35歳、女性、専業主婦。祖父母と同居の家庭で育つ。母親はフルタイム勤務の正社員で、祖母が育児の大半を担う。母親は忙しかったこともあるが、関わりを思い出すと、「傷つけられた、悲しかった」というマイナスの気持ちが大きい。母娘なのに距離がある関係。
仲が良く、頼れる母親を持っている人を見ていると、たまに嫉妬の感情を抱くこともある。
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ひどい母親のエピソード1.私のことを否定してくる
私の母親はとにかく口が悪く、「子ども相手に、それだけよく言えるな」と思うようなことを平気で言い、私のことを否定してきました。
ピアノの練習をしていても「私のほうがうまかった、あなたは全然」とか、習字をしていても「お母さんは金賞を取ったことがある」などと比べてきます。
私の弟は、学年でもトップクラスに勉強ができ、私は普通ぐらいだったのですが、ここもよく比較されました。
通知表で5の評価が4つあったときにも、弟は5が7つだったので、ほめてもらえませんでした。
一緒に服を買いに行っても、「早く選んで、お母さんは時間がないんだから」と耳元でささやいて急かされます。
急いで、服を選んで「これにする」と母親に見せると、「これ?センス悪い」と毎回、否定されました。
母親は全般的に、私よりも優れている女性だったと思います。
しかし、ファッションセンスに関してはひどいものでした。
60歳を過ぎて、ようやくセンスがないと自覚しているようです。
それなのに、なぜ私のセンスを否定されたのかわかりません。
大学に行き、化粧をするようになると、「外見ばかりきれいにしても、中身がね」とも言われました。
ひどい母親のエピソード2.どうして欲しいのかわからない
母親は、「弟は男だから家のことを手伝わなくてもいい、でも娘には手伝ってほしい」と思っていたようです。
そのため、ちょくちょく手伝っていました。
母親はなんでも、てきぱきこなすので、私の手伝いで自分のペースが乱されることが気に入らなかったようです。
なので私が自分から「手伝おうか?」と言っても「自分でするほうが早いから」と言います。
でも、手伝わないと「誰も手伝ってくれない。仕事も家事もひとりで、しんどいのに」なんて文句を言ってきます。
手伝っても手伝わなくても気にいらないなら、「私はどうしたら良いのだろう」と真剣に悩み考えました。
ひどい母親のエピソード3.私の気持ちを理解してくれない
「母親に話を聞いてほしい、受け止めてほしい」というとき、門前払いされて傷つきました。
私は、産後うつになってしまったのですが、まったく話を聞いてくれる余地がありませんでした。
「あなたは弱い」というような感じで、育児に関してもサポートしてくれることもありませんでした。
そんな母親だとわかっていながらも、なんども同じことで傷つきました。
夫が癌になったのですが、そのときばかりはさすがに、優しい言葉をかけてもらいたいと思いました。
しかし、母親に病気の話をすると「そんな話を聞きに来たんじゃない。孫と遊びに来たからその話はしないで」と言われてしまいました。
ちょっとぐらいは話を聞いてくれても良いのに、なぜ聞いてくれないのかとびっくりしました。
私は家族がそういった大変な状況なら、話を聞いたり力になろうと思います。
家族でなくても、友だちでも同じように思います。
実の母親から、そんな扱いを受けてショックでした。
ひどい母親のエピソード4.大好きな祖母の悪口を私に言う
母親は、父親側の母である祖母と同居をしてきていて、大変な部分はあったと思います。
しかし、働きに出ていて、そのあいだ子育てを担ってくれたのは祖母です。
働くことを理解し、平日の家事や私たち子どもの世話は祖母がしてくれていました。
祖母は、母と違って温厚で優しく、そんな祖母のことが大好きでした。
祖母が徐々に年をとって衰えていくと、「イライラする」と、祖母の悪口を言うようになりました。
父が早く亡くなり、その後も姑と同居している大変さもわかります。
しかし、「金銭的にも祖父母世代に支えられ、育児も支えられてきたのに」と思ってしまいます。
年齢を重ねるのは仕方がないのに、母親からしたら自分のペースを乱す者はすべてが悪いのです。
たまに実家に帰ると、祖母に対してきつく当たっていて、辛くなることもあります。
夫もその様子を見て、「祖母がかわいそうだ」と言っていることもあるぐらいです。
祖母は「仕方がない。いろいろ任せることになってしまっているから」と受け止めていて、祖母と母親の人間の器の違いを感じます。
まとめ
母親は、真面目で一生懸命な部分があるのですが、冷徹です。
大人になってから、毒親の部分を持っているなと感じました。
ただ、親子の縁はなかなか切れないもので、嫌いにはなれずだいじなのです。