29歳女性。
都内小売店で、販売員として勤務中です。
イベントやロマンチックなことが好きで、少女漫画をよく読んでいる。
恋人に選ぶ男性には、あまり愛情表現をしないタイプが多い私。
だけど、「たまにはロマンチックなサプライズをしてほしい」と、思ったりもする。
見出し
カップルののろけエピソード1.酔って帰ってきて、甘えてきた
私の彼氏は、とてもお酒が強く、めったなことで、酔っ払うような人ではありませんでした。
私は反対に、そんなにお酒が強くないです。
なので、いつも飲み会などでは私が先に酔っ払って、助けてもらうといった関係でした。
しかし、ある日、会社の飲み会に参加した彼は、珍しくとても酔っ払っているようで……。
ふらふらと千鳥足になりながら、半同棲しているマンションに帰ってきました。
そんな彼氏の珍しい姿が、ちょっと嬉しかった私。
いつも自分がしてもらってるように水を買ったり、ベットを用意したりして、奥さん気分を味わっていました。
すると、ソファーでぐったりしていたはずの彼が、いつの間にか起きあがっていて……。
ベッドメイキングをしている私の後に、歩み寄ってきていました
そして、そのまま私を抱えるように抱きしめると、ベッドに倒れ込んでしまったのです。
まだ寝間着に着替えてなかったし、食事の片付けもしていなかった私。
なので、腕から抜け出して、彼氏を寝かせておこうと思ったのです。
ですが、彼氏はがっちりと私の体を抱きしめたまま、絶対に離してくれませんでした。
そして、とても小さな声で、「◯◯、好きだよ」とつぶやいたのです。
私はそれを聞いた瞬間、こみあげてくる笑顔を隠すことができなくなってしまいました。
彼氏は普段、自分から甘えてきたり、好きだなんて言うことは、めったにあり得ないタイプ。
「たまには、『好き』とか言ってほしい」と、思うこともありました。
しかし、「そういう性格の人と、付き合ったのだから」と、とくに不満に思ったこともなかったのです。
そんな彼が、今までとはまったく違う様子で、甘えてきています。
また、「好き」と言ってくれる姿は、かなりキュンとして、母性本能がくすぐられました。
彼は結局、本格的な眠りにつくまで、私のことを抱きしめた手を緩めることはなかったです。
ときどき、思い出したかのように、私の名前を呼びだすこともありました。
また、抜け出そうとした私に、「どこ行くの? どこも行かないで」と甘えてもくるのです。
目が覚めた彼氏は、当時のことをまったく覚えていない様子。
私もとくに、彼氏にそれを言って、からかうようなことはしませんでした。
ですが、今でもそのときの様子を思い出すと、かわいくて……。
「たまには、すごく酔っ払ってくれないかな」、なんて思ってしまいます。
カップルののろけエピソード2.恥ずかしがり屋なのに、サプライズをしてくれた
私の彼氏は、とにかく恥ずかしがり屋で、ラブラブなカップルのように、目に見えることを外でするのが嫌な性格。
家のなかにいるときは、くっついていても、怒られはしません。
しかし、外にいると、すぐに離れていってしまうくらいなんです。
そういう性格の人なので、デートもあまりロマンチックなところには行きません。
大抵、映画を見に行って、ご飯を食べておうちに帰るなどの、日常的なものばっかりでした。
私は普段のデートでも、気楽に過ごしたいタイプなので、別に不満には思っていなかったです。
そんな、ある日のこと。
2人でテレビを見ているときに、そのころ流行っていた、フラッシュモブの映像が流れていました。
誕生日のお祝いをするというものです。
私は、みんなで集まって、イベントをするのが大好き。
なので、とくに気にすることなく、「いいなぁ、彼女喜びそうだよね」と、彼氏に話しかけました。
彼氏も、そのときは普通に返事をして、テレビを見ていましたが、なにか思うところがあったのかもしれません。
ちょうど、そのテレビを見てから、2週間後のこと。
その週には、私たちが付き合った記念日がありました。
