23歳女性。
現在は専業主婦ですが、以前は銀座の料亭に勤め、その後、広告代理店に転職しました。
結婚するまで、彼氏と長続きせず、1年以上続いたことがありませんでした。
最近は、もっぱら育児に追われていますが、こどもの笑顔が最高の癒しです。
前触れもなく突然振られたエピソード1.高校生のバスケ部の彼
「高校生の恋愛なんて……」
今なら、笑えるようなことでも、そのときの私は、必死そのもので……。
気が付けば、彼だけしか、見えない状態に。
高校2年の夏に、男友だちから、「紹介したい人がいる」と聞きました。
友だちを通してアドレスを交換し、連絡を取るようになったのは、同じ学年で、ほかのクラスのS君。
私は名前は知っていたものの、特別興味はなく、ただなんとなく連絡を取りはじめました。
S君のほうは、前から私を学校で見かけて、好みのタイプだったみたいです。
連絡を取りはじめて、すぐに告白されました。
ですが、「私からしたら、まだ全然知らないのに、付き合うなんてできない」と思い、お断り。
それから約1か月連絡が続き、3回目の告白で、付き合うことを決心したのです。
私の通っていた高校では、カップルになると、「男性のネクタイを女性がつける」という流れがありました。
S君のネクタイをもらい、毎日つけていた私。
はじめて、同じ学校内に彼氏ができたことがうれしく、とても恥ずかしかったことを思い出します。
お昼になると、ベランダでご飯を一緒に食べたり、放課後はS君のバイクで、S君のお家にお邪魔したり……など。
とにかく、自分の時間がすべて、S君でうまっていきました。
そんなある日、付き合ってちょうど1か月近くになるときです。
それまで毎朝、S君からおはようのメールがきていたのですが、その日はきませんでした。
前日、「部活の試合がある」と言っていたので、「疲れて寝ているのか」と思い、メールを待ちつつ、登校。
お昼になっても連絡がこなくて、私から「学校きてる?」と、メールしました。
すると、「きてるよ」と返事がきます。
「いつもは、もっと絵文字もつけてくれてる」
「連絡が遅くなったら、『ごめん』って言ってくれていたのに、なにかおかしい」
女の勘って当たるんです。
「今日話し合えないかな?」と、S君から続けてメールがきました。
私は返事をし、放課後、2人で話し合いをすることに。
しかし、「別れてほしい」と、唐突に別れを突きつけられました。
私には、まったく理解できません。
メールがこなくなる前日まで、いつも通りのやり取りをしていて、どうしてこうなったのか……。
最初は理由を話してくれなかったのですが、しつこく問いただすと、彼はこう答えました。
「部活の試合の応援に、元カノがきてた」
「元カノは、別の人応援にきてたみたいだけど、自分も『がんばれ』って応援してもらえて。気持ちが元カノに戻ってしまった」と。
「元カノに未練があったのか」
「私と付き合ってても、戻るほど好きだったのか」
それ以上のことはなにも話し合えず、分かり合えないまま、お別れしました。
前触れもなく突然振られたエピソード2.はじめて同棲した彼
20歳をきっかけに、当時付き合っていた年上の男性Kさんと、はじめての同棲。
付き合っているだけのときは、気が付かなかったことが、同棲をきっかけに、たくさん見えてきてしまうことってありますよね。
「その時点で、やめておけばよかった」と思ったできごとをご紹介します。
当時の彼は同業者で、おたがい飲食店勤務でした。
朝は早く、夜は遅い。
私たちは都内でマンションを探していたのですが、とても家賃が高く、「少し離れた場所でも……」と、思っていた矢先。
Kさんは、「俺は、高級住宅地にしか住まない!!」と断言してきたのです。
Kさんの手取りは、私より一回りほど低く、到底住めるわけがありません。
ですが、「住んでる場所を聞かれたときに、かっこいいから」という理由で、1R130,000円のマンションに、無理やり住むことになりました。
この時点で、少しげんなりしてしまった私。
しかし、まだ「彼を好き」という気持ちが勝り、同棲を楽しみにしていました。
同棲は順調にスタートし、おたがいが激務だったので、忙しい日々を送る毎日。
ですが、おたがいに助け合い、たまの休みには、水族館でデートをしたりしました。
なので、無理やり住んだ1Rも、「一緒にいられて楽しい」と思うようになっていたのです。
ですが、ある日から、Kさんの帰りが劇的に遅くなりました。
いつもより、1~2時間は遅かったです。
「飲食店ならありえるか」と思い、最初はとくに疑うこともありませんでした。
そして突然「今迷ってる。別れるか」と言われたのです。
私はとくに疑わず、過ごしてきたので、びっくりしたのを覚えています。
彼は超が付くほどの正直者だったので、全部素直に話してきました。
「自分のことを好きだと言ってくれてる女の子が、ほかにもいる」
「その女の子は、精神的に参っていて、俺がいないとだめなんだ。帰りが遅かったのも、その女の子と会っていた」
「抱きしめたりもした。その女の子は、自分に同棲してる彼女がいることも知っている」
「正直、天秤にかけても、5:5でどっちを選んでいいかわからない……」と。
私はこんなことを言われても、好きだったので、とても悲しかったです。
いつも「休みの日はなにしよう」、「おいしいご飯つくろう」と、彼に喜んでもらえるようなことばかり、考えていたから。
結局、このまま振られ、同棲解約。
私はさっさと家を探し、逃げるように出ていきました。
Kさんはその後、別の女性と同棲を開始したそうです。
まとめ
「私が相手を想っていた間に、何回裏切られていたのだろう?」
知れば知るほど、「あのとき……」「このとき……」と、考えてしまいます。
ですが、「最悪だったな」「つらかったな」と記憶しないで、できるだけ、嬉しかったり、楽しかったりしたできごとを思い出すのです。
そうすれば、「別れを前向きに変えていける」と、「次は、もっと素敵な恋愛が、できるのではないかな」と思います。