25歳女性。
3年働いた会社を退職し、現在はフリーランスとして活動しています。
高校1年生のときに、通信制の高校へ転校し、高校2年生になると、コンビニでアルバイトを開始。
当時、コンビニで知り合った同い年の彼に告白され、交際をスタートします。
しかし、大学進学後のすれ違いがきっかけで、2年で破局。
現在は、婚約者と同棲しており、近日入籍予定です。
客と付き合うことになったエピソード1.出会い
高校2年生のときに、生まれてはじめて、コンビニでバイトをはじめました。
はじめてのアルバイトで緊張しつつも、必死に業務を覚えます。
そして、ある程度、一人で業務をこなせるようになったころのこと。
ある出会いがあったのです。
彼は、隣町の高校の制服を着た生徒でした。
ほぼ毎日、部活が終わる19時ごろに、部活仲間とコンビニにきては、アイスやお菓子、おにぎりなどを購入。
彼は、こんがりと日焼けをした肌に、笑顔の爽やかな人でした。
話を聞いていると、彼はサッカー部であるということが判明。
当時、地元の高校ではなく、遠方にある通信制の高校に通っていた私。
サッカー部員に紹介してもらうなど、学校内で彼と接点を持つきっかけがありませんでした。
今思えば、一目惚れだったのでしょう。
しかし、私はマニュアルに従って接客をするしか、彼と交流をすることができません。
「この恋をなんとかしよう」という気持ちもなく、遠目で彼を見ているだけで満足していました。
見ているだけの日々が変化したのは、半年ほど経ったころのこと。
いつものように部活仲間とコンビニにきた彼は、周りの友だちから「行ってこいよ!」「暇そうじゃん!」と、声をかけられていました。
なんのことかさっぱりわからなかった私は、そのままレジで、タバコの補充をしていたのです。
しばらくすると、いつものようにお菓子やおにぎりを持って、彼がやってきます。
いつものように接客をしていると、彼から1枚のメモ用紙を渡され、こう言われたのです。
「俺のメールアドレスです。良かったらメールしてくれませんか?」と。
当時は、若干パニックになっていたので、あまり覚えていません。
ですが、このようなことを言われたのだと思います。
私は、慌てながらもお礼を言って、その紙を受け取りました。
スマートフォンがない時代だったので、メールの返信がくるのをドキドキしながら、待っていたことを覚えています。
そして、メールのやり取りから電話をするようになり、その後、「一緒に映画に行く」などの関係に、発展していったのです。
客と付き合うことになったエピソード2.交際スタート
彼と連絡をとり、遊ぶようになってからも、交際に発展することはありませんでした。
今考えると、「おたがい好意があったからこそ、このように関係が進んでいる」と、わかるものですが……。
当時は、「彼と付き合うことができる」という自信がなかったのです。
私は高校1年で、通信制の高校に転校。
髪を明るく染めて、ピアスを開け、化粧も濃くしていました。
私が住んでいた地域は田舎です。
当時、田舎では、髪の色が明るく化粧の濃い女子高生に対し、いい印象を持たれませんでした。
当初、自分の外見を変えるつもりはなかったので、私は「爽やかな彼のタイプではない」と、諦めていたのです。
今考えると、「見た目なんて、変えればよかったのに」と思います。
ですが、当時は、「化粧が薄く、可愛らしい清楚系の女の子になれる」という自信がなかったのです。
そして、彼と友人関係を続けていた、ある日のこと。
いつものように、「サッカーの試合見に行こう」と誘われた私。
いつものように承諾し、一緒にサッカースタジアムに向かいました。
もともと、サッカーに興味はありません。
ですが、彼が楽しそうに興奮しながら、サッカーを語る姿を見たくて、興味があるフリをし、一緒に行っていたのです。
だんだんとルールを覚え、私もサッカーの楽しさがわかってきたときに、彼から切り出されました。
「付き合ってほしい」と。
その一言だけでしたが、私は一瞬息が止まりましたね。
彼の話によると、コンビニで働いている私に、もともと興味があったそうで……。
「『年上かな』と思っていたが、実際は同い年で、連絡を続けていくうちに、とても楽しくなり、一緒にいたくなった」
彼は恥ずかしそうに、そう言いました。
その話を聞いているうちに、私も恥ずかしくなり、小さな声で「宜しくお願いします」と言ったのです。
客と付き合うことになったエピソード3.その後
彼と付き合いはじめてからは、2年ほど交際期間が続きました。
彼は「東京の大学に行きたい」ということで、大学受験を決意し、私も彼のサポート。
学力に自信がなかったにも関わらず、海外留学が夢だった私。
高校卒業時には、通信制の高校の推薦で入ることができ、なおかつ留学サポートがある、関西の大学に進学を決意しました。
遠距離になるということで、話し合いを繰り返した私たち。
おたがい、「交際を続けたい」という気持ちは変わらず、そのまま遠距離で交際を続けることになりました。
高校卒業後には、長期休暇にはおたがいの家に遊びに行き、連絡を取り合う毎日。
しかし、おたがいの学業やサークルが忙しくなると、連絡を取る頻度が低くなり、ある日、彼からこう言われたのです。
「ほかに好きな人ができた」と。
その話が原因で、私たちは別れることになりました。
当時、私も留学のチャンスを手に入れるために必死で……。
彼のことを気にかけることが、減っていたのも事実。
なので、「そうなって当然だ」と思っていましたが……。
別れたあとは、ぽっかりと穴が空いてしまった気分になり、何日も泣いていたことを覚えています。
私の人生で、はじめての失恋でしたね。
まとめ
彼と2年も付き合うことができたことに、今でも驚いています。
あのときから今まで、何度も恋愛経験を重ねてきましたが、あれほどドキドキして、ワクワクした恋愛はほかになかったです。
私は現在、婚約している方と交際しています。
「あのとき、コンビニで彼と出会えて、彼と付き合うことができたからこそ、今の自分がいるのだ」
そう思っている私なのです。