連絡が来ない。急に音信不通になった彼氏とのエピソード4編

電話

37歳女性。

現在は所有している薬剤師資格を活用し、ドラッグストアでの調剤担当として勤務。

 

22歳のときに当時の同級生と結婚し、翌年には子どもを出産しました。

しかし、元主人との間の生活の不一致などから、26歳のときにはじめての離婚を経験。

以後、仕事と家庭を両立しながら男の子を育てるシングルマザーとして活動中。

 

 

急に音信不通になった彼氏とのエピソード1.紹介で知り合った彼との出会い

かっこいい男性

 

ちょうど今から、2年ほど前のことです。

よく恋バナをする、女友だちに紹介してもらって、つき合うことになったのが、A君との出会いのきっかけでした。

 

A君は、いわゆる好青年的な雰囲気もちゃんと感じられる、清潔感たっぷりなイケメンくん。

年上彼女になる私には、ちょっともったいないくらいの存在でした。

 

ただ、友だちに紹介してもらって、はじめて会ったときから、A君は頻繁にこう言って、口説いてきたのです。

「○○さん綺麗っす!」とか「俺の彼女にしたいっす!」などと。

 

そんな口説き文句もたくさん言われていたので、最初は警戒していた私。

しかし、仲のいい友だちの紹介という安心感も手伝ってか、2回目に会うことになった段階で、心情の変化が。

A君は、すでに私のなかで、「付き合ってもいいかな」と思えるまでの、大きな存在にいたっていたのです。

 

私から「付き合ってもいいよ?」と伝えると、とたんに屈託のない満面の笑みで、喜んでくれたA君。

その姿は、今になっても、すぐに思い出せるくらい、印象に残っています。

それを見たとき、思わず私も、嬉しくなってしまったぐらいだったんです。

 

結局、このときを境に、私とAくんは、正式につき合うことになりました。

 

急に音信不通になった彼氏とのエピソード2.青春時代のような幸せな時間

デート

 

とにかく明るくて、ポジティブな考え方のA君からは、元気や若さをもらってばかり。

恥ずかしながらも、青春時代の恋愛を自然と思い出してしまったくらい、本当に幸せな時間ばかりでした。

 

若さゆえに、ときどき言い合いになったり、意見が合わず、喧嘩になりそうなときもありました。

しかし、私のわがままにも、年下くんならではの明るさと前向きさで、しっかりと受け止めてくれるのです。

 

まるで、「私が年下の女の子?」と、錯覚してしまうほどで……。

そういう部分も含めて、学生時代の恋愛のような気持ちでいました。

 

それに、年下の男性とお付き合いすると、男性のプライドなんでしょうね。

少しでも、年上の女性にかっこいいところを見せようと頑張るA君。

年齢や立場以上に、大人っぽく振る舞ってくれるところがあって、それが母性本能をきゅんと、くすぐってくれるんですよね。

 

「自分の子どもとはちょっと違うけれど、でもどこか放っておけない」、そんな魅力がA君にはありました。

それが、いい年をしながらも、年下のA君との恋愛を純粋に楽しめた理由だったかもしれません。

 

週に1度~2度程度の周期で、A君とデートを行っていた私。

そんなA君とのテートが、私に若さと元気、そして女性としての自信を取りもどさせてくれたのです。

 

 

急に音信不通になった彼氏とのエピソード3.急につながらなくなった、A君との連絡

携帯電話をチェックする女性

 

Aくんとつきあいはじめて、4ヶ月ほど経ったころだったと思います。

それまで、好きなときに送れば、すぐに届いていたA君からの連絡が、一切届かなくなってしまいました。

 

二人をつなぐのは、主にメールとSNSを使った連絡のみ。

電話はほとんど使わずに、会う約束やおたがいへの愛情表現を伝え合っていました。

ところが、いつもなら遅くても、数時間後にはすぐ届いていた、A君からの連絡が、まったくこなくなってしまったんです。

 

