40歳男性。営業職。
専門学校を中退してからずっと、アルバイトをして生計を立てていました。
容姿にはそこそこ自信がありますが、社会人になって、女性から告白されて、付き合ったことは、はじめてです。
趣味は、海外ドラマを観ること。
見出し
すぐ謝る彼女と付き合ったエピソード1.出会いは彼女の告白がきっかけ
私が当時28歳のときに付き合った彼女は、ことあるごとに、私に謝ってくる彼女でした。
出会いは私がアルバイトをしていたときで、お客さんとしてお店にきてくれていた、彼女からの告白がきっかけ。
彼女がお店に通っていたことは知っていましたが、一度も話をしたことがありません。
なので、「ほかのスタッフと仲がいいお客さん」といった感じでした。
当時、彼女は23歳で、見た目は暗い雰囲気。
それでいて、黒縁メガネをかけているので、オシャレにもあまり気を遣っていない感じの女性でした。
彼女との接点がないまま、約半年くらい経ったときに、彼女から急に告白されたのです。
私はバイトが休みだったので、街で買い物をしているとき、話しかけてきた女性がいました。
「道案内か、なにかかな」と思って対応すると、彼女は「すみません。私のこと分かりませんか?」と聞いてきます。
私は「新手の逆ナンパか」と思って、適当に対応しようと思いましたが……。
彼女が可愛らしい女性だったので、「話くらいなら、聞いてもいいかな」と思ったのです。
すると、彼女が私の名前を呼んで、「本当に分らないですか?」と真剣に聞いてきました。
「以前、本当にどこかで会ったことがある人なんだ。分からなければ、失礼だよな」
そう思い、ずっと頭のなかで考えていましたが、結局、誰だか分からなかった私。
彼女は「ごめんなさい。実はお店のお客さんです」と言って、謝ってきます。
しかし、それでも誰だか一切分かりませんでした。
すると、彼女は突然「実は私はあなたのことが好きなので、付き合ってもらえませんか?」と告白してきたのです。
彼女が突然告白してきて驚きましたが、私のことを涙目でじっと見ている彼女。
「急に言われても」
私はそれしか答えられませんでした。
「さすがに、いきなり付き合うのは無理だろう」と思っていた私。
ですが、このあとどうすればいいか、まったく分からなかったのです。
彼女は私のことを知っているのに、私は彼女のことをまったく知らない。
そのうえ、いきなり告白されたことで、半分パニック状態に。
「ごめんなさい、すみません、突然告白して」と、彼女は今にも泣きそうに状態です。
「こんなところで泣かれたら、私が悪いと思われる」と思い、近くのカフェで話をすることにしました。
それから彼女は急に告白したこと、泣きそうになったこと、迷惑かけたことを何度も謝ってくるのです。
すぐ謝る彼女と付き合ったエピソード2.付き合うのがはじめての彼女
彼女との出会いは、突然の告白からはじまりましたが、そのあとすぐに、どのお客さんか分かりました。
あの暗い雰囲気の女性だと分かったときに、彼女のことを疑ってしまった私。
なぜなら、とても綺麗な彼女は、全身がオシャレで、とても同じ女性とは思えなかったからです。
彼女は私に告白するのに、「地味で暗い雰囲気で、告白してもダメだ」と思ったそうで……。
「友だちに協力してもらって、イメージチェンジをしました」と言います。
はじめて話をする彼女でしたが、自分のために、いろいろ頑張ってくれたことが、なんだか嬉しくなった私。
後日、改めて話をして、付き合うことになりました。
彼女は23歳ですが、今まで女子高だったので、一度も男性と付き合った経験がありません。
しかも、男性と話をするのもほとんどなかったので、お店で私にも話しかけられずに、結局、数カ月間通い続けていたようなのです。
「はじめて付き合う彼女とは、ゆっくりとしたペースで進みたい」
そう思っていましたが、彼女は男性との接点が少ないので、どうすればいいか分からないようでした。
彼女はいつも私の顔色を伺いながら、ことあるごとに「ごめんね」というのが口癖。
はじめは、「私にいろいろと気を遣ってくれて、なんて優しい心を持った人なんだろう」と思っていました。
私は彼女の「ごめんね」が優しさだと思っていましたが、実は私の顔色を伺って、出た言葉だったことに、あとで気付いたのです。
すぐ謝る彼女と付き合ったエピソード3.付き合ってからも謝るのが日課
彼女は付き合うのがはじめてだったので、常に私の顔色を伺って行動するような状態です。
彼女に会いに行ったときも、「ごめんね、わざわざきてくれて、ありがとう」と言います。
また、「ごめんね、疲れてるのに会ってくれて」と、なんでもはじめに「ごめんね」を付けて話すのです。
私は彼女に「彼女なんだから、『ごめんね』は言わなくていいよ」と何度も言いました。
ですが、彼女の謝る癖は直りません。
彼女ははじめての付き合いなので、「嫌われたらどうしよう」という気持ちが強かったのでしょう。
それで、自然と「ごめんね」という言葉が、出てくるようになったようです。
私は、「そんなに心配させるような、付き合い方をしているのかな」と、自分でも悩みました。
ですが、たしかにはじめて付き合ったときの、純粋な気持ちの女性と私とでは、付き合い方が違って当然です。
「どうすれば、彼女の『ごめんね』を言わせなくして、対等な関係で付き合えるんだろう」
私は、そう考えるようになりました。
付き合ってから、電話や会うたびに、彼女から謝られる日々が続きます。
私は、次第に「どうしても、彼女ともっと距離を縮めたい」と思うようになりました。
それで、「私が付き合い方を変えよう」と、決意したのです。
年齢差があったので、私がもっと、彼女と同世代のような付き合い方をするために、彼女とは友だち感覚で付き合うようにしました。
「彼女にとって年上の彼氏というよりも、男友だちといった雰囲気のほうが、気楽に話ができる」と思ったからです。
結果としては大成功で、彼女は私に対して、謝ることもなくなりました。
それに、敬語も使わないで、普通のカップルのように、対等な関係で話ができるようになったのです。
まとめ
すぐ謝ってくる彼女は、私の様子をずっと伺いながら話をしていたので、「きっと私のことが好きだけど、遠い存在だったのでは」と思います。
「嫌われたくない」という一心から、謝ることが当たり前になっていたのでしょう。
そんな彼女の気持ちに、気づけなかったことを反省している私なのです。