28歳女性。医療従事者。学生時代にスカウトされ芸能事務所に所属、そこでキャンペーンガール・MC・広告モデルとして活動する。現在はキャンペーンガール時代に獲得した、ボイストレーニングの医療応用を目指し研究を進めている。
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身につくこと1.いつも笑顔で良い表情でいられる
私が経験したキャンペーンガールは、華やかな衣装を身にまとうことが仕事。
そして、プロポーションの美しさと、まぶしい笑顔で、商品やサービスをアピールすることでした。
商品やサービスの売れゆきは、品質の良し悪しはもちろんのこと。
キャンペーンガールの笑顔による宣伝効果や知名度が、大きく影響するため、つねに笑顔でいることの責任を感じていました。
お客様の前に立っているときには、たとえなん時間であってもつねに、笑顔をたやしてはいけません。
身体のどこかが痛くなっても、くしゃみがしたくても、我慢し気づかれないようにするのがプロです。
日頃から、どの角度から見ても、綺麗な笑顔に見えるよう、鏡の前での練習していました。
また、元気で明るい笑顔、フォーマルな笑顔とバリエーションを持ち使いわけも大切です。
口角をあげる筋肉をきたえ上げ、口元がいつも笑っているような表情つくりをしていました。
目元はシワにならないように、目尻を下げる練習もしました。
無意識のうちに、つねに笑顔でいられるクセがつき「いつも良い顔をしているね」と評価してもらえるようになりました。
身につくこと2.美に対する高い意識が持てる
商品やサービスに華をそえるためには、プロポーションの維持が欠かせません。
短いスカートやベアトップと露出のある衣装を着るきかいも多く、水着でのキャンペーンもあります。
たるみや脂肪などがない、思わず見ほれる身体でいるため、ダイエットなどの身体のメンテナンスを欠かしませんでした。
またヘアー、ネイル、メイクなどは毎週メンテナンス。
つねに、サロンに行ったばかりの状態を維持するように心がけていました。
衣装から着替えたあとも、クライアントやファンの人と会うこともあり、プライベートにも気を使いました。
派手すぎず、かといって地味になりすぎず、センスの良い自分に合った服を見つける。
流行をチェックするために、雑誌をなん誌も読むなどして研究していました。
身につくこと3.愛される声で話すことができるようになる
プロポーションやファッション、表情のほかに大切なのは、商品をアピールすることです。
そのためには、通行人に呼びかけたり、マイクパフォーマンスをしたり、お客様と直接お話をすることもあります。
綺麗な声とトーンで話せているか、遠くのお客様が聞きやすいか、とても神経を使いました。
そのために私は、ボイストレーニングに通い、よく通るきれいな発声を練習し滑舌をきたえました。
コミュニケーションスキルレッスンも受けていました。
自主トレーニングはお風呂で行ない、回数を重ねるごとに効果がみえ、専属のMCとして採用してもらえるようになりました。
キャンペーンガールは、声が可愛い人が多く、ボイストレーニングに通っている人もたくさんいます。
ルックスだけではなく、いかにお客様から愛される声であるかも重要なのです。
身につくこと4.サービス精神
キャンペーンガールに、もっとも求められるのはお客様へのサービスです。
クライアント様やディレクターには、「いっぱいサービスしてね」と言われました。
はじめは、キャンペーンガールのサービスがなにであるのかが、よくわかりませんでした。
そこで私は、視線が合えばうれしそうにニッコリ笑いかけました。
カメラを持っている人がいればポーズをとる、なにか話しかけたそうな人がいれば、自分から声をかけるようにしたのです。
お客様の小さな変化を、見逃さないようにしていました。
また、風船やお菓子など手に持ってサービスする、商品を配るなどの配布サービスもありました。
そのときには、持ちやすい位置はどこか、受け取りやすいタイミングなどの配慮が必要です。
相手がなにを求めているのか、自分になにができるかを考えることで、サービス精神を身につけることができました。
ここで身につけたサービス精神は、キャンペーンガール以外の仕事でも、のちにおおいに役立っています。
まとめ
キャンペーンガールをやって、身につく4つのことで、つねに誰に見られても恥ずかしくない自分でいられるようになりました。
高い水準で、女性らしさを求められたことで、目標に向かって努力し続けることができ、自分の成長につながったのだと思います。