普通の家庭が羨ましいと思い続ける私のエピソード4編

考え事をしている女性

33歳、女性。現在、専業主婦をしています。

幼いころに両親が離婚したのが原因で、「賑やかで、しあわせな家庭」に憧れを抱いていた。

 

「旦那さんと結婚して、『夢みていた人生になった』と思っていたけど、理想通りにはいかない」

そう痛感した私。

 

「それなりに幸せだけど、これからも、同じことで苦労していくんだろうな」

「わが子には、同じ思いはさせたくない」

そのように思い、毎日を一生懸命に生きている、今日このごろ。

 

 

普通の家庭が羨ましいと思ったエピソードエピソード1.家族が憧れ

田舎町

 

私の両親は、私が8歳のときに離婚しました。

離婚に至るまでも、毎日のようにケンカをしていたので、家族みんなでの楽しい思い出はありません。

離婚後、私は弟とともに、お父さんに引き取られ、お母さんは姉と一緒に暮らすことに。

 

私は女の子なので、どっちかというと、「お母さんと一緒にいたい」と思っていました。

当時、そのことを口で伝えることができなかった私。

 

なので、家出をしたり、お父さんに手紙で気持ちを伝えたこともありますね。

今思うと、そのときのお父さんは、きっととても辛かったと思います。

 

父と父の実家に移り住み、新しい小学校に通いはじめたのですが、田舎だったため、小さな学校でした。

あまり生徒も多くなかったのですが、いまいちなじめません。

 

小さな町だったので、こどもたちももちろん、3世代くらいで、付き合いのあるようなところで……。

お母さんがいない私には、それがとても苦痛でした。

 

学校の行事や集まりは、お母さんたちの参加が多く、私のうちだけ、年老いたばあちゃんか、お父さん。

しかも、晩婚だったために、じいちゃんと間違われるくらいの年齢です。

 

私は、それが恥ずかしくて、たまりませんでした。

授業参観のお知らせや親が参加するようなお知らせを、見せずに捨てていたほどです。

 

周りの友だちは親が教室に入ってくると、「ニコニコ」と喜びながら、手を振り、親もうれしそうにそれに応えています。

普通の家庭には、普通の光景です。

 

「お父さんがいて、お母さんがいて、兄弟がいて、週末には、どこかにお出かけする」

友だちの家に遊びに行くと、お母さんが手づくりのおやつを出してくれて、お父さんがおもしろおかしく、おしゃべりをしてくれました。

 

「自分にも、お母さんがいれば……」「家族がそろっていれば……」

「きっと、もっと楽しい生活が送れるはずなのに」

何度もそう思っていましたね。

 

普通の家庭が羨ましいと思ったエピソードエピソード2.貧乏すぎて苦しむ

小学生の女の子

 

我が家の収入源は、父のみ。

大人になってから聞いた話なのですが、正社員ではなく、日給5000円だったそうです。

 

私たちにさみしい思いをさせないために、残業や休日出勤もほとんどせず、私たちとの時間を大切にしてくれていた父。

そのため、金銭的にはまったく余裕がなく、おもちゃや洋服なんて、ほとんど買ってもらったことがありません。

 

今の時代じゃ、考えられないような生活です。

おしゃれな服なんか持ってないから、毎日同じようなジャージで学校に行き、ゲームなどもないので、山で遊び、海で遊び……。

習い事もせず、ほしいものも言い出せず、子どもながらに、周りの状況みながら、我慢ばかりしていました。

 

周りは、塾に通いながら、その話で盛りあがったり、かわいい服を着ていたり……。

「○○に旅行にいった」と言って、お土産を買ってきてくれたりしていました。

 

お金がないために、たくさんのことを諦めないといけない私。

なので、やりたいことを思いっきりやれる友だちが、うらやましくて、たまりませんでした。

 

「人生、お金じゃないけど……」

そう思いたいけど、「お金があれば」ってことは、たくさんありますよね。

 

 

普通の家庭が羨ましいと思ったエピソードエピソード3.頼れる人がいない

悩む女性

 

幼いころから苦労してきた私は、「家族」というものに、とても憧れが強く、「早く結婚したい」と思っていました。

結果、25歳で結婚して、今は3人の子どもにも恵まれています。

 

思い描いていた、「幸せな家庭」に近づいていますね。

だけど、1人を妊娠して、今に至るまでも、たくさんの苦労がありました。

 

しかも、そんなとき、頼れる人がいなかったのです。

妊娠して、つわりがキツイときにも、出産後、体を休めたいときにも、ずっと一人でした。

 

旦那さんの実家が遠かったため、頼ることもできません。

1人目はいいのですが、2人目と3人目のときは、退院したその日から、ふつうに家事育児がはじまりました。

ゆっくり体を休める時間なんて、私にはなかったです。

 

もちろん、妊娠中から自分一人で、すべてのことをやらなければいけませんでした。

つわりがきつくても、お腹がきつくても、どんなに眠くても……。

病気になっても、助けてくれる親族はいません。

 

友だちの場合は、きついときに、実家に帰って、ゆっくり休んだり、うえの子をジジババに預けたり、夕食を食べに帰ったりなど。

体も心も、休めることができていました。

 

「大人になっても、『お母さんがいない』ということを引きづるんだな……」

そう実感しましたね。

 

すぐに、おじいちゃんやおばあちゃんと遊べる環境にある子を見ると、わが子たちに申し訳なく思ってしまいます。

自分が頼れる家族がいなくて、苦労する分には我慢もできるし、がんばれます。

しかし、「子どもたちに不憫な思いをさせてる」と思うと、本当に自分の生きてきた運命を恨んでしまうのです。

 

 

普通の家庭が羨ましいと思ったエピソードエピソード4.家庭的で、子煩悩な友だちの旦那さんが羨ましい

悩んでいる女性

 

幼いころから、賑やかな家庭に憧れていた私は、「子どもも、5人くらいほしい」と思っていました。

だけど、あまり子どもを欲しがらなかった私の旦那さん。

強く強く希望して、3人の母親になれましたが、道のりは長かったです。

 

赤ちゃんの泣き声に、イライラする旦那にびくびくし、父親としての自覚のなさに、落胆する毎日。

いつまでも大人になれない旦那に、イライラしていたのです。

「隣の芝生は青く見える」といいますが、本当にそのとおりで……。

 

「休日はご飯をつくってくれる」「洗濯物をたたんでくれる」

「(奥さんが仕事のときは)子どもたちの子守をしてくれる」など。

そういうはなしを聞いていると、「いい人を見つけたなー」と、うらやましく思ってしまう私がいるのです。

 

まとめ

誰かのことを「うらやましい」と思うことで、なにかが解決するわけではないとおもいます。

しかし、それでも、自分が辛い状況にあるときや「しんどい」と思うとき。

また、「自分が持っていないものを相手がもっている」と、感じたときなど。

 

そういった人を見ると、「いいなー、幸せだろうなー」と、思ってしまいますね。