30歳、一児の母。
大学、大学院を卒業し、就職難の時代に、一流と呼ばれる企業に正社員で入社。
入社5年目、暖かい家庭に憧れて、結婚を機に、そのキャリアを捨てて主婦に。
わが子の成長率に感化され、「自分も、成長し続けたい」と考え、小学校の教員免許を取ることを決意して、今に至る。
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通信制大学に通ったエピソード1.通信制大学に通いはじめた理由
大学、大学院を出て、新卒採用で大手自動車会社に、エンジニアとして入社した私。
しかし、「家庭を大切にしたい」という思いから、結婚を機に5年で退社しました。
周りからは、よくこのように言われましたね。
「就職難の時代に、世界有数の自動車会社の正社員として、入社したにもかかわらず、そんなキャリアを捨てるなんてもったいない」と。
ですが、私にとっては家庭のほうが大切だったので、悔いはあまりありませんでした。
その後、すぐに子どもができ、気づけばもう30歳。
そんななか、日々できることが増えていく、わが子を目の当たりにします。
その際、このまま主婦をしながら、子育てをして、年を取っていく自分を想像してしまったのです。
「娘が結婚をして家を出て行ってしまったら、私には、なにが残るのかな」
そんなことを考えていたら、自分の行く先がなんだか空しくて、想像したくありませんでした。
そこで、「せっかくなら、なにか新しいことに挑戦してみよう」と、一念発起。
女性は結婚や出産、子育てといろいろな転機があり、よくも悪くも自分を変える機会がたくさんあると思います。
「せっかくなら、違うことに挑戦して、違う道を歩みはじめてもいいのでは?」
そう考えた私は、もともと興味のあった小学校の教員免許を取るべく、30歳から通信制大学に行くことに決めたのです。
通信制大学に通ったエピソード2.通信制大学に入学するための心構え
なんといっても大切なものは、お金と計画です。
まずお金については、自分の取りたい資格を取り終えるまでに、何年かかるのかによって、かなり変わってきます。
入学金と毎年の学費、単位取得のためにかかる金額など、すべてを計算する必要があるのです。
私の通っている通信制大学では、入学金300,000円、毎年の学費は150,000円。
自分の貯金で卒業したいため、3年間での卒業を目指していました。
そして、意外にもかかってくるのが、単位取得のためのスクーリング費用です。
スクーリングを受けなければ、単位が取得できませんが、スクーリングを受けるためには、1講座8,000円を払う必要があります。
なので、自演に必須講座を調べておく必要があるのです。
私は、スクーリングで400,000円程度かかる計算になりました。
そして、計画については、「子育てをしながら、本当に取り終えることができるのか」が焦点になります。
スクーリングは、1日8時間以上で2日連続。
そのため、授乳期には、参加することがほとんどできません。
また、小学校の教員免許を取得するためには、教育実習に1か月行く必要があります。
資格を取得して、卒業するためには、周りのサポートが必要となってくるのです。
これらを踏まえたうえで、自分の選択に自信をもって、大学に入学することを決意しました。
通信制大学に通ったエピソード3.通信制大学に入学してよかった!
2度目の大学生ですが、昔よりも授業やレポートの意図をくみ取りながら、取り組むことができました。
授業なども、一歩引いて聞くことができますね。
それに、「レポートもどう書けば、印象がいいか」などを考えて、書くことができるように。
なにより、常に新しいことを知れる喜びがあり、年齢よりも若くいれる気がしましたね。
そして、周りからは常に、尊敬の目で見られるようになりました。
「育児で大変なときに、よくそんなことできるね!」と言ってもらえますが、正直、子育ての息抜きになっているように感じます。
「子育てをしながら、大学生もやっているんだ」と思うと、自己肯定感もアップしますね。
また、主婦で育児をしていると、なかなか人に認めてもらったり、達成感を味わうことがありません。
しかし、レポートを書き終わったときやスクーリングを終了して単位を取得したときは、達成感を味わうことができます。
「子育てをしながらでも、できた!」と。
加えて、ちょっとした幸せですが、30歳で大学に通うと、大学生割引が適用されるのです。
たこ焼き屋さんで値引いてもらったときは、さすがに恥ずかしかったですが……。
意外にも、学生が割引を受けられる社会なことに気付きました。
とはいえ、携帯は25歳以下という条件だったりして、逆に年齢を思い知らされて、がっかりしたことも。
ですが、基本的には学割が適用されます!
通信制大学に通ったエピソード4.通信制大学に入学して、大変なことも!
やはり、誰も卒業までの計画を管理してくれないので、セルフマネジメントがとても大変です。
「子育てをしているから」という言い訳は、通用しません。
それに、時間の合間を見つけて、お金にならないレポートを書かなければ、卒業できない日々が、ときどきしんどく感じるときもあります。
締め切りの10日前は、自分との戦いです。
「今月は何本のレポートを出そうかな」と思っても、気が付くと、「来月でもいいかな」と気の迷いがでてきたりします。
この感覚だけは、1回目の大学生と、あまり変わっていないように感じますね。
また、スクーリングで単位を落とすと、もう一度お金を払わなければならないため、危機感があります。
これは、レポートの提出が遅れたりしてしまうと、留年しなければなりません。
そのため、計画よりもお金がかかってしまうことになるのです。
自分の日々の選択にかかっているため、育児以外にも、常にプレッシャーを感じながら生活する必要があります。
まとめ
30歳で専門学校(通信制大学)を決意して入学し、よかったことや大変なことがいろいろとあります。
ですが、「自分の転機をいいものにするかどうかは、自分自身にかかっている」と、私は思っているのです。
母でありながら女性であり、そして、一人の人であることを実感しながら過ごす日々は、いいものですよ。