29歳、女性会社員。
自分が美人、きれいだなんて思ったことはありません。
「健康な体に産んでもらったことが、とてもありがたいこと」
そう思いながらも、「世のなかは見た目が大事」って思っています。
婚活をはじめて、痛いほど知った自分がブサイクだという事実。
当時の私は「今に見ていろ」と、「痛みや経験は無駄にしない」という気持ちで、乗り越えてきました。
見出し
ブスの私の婚活の最悪エピソード1.婚活は見た目より若さが大切は、真実ではない
子どものころから、自分の容姿が美しくないことはよく理解していました。
むしろ美しくないというよりも、「ブサイク・ブス」です。
自分で言うのもなんですが、大きな肉体がそのブスさに、迫力までつけてしまっていました。
体重は100kgほど。つまり0.1トンです。
顔のなかには、あるべきすべてのパーツが埋まりこんでいて、とても美しいとは言い難い私でした。
「ブスであろうと、世のなかは捨てたものじゃない」
「結婚は見た目じゃない。心がきれいなことが大切」だと、そう友人にも、両親にも教えられてきた私。
「仕事を持ち、家庭的な女性ならば、結婚はできるもの」
それでも、自分のブサイクさを理解している私は、若くして結婚相談所に登録をしました。
これは両親の勧めもあり、両親が入会金を出してくれたからです。
ブサイクさを気にする私。
そんな私に、結婚相談所の方はこう教えてくださいました。
「婚活をされている方は年齢層が幅広いです。やはり、若い方にはお見合いの方が多数寄せられます」
「結婚は、見た目でするものではないですよ。心が大切です」
「そして、婚活をするならば、『若さが大切』だということは一理ありますよ」と。
いざ、登録をしてみても、お見合いのオファーはまったくありません。
結婚相談所の方がいろいろアドバイスを下さったり、お見合いの設定をしてくれようとしてくれていました。
ですが、まったくオファーがないのです。
私が気に入ってお願いしても、プロフィール写真を見て断られるのでしょう。
「婚活は、見た目より若さが大切だなんて、やはり嘘なんだ」と知りました。
ブスの私の婚活の最悪エピソード2.お見合いの場から、逃げてしまう相手の男性
おそらく私が考えるに、一生懸命努力しまくって、結婚相談所の方が設定してくださったであろうお見合い。
結婚相談所の方が、お見合いの間を持ってくださいました。
場所はホテルのラウンジ。
日曜の午後の時間帯で、一息入れながら、カフェを楽しむ方もいるラウンジでした。
結婚相談所の方が退席をして、お相手の男性と二人きりに。
ほんの少しの時間が経つと、「お手洗いに行きます」と席を立たれた相手の男性。
しかしながら、いくら待っても戻ってこない相手の男性。
1時間ほど、一人で待ちました。
結局、その男性は帰ってこなかったのです。
席を立ったのではなく、私のことがお気に召さなかったらしく……。
つまり、逃げたということ。
お見合いどころではなく、相手の男性のコーヒー代まで払って、帰宅するハメになった私。
なんとも悔しい、はじめてのお見合いを経験したのでした。
ブスの私の婚活の最悪エピソード3.婚活パーティで、養豚場の仕事を勧められる
1対1のお見合いという場が、「自分には不向き」だと理解した私。
そこで、大人数が出席をする婚活パーティに、勧められるまま出席をしました。
自治体が主催をする婚活パーティ。
20代~40代という幅広い年齢層のなかで、20代前半の私は、最年少ともいえる若い年齢でした。
年齢が若いとなると、婚活パーティではもてはやされると聞いていたのですが……。
やはり、ブスな私には、そんな喜ばしいことはまったくありませんでした。
やはり、キレイな女性のほうに、男性は注目をするものです。
「ブスな私だって、『好み』っていうものがあるんだ。選ぶ権利だってあるんだ」
そう思いながら、丸テーブルを10人ほどで囲いながら、グループトークを繰り広げます。
順番に話をしていくのですが、ブスな私には質問はまったくありませんでした。
自分の仕事を話すと、参加者の方から、衝撃な言葉を投げかけられたのです。
「○○さん、養豚場とかで働くのが似合いそうだよね」
「広大な自然のなかで放牧される牧場も向いているかな。でもやっぱり養豚場」
「でも養豚場は気を付けて。口蹄疫流行っているからね」
その言葉で、グループトークは一気に盛りあがりました。
私を軽くいじって場を盛りあげたようで、私をいじめようとかそんな気持ちはなかったとは思います。
私の容姿から、思いついたのでしょう。
養豚場や当時、宮崎県の養豚場で問題になっていた口蹄疫。
リアルタイムな時事問題と、私の容姿をあわせた話題で盛りあがったのです。
私は、婚活パーティを盛りあげるために、参加をしたのではありません。
最悪な婚活パーティでした。
ブスな私の婚活の最悪エピソード4.婚活パーティで出会った男性に騙されそうになる
婚活パーティで出会った男性に、パーティ終了後、声をかけられました。
「よかったら、連絡先を交換しない?」と。
男性に連絡先を聞かれたことに、舞いあがってしまった私。
さらに、「駅まで一緒に帰りませんか」という言葉に、さらに舞いあがってしまいました。
ブスというものは、男性のほんの少しに声かけにも、舞いあがってしまうものなのです。
そして駅に向かうまでの喫茶店で、話をすることになりました。
美容師だというその男性。
「自分のお店を持つために、仕事に邁進している」という話を聞かせてくれました。
「結婚する女性には、しっかり家庭を守ってもらいたい」
「僕ならば君を美しく変身させられるよ。君のいいところを引き出せると思うんだ」
その言葉に、一気に虜になってしまった私。
その後も、メールで連絡を取り合うようになりました。
「お店を持つ資金が足りなくて、仕事のあとは警備のアルバイトをしている」
彼からはこう言われて、会うことがなかなかできませんでした。
しばらくして、「少しだけ、お金を貸してほしい」というメールがくるように。
「虜になってしまった美容師の男性と、将来を夢描くことができるかもしれない」、そう思った私。
「どのくらい必要なの。私ができることならば、力になりたい」
そう思ってしまったのです。
親友に、虜になってしまった男性の話をしました。
「ブスの私にも、結婚のビジョンが見えるかもしれない」と。
すると親友は、私の主張に猛反対。
「絶対に騙されている。そんなに会ってもいないのに、お金を貸してほしいなんてありえない」
「試しに『お金は貸せない』って返信を送ってごらん。美容師男子の本心が見える」
親友を信じるか、美容師の男性を信じるか迷いましたが、「お金は貸せない」とメールを送りました。
すると、「助けてほしいときに、協力できない女は最悪。ブスに用はない」と、返ってきたのです。
婚活で出会った男性に、危うく騙されるところでした。
まとめ
婚活をしていいことなんて、正直ありませんでした。
結婚相談所の費用も、バカになりません。
「いつか見返してやる。キレイになって見返してやるんだ」
この気持ちだけが残った、婚活での最悪エピソードでした。