもったいないと思うような女性。
ですが、彼女への気持が強くなるほど、「借金がある自分が情けない」と思うようになったのです。
もちろん彼女には、借金のことは伝えていません。
なので、「なんとか借金をなくして、将来は結婚したい」という気持ちが芽生えたのです。
そんなときに、テレビでたまたま借金問題のことをやっていて、弁護士に相談をする話を聞き、「自分も一度相談をしてみよう」と思いました。
「彼女と結婚するために、借金を完済して、絶対一緒になる」
その思いを胸に、借金返済を決意したのです。
借金まみれになったエピソード4.つまらない生活が続く、地獄の日々
彼女との結婚を夢見て、債務整理を決意しましたが、かなり厳しい内容のものでした。
3年計画での返済で、なんとか頑張れば、返済できる金額です。
彼女には内緒なので、デートをしたり、プレゼントを買ったりしていた私。
普通の付き合いをしながらの、借金返済はかなり大変で、毎月お金に困っていました。
「彼女には、お金に困っていることを悟られないようにしたい」
そう思っていたので、かなり無理をしていたことは事実です。
それでも、なんとか彼女との結婚を夢見て、食費も月に10,000円だけ。
お小遣いは彼女とのデート代だけに使うなど、それ以外にお金を使わないようにしたのです。
「なんで、こんな生活しているんだろう」
毎日お腹を空かせながら、そう思いつつ、「なんとか3年間耐えれば、彼女と結婚できる」と思って、頑張っていました。
毎日やることもなく、節約のために電気を消し、テレビを観て時間を潰します。
そして、アルバイト以外は家から出ない、つまらない生活をしていました。
そこまで頑張っていたのに、彼女とは交際2年半で破局。
「彼女のために」と、借金の完済を目指していましたが、彼女がいない虚しいまま、借金を完済することができました。
借金まみれになったエピソード5.結局、また借金をしてしまう
22歳で借金をしてから、あっという間に、約5,000,000円に膨れあがった借金。
26歳のときに、債務整理を決意してから、借金を完済したときは30歳目前でした。
20代は、楽しい思い出よりも、借金に苦しんだ生活しか覚えていません。
それに、毎月の給料日や返済日のことしか、頭にない生活を送っていました。
せっかく借金を全額完済したのに、彼女がいないことで、結婚の目標も消え失せた私。
なので、「またギャンブルをしたい」という思いが、強くなってきたのです。
「今度は、バカみたいに借り入れをしないで、コツコツ稼ぐようにしよう」
そう思いながら、またギャンブルをするように。
最初は、「毎日10,000円勝てばいいか」という気持ちが強く残っていました。
しかし、結局はギャンブラーの血が騒いで、「大きく勝ちたい」という欲が出てしまったのです。
せっかく借金を完済したのに、5年後には、また消費者金融から借り入れをして、借金が1,800,000円に。
今度の借金は、ギャンブルで返すか、債務整理をするか、毎日ギャンブルをやりながら、どうやって完済するか悩んでいます。
結局は「ギャンブルをやりたい」という気持ちが抑えられず、ギャンブル依存症になってしまった私。
誰かの助けを借りなければ、抜け出せないのかもしれません。
まとめ
20代で、大きな借金をしてしまったことは、今でも後悔しています。
それに、「今の生活も、ギャンブルさえやめられれば、簡単に抜け出せる」と思っているのです。
しかし、なかなか抜け出せないのが、ギャンブル依存症の怖いところ。
自分でもギャンブル依存症だと思っていますし、「自分ではどうすることもできない」と分かっているので、辛いです。