毎年記念日になると、「いつもより、少しいいレストランで食事をする」という、恒例行事があった私たち。
いつも通り、私が気になるお店を調べて、彼氏に予約をしてもらい、楽しい時間を過ごしていたのです。
ですが、メインディッシュを食べ終わるころに、突然レストランの照明が薄暗くなりました。
居酒屋やレストランでは、誕生日の仲間に、サプライズケーキを送るイベントを受け付けているところってありますよね。
「きっとどこかのテーブルで、お祝いごとがあるのだろう」
店内が薄暗くなったときに、私はあたりを見回しながら、そう思っていました。
案の定、エプロン姿のウェイターが可愛らしいケーキを持って、ホールのなかを歩きはじめます。
周りにいたお客さんも、「どこのテーブルのお祝いなのか」と、ざわざわとして見守っていました。
そして、ウェイターがやってきたのは、なんと私たちが座っていたテーブルだったのです。
「付き合って2年、おめでとうございます。これからも、末永く過ごしてくださいね」
ウェイターはそういうと、テーブルの上に、可愛らしい小ぶりなケーキを乗せてくれました。
ケーキには、「いつもありがとう」と書かれたプレートが。
「サプライズなんて、ありえない」と思っていたので、驚いて彼を見ると、驚きのできごとが……。
なんと彼は、いつ用意したのか、小さな花束とネックレスをプレゼントしてくれたのです。
この日は、私にとって最高の記念日となりました。
彼のことを知っている共通の友人は、このできごとを話しても、「まさか彼が、そんなことをするとは思えない」と、とても驚きます。
たしかに私にも、彼がロマンチックなことをするイメージは、まったくありませんでした。
「そんな彼氏が私のことを考えて、一生懸命準備してくれていたんだ」
そう思うと、心がとても温かい気持ちになります。
カップルののろけエピソード3.落ち込んでいるときに、手紙をくれた
彼氏は、たまに予想もしなかったことをして、私を喜ばせてくれます。
あるとき、私は仕事でミスを立て続けにしてしまい、とても落ち込んでいました。
仕事のミスは、仕事で挽回するべきこと。
ですが、やはり上司に注意されることが続くと、「自分はなにをやっても、ダメな人間なのではないか」と、へこんでしまうものです。
「プライベートに、気持ちの変化を持ち込むのはいけないこと」
私はそう思っていたので、彼氏の前ではなるべく、普通に振る舞うようにしていたのです。
ですが、私の些細な変化に気づいていた彼。
それから数日後、私が仕事から帰ってきて、ポストを覗くと、1枚の封筒が入っていました。
ポストに入っているものなんて、大体光熱費の請求書が、ダイレクトメールばかり。
「個人宛に送られてきた手紙なんて、久々に見たなぁ」と、思ったのをよく覚えています。
家に帰って、手紙を開いてみると、それはなんと、先日会ったばかりの彼氏から、送られてきた手紙だったのです。
その手紙には、私のいいところや、普段感謝しているところなどが書いてあり……。
最後に、「無理をしないで、辛いときは自分を頼ってほしい」という言葉で締められていました。
直接私に聞いても、強がってごまかしてしまうことをわかっていた彼。
なので、わざわざ便箋や封筒購入し、手紙を書いて送ってくれたのです。
ミスで落ち込んで、「自分の周りには味方がいない」と、視野が狭くなっていた私。
そんな私にとって、その手紙は、「前向きに頑張ろう」という気持ちにしてくれる、強い武器でした。
今でもその手紙は、大切に手帳に挟んで、落ち込んだときや困難なときに、読み返しています。
まとめ
普段は、恥ずかしがり屋で、愛情表現も少ない彼氏。
ですが、私のことを思ってしてくれることや、不意に見せるかわいい姿がとても愛しく、大切にしたい存在です。
友だちなどに話すと、「のろけ」と言われてしまいます。
ですが、「のろけられるくらい、幸せなカップルでい続けたい」と、私は思っているのです。