「仕事が忙しいのかな?」「もしかしたら、スマホが壊れちゃったのかも?」

最初は、自分に都合のいい理由や原因を考えて、なぐさめていた私。

けれど、いつまで経ってもつかない「既読」の文字を待ち続けます。

 

こういうときって、ほんとに不安になってしまうんですよね。

「早く既読がつかないかな?」なんて思いながら、Aくんの笑った表情を思い出したり。

前日までに届いた、Aくんからの愛情表現が詰まったメッセを読み返したりなど……。

 

そのようなことをしながら、自分の感情を抑えていました。

ですが、さすがに丸2日経っても、既読が付かない現状に、煮え切らなくなってしまった私。

とうとう、Aくんのことを諦めることにしたのです。

 

これが、若い女性であれば、違った行動をとったでしょう。

たとえば、Aくんの自宅まで会いに行ったり、あるいは、紹介してくれた友だちに連絡を取ってみたかもしれません。

 

ですが、私はすでに30代を迎えている、大人の女性。

年下の男性に対して、そこまでの行動を起こすだけの、勇気も自信も湧かなかったんです。

 

「きっと、私と連絡を取りたくなくなったのかな?」

それに、なんとなくだけど、彼からまったく連絡が届かなくなってしまったことに対して、諦めの気持ちが生まれていたのも事実。

 

いわゆる「都合のイイ女」になるつもりは、一切ありませんでした。

しかし、それでも、年下のA君をこれ以上困らせるのも、イヤだった私。

彼からの連絡がくることを淡い期待として、心のなかで持ちつつも、彼のことは諦めることにしたんです。

 

急に音信不通になった彼氏とのエピソード4.半年後に届いた、彼からの連絡

考え事をしている女性

 

A君から突然連絡が途絶えてしまってから、さらに半年ほどの時間が過ぎたころのこと。

私のスマホに、メッセージアプリの着信があったんです。

 

このときは、彼からの連絡だとは思っていなかったんですが、スマホの画面を見てみると……。

そこには、Aくんの名前が表示されていました。

 

思わず、スマホを落としそうになっちゃうくらいに焦りながらも、届いたメッセージを読みます。

すると、そこには謝罪の言葉が書かれてありました。

それとともに、「なぜ連絡が途絶えてしまったのか?」について、彼なりの説明を述べる言葉がつづられていたのです。

 

そこに書かれていた内容を要約すると、どうやらAくんのなかではずっと、「結婚したい」という願望があったそうで……。

私との付き合いを続けていても、「その願望を満たすことができない」と、確信したみたいです。

そのため、私との恋愛を泣く泣く、諦めることにしたとのこと。

 

なにも言わずに、突然離れて行ってしまった理由については、こう書かれてありました。

「別れの言葉を何度もつづろうとしたにもかかわらず、最後にはよりを戻したくなってしまう、自分の弱さに耐えきれなかった」

「結果的に、なにも言わず連絡を絶つことで、別れを決意した」と。

 

正直に言えば、一言でも別れの言葉を言ってもらったほうが、私も諦めが付いたんですけどね。

しかし、Aくんという男性の性格や人柄を考えれば、決して自分に都合のいい理由から、そういった行動を取ったとは思えません。

 

なので、私のなかに腹立たしい思いは、一切沸きませんでした。

むしろ、結婚願望豊かな年下の男性を長く引き留めてしまったことに対する、罪悪感のほうが大きかったくらいです。

 

まとめ

半年強ほどの長期間、まったく連絡をくれなかった彼。

しかし、たとえ長期間の間が空いてしまったとしても、最後にはちゃんと理由を述べて、謝罪してくれました。

そのおかげで、私のなかでも、ようやく1つの恋を終わらせることができたのです。

 

友人づてで、彼が「別の女性と結婚をした」という事実を、その1年後に聞きました。

そのとき、心からの祝福の思いを伝えたくなったほど、嬉しかったです。

 

なので、きっと私にとって、波瀾万丈ではあったけれど、生涯忘れられない恋愛の1つだったと思います。