不妊治療をし30代後半で妊娠し出産したエピソード4編

泣いている乳児

40代女性。主婦。

30代後半で不妊治療を行い、出産した経験を持つ。

 

今では、欲しくてたまらなかった我が子の育児に、振り回される毎日を送っています。

 

 

30代後半で妊娠し出産したエピソード1.妊娠まで

病院

 

結婚して2年、なかなか子どもができず、親も旦那の親も、「孫」と言いはじめたころのこと。

年齢も36歳となり焦りだし、不妊治療専門の病院へ行きました。

不妊専門の病院は満員で、「こんなにも、不妊で悩む人はいるんだ~」と、びっくりしましたが、私もその仲間入りに。

 

病院で検査しましたが、とくに不妊の原因はわからず。

最初の2か月はタイミング法、その後1年は人工授精と、段階を踏んでいきました。

 

それでも妊娠ができなかったため、体外受精へ。

体外授精は、毎日会社が終わると病院まで通って、注射を打ってもらっていました。

いろいろな薬も飲みましたね。

 

4年以上前なので、どんな薬だったか、ほとんど記憶にありません。

点鼻薬とホルモンの内服液とか、座薬みたいなものとか、いろいろ薬を飲んだりしました。

 

当時、私がやっていた仕事は、残業の多い仕事。

ですが、奇跡的に注射の期間だけは、定時に帰ることができました。

 

そして採卵の日、麻酔をして採卵をし、15個の採卵に成功。

採卵は麻酔をするので痛くはないのですが、あとで数日、軽い筋肉痛のような痛みがお腹にありました。

 

病院で受精し、8個の受精に成功し、数日後に胚移植をして、妊娠判定を待ちます。

妊娠判定は、1回目は妊娠せず、2回目で見事妊娠しました。

 

不妊治療は、若ければ若いほど、妊娠の確立が高くなるそうです。

不妊治療代は、体外受精だけで500,000円弱かかったと思います。

 

切迫流産と帝王切開は、両方とも保険がおりるとのことで、費用面はプラスになりました。

 

30代後半で妊娠し出産したエピソード2.妊娠後

悩む女性

 

妊娠後も苦労の連続……。

妊娠して2か月、そろそろ会社に、妊娠したことを言おうとした矢先のことです。

切迫流産となり、入院・自宅安静で、2か月半会社を休むことになり、大迷惑をかけてしまいました。

 

親にも会社にも友だちにも、体外受精とは知らせていなかった私。

入院先がばれると、不妊専門病院なので、「不妊治療もばれる」と思ったからです。

毎週、実家に電話していましたが、大部屋なので、電話もできませんでした。

 

会社も入院先を聞いてこないので、「このまま聞かれずに、やり過ごせるかな」と思っていた、2か月ぐらいたったある日のこと。

会社から入院先を聞かれてしまい、「もうすぐ退院できそうなのに~」と思いましたが、嘘はつけません。

なので、しかたなく正直に、入院先を言うことに……。

 

入院先も連絡し、お見舞いにもきたのです。

ですが、不妊治療などはなにも聞かれなかったので、ほんとうに分からなかったのかもしれませんね。

もしかしたら、「聞いたら悪い」と思い、誰も聞かなかったのかもしれませんし、今になっても分かりません。

 

入院後、5週間くらいして、やっと出血もだいぶおさまり、そこから2週間の自宅安静をしていたら、再出血。

1週間の再入院をして、さらに2週間の自宅安静で、やっと仕事にも復帰ができました。

 

さすがに、2か月半も会社を休むと、メールの数も半端ない状態で……。

仕事が落ち着くのに、かなり時間がかかったと思います。

 

切迫流産を乗り越えてからは、仕事をハードにこなしても、問題なかったです。

どんなに残業しても、まったく出血もせず、順調にときが流れ、体重も増えました。

親にも不妊治療だとばれず、産婦人科も家の近くに変えることができたので、安心した私。

 

その後、産休期間に入り、里帰り出産のために実家に帰省し、あとは出産を待つばかり……。

お腹がピクピク動いたり、陣痛の痛さを想像したりしながら、ゆっくりと実家で過ごし、だんだん予定日が近づいていきました。

 

 

30代後半で妊娠し出産したエピソード3.出産

あかちゃん

 

ところが、予定日になっても、陣痛の気配がなく、赤ちゃんもぜんぜん降りてきません。

その結果、また入院。陣痛を誘発する処置をいろいろ試しました。

 

ですが、これが痛い!!

羊水を出す施術をしたり、陣痛誘発剤を投入したりと、戦うこと2日。

「帝王切開にして~」と思いながら、2日たち、とうとう帝王切開へとなりました。

 

帝王切開は、最初の麻酔が痛いだけで、あとはまったく痛くなく、無事出産!

陣痛がない原因は、「へその緒が巻き付いていたから」とのこと。

「それって、エコーかなんかで、わからないのかな?」と疑問に思いつつも、無事出産できたので、一安心。

 

出産後、ベットで寝たきりのため、赤ちゃんはもちろん見ることができず、出産後、マタニティーブルーに。

最初はマタニティーブルーという実感がなかったのですが、看護師さんの一言一言に、涙が出たり、ムカムカしはじめ……。

看護師さんから「マタニティーブルーだね~」と言われ、感情の原因がわかり、落ち着きました。

 

その後4日くらいは、痛みで起きれませんでしたが、5日目にもなると、なんとか一人で起きれるように。

点滴もとれ、残りの一週間の入院生活は暇でしたが、2週間後には、ほとんど痛みもなくなっていました。

傷口も、今では全然わかりません。

 

まとめ

妊娠から出産まで大変でしたが、かわいいわが子を見ていると、この大変だった期間も、とてもいい経験になりました。

はっきり言って、忘れていることもいっぱいあります。

 

「この経験をしなかったら、この子も生まれなかった」

そう思うと、不妊治療ができる時代に、妊娠できたことは、本当に感謝しかありません。

 

その娘も、今4歳。

毎日元気に走り回っています。