25歳。男性。
娯楽業(サービス)を営んでおります。
私自身が大学を卒業後、就職した会社の同僚の話です。
そこで仲よくなり、退職後も5年ほど、連絡を取り合っていましたが、現在は連絡が取れていません。
趣味は、読書やダーツ、ネットニュースをだらだら読むこと。
見出し
音信不通になった友だちのエピソード1.当時の恋人との婚約を破棄
彼は、当時22歳。
1年以上交際を続けた彼女がいました。
二人は最初、スタッフとお客さんという関係性。
しかし、店に通うにつれて親密になり、ほどなくして付き合うことになりました。
周りから見ていても、お似合いのカップルで、店員とお客さんという関係性にありながら、同僚からも祝福されていましたね。
それから半年後、彼は彼女との結婚を意識し、転職を決意します。
彼は朝早くから働き、毎日クタクタになるまで働きました。
当時、彼が彼女に対して、サプライズを用意していることを聞かされていた私。
その内容は、「婚約指輪を用意し、プロポーズする」というもの。
私がそれを聞いたときは、「男は結婚を考えると、たくましくなるんだな……」なんて、感じていました。
そして、プロポーズのとき。
ベタではありますが、夜景を見ながらプロポーズをし、成功したとのこと。
まだ、彼女の両親とは顔を合わせたことがなかった彼は、「あとは挨拶するだけだ」と意気揚々でした。
しかし、彼のキレイな物語は、ここまで。
その後、彼は仕事の合間に、これまでなかった、彼女のわがままに応えるハメになったのです。
往復で2時間はかかる自宅から、彼女の家までの距離をほぼ毎日通っていました。
それが、もともと睡眠時間が少なかった彼にとっては、優しさだけでは、カバーしきれなくなります。
そんな現状から逃避するように、同じ会社の女性に好意を向けはじめた彼。
なにかと理由をつけては、彼女との時間よりも、その女性との時間をつくるようになっていったのです。
彼も自分で、罪悪感を感じていました。
しかし、彼女から「最近おかしい」と問いただされたときに、今までの不満が爆発したようで、一方的に別れを切り出します。
そして、そのまま婚約を破棄。
その後は、「一切連絡を取っていない」と聞いています。
音信不通になった友だちのエピソード2.彼女以外の女性に貢ぎ、借金が膨れる
頑張って働いていた彼でしたが、収入が多いほうでもなく、自分の生活をするのに精一杯でした。
しかし、パチンコなどのギャンブルをするのは好きで、そのほかの浪費癖も強く、貯金はありません。
そんなとき、彼女との結婚を意識し、「婚約指輪をプレゼントしたい」と考えた彼。
ギャンブルなどを一切我慢し、貯金をすることにしたのです。
私は、ギャンブルが好きだった今までの彼を知っているので、当時は驚き、感心しましたね。
それから数か月後、念願の婚約指輪を買い、プロポーズ。
成功して「良かったね。おめでとう」と、言っていたのですが……。
彼はそれまで、無理して欲求を我慢していたせいか、糸が切れたように浪費を再開。
見ていた限りでは、以前よりもひどくなっていたと思います。
そのうえ、またギャンブルをするようになり、負けたときにはお金がないので、借金をして彼女と遊んでいました。
でも、ギャンブルもしたいから、その分のお金も借りる悪循環に。
「借りたお金は、自分のお金だ」
そう勘違いするようになっていた彼は、いつしか歯止めが効かなくなっていました。
そんなときに、彼女とのいざこざがあり、同じ職場で出会った女性へと、貢ぐ対象が変更。
それからの彼は、本当にひどいものでしたね。
変に「男として」のプライドが高かった彼は、遊びや食事などの交際費を全額負担。
もともと、彼女に対しても、「割り勘にしよう」なんて言わなかった彼です。
「好意を向けている女性にはなおさら、かっこ悪いところは見せられない」と思ったのでしょう。
女性に対する好意が大きくなるにつれて、それに比例するように、貢ぐ金額も増加。
彼女にも、その女性にも、借金があることは言えないまま、彼の借金はどんどん膨れていきました。
音信不通になった友だちのエピソード3.一度立て直すも、欲求に負け、更なる借金
当時の彼女との婚約を破棄した彼は、その後、別の女性と交際し、結婚するにまで至りました。
彼は、奥さんとの人生を真剣に考え、仕事に打ち込み、周りからは「いい旦那さん」と言われるほどに。
今までの彼を知っている私から見ても、「幸せな家庭を築いていくんだろうな」と感じる夫婦です。
彼のこれまでの借金はというと、返済中ではありましたが、増やすことなく着実に返済していました。
しかし、結婚をしたごろから、彼にまた異変が……。
「幸せで、とくに不満もない」と言っていた彼。
ですが、結婚、返済のために我慢していた欲求が、沸きあがってきてしまい……。
再び、お金を借りてまで、ギャンブルをするようになってしまったのです。
依存症になりつつあった彼は、奥さんに秘密にしながらも、こっそりギャンブルに通っていました。
さすがに危機感を感じた彼は、「私はギャンブルをしません」と宣言。
あえて奥さんの前で、ビッグマウスになることで、「欲求を抑制しよう」としたのです。
しかし、それもむなしく、奥さんに内緒で、ギャンブルに通う毎日を送ることになります。
罪悪感を感じながらも、沸きあがる欲求に負け、「借金は、以前のおよそ3倍になっていた」と、そのあと聞きました。
それからほどなくして、彼と奥さんは引っ越しをすることに。
しかし、そのときには貯金はなく、借金は1,000,000円あったと聞きます。
まとめ
これまで紹介した話の「彼」はすべて同一人物であり、その彼とは引っ越し後、一切連絡が取れていません。
彼から多くの相談を受け、話をしてきましたが、「もうすこし、注意していれば……」という後悔があります。
これらを教訓にしていいものかわかりませんが、欲求に負けそうなときは、思い返すようにしている私なのです。