37歳女性。
現在は、所有している薬剤師資格を活用し、ドラッグストアでの調剤担当として働いています。
22歳のときに、当時の同級生と結婚し、翌年には子どもを出産。
しかし、元主人との間の生活の不一致などから、26歳のときにはじめての離婚しました。
以後、仕事と家庭を両立しながら、男の子を育てるシングルマザーとして活動中です。
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「離婚するぞ」と脅してくる夫のエピソード1.自分の提案が受け入れられないと、すぐに「離婚する?」と脅す
ある種の「モラルハザード」と、言ってもいいのかもしれません。
自分がメインの生計を握っていることを笠に着て、自分が少しでも気に入らなかったりすると、怒る人っていますよね。
私の元夫がそうで、途端に「離婚」という言葉をちらつかせてきました。
「離婚」というワードが、何度彼の口から飛び出したのか分かりません。
それほど、頻繁に脅し文句として、使われていました。
なかでも、とくにひどかったのが、自分の思い通りにならないとすぐに、「離婚するよ?」と脅してくる、彼の嫌味でしたね。
たとえば、私と彼が週末に時間があったので、「デートに出かけよう」と、計画を立てるときです。
そこで彼が提案するのは、自分の趣味を最大限に重視した、行き先ばかり。
まだテーマパークとかなら、かわいげもあるから、行ってもいいんですけどね。
サーキット場やら、ひどいときには、車のディーラー巡りなんてプランも、提案されたりしました。
正直、車好き以外には、ちょっと考えられないような、行き先を提案してくるのです。
さすがに、ソレは嫌だったので、その旨を伝えた私。
すると、帰ってくる言葉は「じゃあ、出かけるの、やめとこか」、「離婚しちゃうよ?」のどっちかです。
正直なところ、腹のなかでは、煮えくりかえるほど、ムカムカしています。
しかし、当時の私は、夫との安定した生活に満足していました。
なので、「かなぐり捨ててまで、自分のプライドを重視する」という、勇気ある行動が出せない、臆病な状態だったのです。
「泣く泣く、彼の提案を受け入れるか」
「せめてもの抵抗として、夫との計画自体をなかったことにするか」
結局、そのどちらかしかありません。
今振り返ってみても、本当に卑怯というか、ずるい元夫の行動でした。
「離婚するぞ」と脅してくる夫のエピソード2.浮気がばれても、離婚をちらつかせて逃げ勝ち
自他ともに認めるほど、女好きだった私の元夫。
当然ながら、結婚生活中にも繰り返し、浮気の影が付きまとっていました。
それに、実際、私にばれた浮気もいくつかあったんです。
それでも、最初のころは反省したふりでも、「自分に非がある」と思っているのか、謝罪の言葉を述べてきた元夫。
「もうしないから」という、歯に衣着せぬ言葉をかけてくるので、そのたびに許していました。
けれど、それも結婚生活が2年目以降になると、罪悪感がすっかりなくなってしまったのでしょうね。
自分が浮気をしていたことがばれた場合でも、決して謝ることはなくなりました。
それどころか、元夫は、離婚することで、こっちが不利な状況になることを分かっています。
私から浮気のことを追求した途端、「離婚」という言葉を前面に出してきて、抵抗してきました。
とくに腹立たしかったのが、ただ単に「離婚するぞ!」的な、威圧的な感じで用いるのではないことです。
「そこまで言うのなら仕方ないね。俺は嫌だけど、離婚しよっか」みたいな感じで、言ってきます。
「自分は離婚しても、まったく毛ほども痛くない」
「けれど、お前は離婚したら、生計も立てられないし、しんどいだろう?」
そんな考えが、明らかに見え隠れしている、白々しい言葉でいってくるんですよね。
私自身、それが痛いほど、よく分かっています。
なので、夫が指摘してきたとおり、こう思ってしまうのです。
「たしかに、離婚してから、すぐに働き出して、生計を立てられるかどうか?」と。
悔しいですが、その答えは「No」としか言えません。
なので、結局、夫からのその言葉に、泣き寝入りするしかありませんでした。
もしも、子どもがいない状態だったのであれば、違ったでしょう。
自分一人の生計くらいは、なんとか立てることができたのかもしれません。
ですが、そのときにはすでに、大切な子どもが生まれています。
そうなると、自分の辛さと子どもの将来のことを考えて、夫からの嫌味満載な「離婚」という言葉に、渋々耐えるしかなかったのです。
きっと、今の私が当時の私にアドバイスできるとすれば、こう言うでしょうね。
「辛い人生だけど、それでもやっていけるから、そんなひどい男とはスグに別れちゃえ!」と。
「離婚するぞ」と脅してくる夫のエピソード3.お金の使い方を指摘したら、すぐ「離婚」
大手企業に勤めていた夫だったので、毎月もらってくる収入は、同年代の男性と比べても、はるかに高額でした。
ですので、生活自体は極端な贅沢さえしなければ、十分にやっていける安定した毎日だったのです。
ところが、きちんと毎月の収入を生活費として、私に渡してくれていたのは、結婚生活がはじまってから、わずかな期間のみ。
最終的には、離婚という結果に至ったんですが……。
離婚する直前の1年間なんて、月収の半分も、家庭に入れてくれませんでした。
給料のほとんどを、自分の趣味や借金の返済に使ってしまう元夫。
一家の大黒柱としては、考えられないようなお金の使い方でしたね。
まだ小さかった子どもを外に連れ出すため、ベビーカーを購入しなければならないときがありました。
「その購入費用を夫に出してもらおう」
そう思い、夫にお願いした私。
すると、夫から帰ってきたのは、なんとも不愛想な返答でした。
「毎月渡してるお金から、買えばいいだろう」と。
たしかに、生活費として、毎月一定額のお金はもらっています。
しかし、それも、光熱費や食費などを差し引けば、月に30,000円も残ればいいくらいの金額です。
一方、夫のほうは、1つ数万円はするような、自動車のパーツや部品をぽんぽん購入している始末で……。
私のことならいざ知らず、自分の子どもに使うお金さえ、出し渋る夫の行動と発言に業を煮やした私。
ついに、その不満を夫にぶつけたんです。
ところが、返ってくる夫の発言は、よくも悪くも、端的で単純な一言でした。
そう、「不満なら、離婚する?」というものです。
この問題以外にも、しばしば夫の口から登場していた「離婚」という言葉。
ですが、残念ながら、すでに聞き慣れた言葉ではあったんです。
しかし、それでも、まさか自分の子どもに関する問題でさえ、離婚を切り出してくる夫の無神経さと、身勝手さにあきれてしまった私。
夫への100年の愛情も、一気に冷めてしまった瞬間でした。
まとめ
彼自身は、下手な交渉のかけ引き的な感じで、「離婚」というワードを使っていたのかもしれません。
ですが、毎日の生活に直結する問題を抱えていた私にとって、そんな軽いものではありません。
「離婚」という言葉は、なによりも敏感にならざるをえない、脅し文句になっていました。
それに、実際、この言葉を言われて、精神的に参ってしまいそうになった時期もあった私。
当時の自分を振り返っても、本当に気の毒でなりませんね。