見切りをつけた。夫がニートになり離婚したエピソード6編

別れ

29歳女性会社員。

「モテないキャラの私にも、ようやく春がきた」と思って、結婚した相手がいます。

しかし、「職に就いた」と思ったら、ケチをつけてすぐに辞めてしまう、無職のニート男でした。

 

「結婚して1年で一体、どれだけの期間働いていたのか」と思うほど。

「この人しかいない」と、ときめいて結婚したはずだったに。

まさか、ニートに変身するとは。

 

 

夫がニートになり離婚したエピソード1.出会いは葬儀

葬式

 

夫と出会ったのは、祖父の葬儀でした。

祖父の葬儀をとり行う葬儀社で働いていたのが、後に私の夫となる男性です。

偶然にも、私の2歳年下の弟と、中学時代の同級生でもありました。

 

モテないキャラの私にも春がきて、彼ができたのに、結局お別れをして、意気消沈しているときに祖父の死。

「悲しいことは重なるものだな」と、感じていたときでした。

 

夫とは弟と同級生、つまり私の後輩でもあり、夫の姉は私の同級生。

そんなつながりで、葬儀のあと、連絡を取り合うようになりました。

 

彼との別れと、祖父の死で落ち込む私を、いつも笑顔で支えてくれたのが夫。

一気に魅かれて、付き合って2ケ月で、なんと結婚することになったのです。

 

夫がニートになり離婚したエピソード2.義父母の言葉

疑問に思う女性

 

元夫の姉が同級生ということもあり、義父母(元夫の両親)に結婚の話をするのもスムーズでした。

しかし、そのときに義父母に言われた言葉が、気にかかった私。

「こんな息子と結婚してくれるの。ありがとう。本当に大丈夫?」と言われたのです。

 

夫には若いころ、やんちゃな時期があったとのこと。

「だからこその言葉なのだろう」と、私は思っていました。

 

夫がニートになり離婚したエピソード3.新婚1ヶ月で、仕事を辞める

怒っている女性

 

葬儀社の勤務をしていた夫。

夜勤もあり、大変な仕事ではありました。

 

結婚して1ヶ月が経ったある日、私が仕事から帰ると、夜勤のはずの夫が自宅に。

「あれ? 今日は夜勤じゃなかったの?」という私の問いに、なんと夫はこう答えたのです。

「あ、仕事。辞めてきた。やってらんねえよ」と。

 

一体どういうことなのか、はじめは分かりませんでした。

話を聞けば、お客様のクレームに腹が立ったのと、夜勤もしんどいので、即辞めたとのこと。

 

葬儀社なんだから、夜勤があるのは当たり前です。

それに、身内の死を前に悲しみにくれるお客様が、今ある状況に心が追い付かず、クレームを言うことだってありえるでしょう。

 

「そんなことで辞めちゃうのか」と驚きました。

しかも、夫が辞めた葬儀社は、義父も勤める葬儀社です。

簡単に辞めてしまって、「親の顔に泥を塗る」とは、まさにこのこと。

 

「せっかく、契約社員から正社員になれる時期だったのに」

飽きれて、なにも言えませんでした。

 

 

夫がニートになり離婚したエピソード4.次の仕事も即辞める

ゲームをする男性

 

私が仕事に行っている間も、家ではゲームをしたり、ゲーセンへ行って、ふらついているニートの夫。

昼食代として置いておく1000円も、全部遊びに消えて、しまいには「1000円の昼食代では足りない」とまで言い出します。

 

口では就職活動にお金がいるという夫。

でも、我が家の家計を支えているのは結局、私の給料です。

 

そんな状態を見て、義母が夫に仕事を探してきました。

義姉(夫の姉)の旦那さんが勤務をしている、文具用品などを取り扱う工場です。

 

早速、働きはじめた夫。

でも、1ヶ月をすぎると、文句を言いだしたのです。

「工場なんてずっと同じ仕事ばかりでよ、つまんねえ」「給料だってよくないし。だるいんだよね」と。

 

「まさか、また辞める気なんじゃないのか」と思っていると、2ケ月働き給与をもらったら即辞めました。

なんだかんだ言って、仕事が続かない夫。

またしても、義姉の旦那さんのメンツをつぶしてしまいました。

 

夫がニートになり離婚したエピソード5.「おくりびと」を観て、葬儀屋がいいと言い出す

やる気がある男性

 

家やパチンコ屋で、ぶらぶら遊んでばかりいるニートの夫。

友人にもいろいろと仕事を紹介してもらいながらも、なにかとケチをつけて断る始末です。

 

そして就職活動もしていないくせに、突然こう言いだしました。

「『おくりびと(映画)』をDVDで観たら、『やっぱり、俺には葬儀屋しかない』って思ったんだ」

夫はそう言って、自宅から少し遠い葬儀屋で雇ってもらえることに。

 

「今度こそ、気持ちを入れ替えて、『おくりびと』のように働く」と、言い出した夫。

私は、「その言葉を信じてみよう」と思ったのです。

 

最初は「頑張っているな。この人はやっぱり、葬儀屋が一番向いているんだ」と思っていた私。

しかし、雲行きが怪しくなったのは、新たな葬儀屋で働きはじめて、2ヶ月が経過したところでした。

 

「職場が遠いんだよね」「雪の日とかどうしよう。やっぱりいい車ほしいよな」

「いい車って、自分自身に箔がつくっていうか、仕事にやる気がでてくるんだよな」

 

そう言って購入したのが、フォルクスワーゲンのトゥアレグ。

一体、いくらすると思っているのでしょう。

 

夫は「ローンで購入した」と言います。

なので、「この車があることで仕事を続ける気になるならば……」と、心のどこかで思ったのですが、それが甘かったのです。

 

夫がニートになり離婚したエピソード6.車を購入、仕事を辞めさせられる。衝撃の真実

警察署

 

夫は、購入した車に夢中になりました。

箔がついたからでしょうか。

仕事にやる気が出るどころか、車に夢中になり過ぎて、仕事を無断欠勤をするようになった夫。

 

結局、今度は仕事を辞めさせられてしまいました。

つまりはクビです。

 

もういい加減、嫌になってしまった私。

夫の両親と話をしました。

 

夫の両親は、こうなることがわかっていたようで……。

仕事が長続きしないということ、そして、今まで知らされていなかった真実を語られました。

 

私と結婚をするとき、夫は詐欺まがいのことをして。執行猶予中だったそうです。

「知らなかった……。この先も結局、仕事は続かないだろう。こんな人とは、早く見切りをつけたほうがいいはずだ」

 

私の両親はもちろん、弟、親友、みんなが別れることを勧めました。

「この人しかいない」と、ときめいた気持ちも消え去り、一気に離婚へ。

 

慰謝料などは、一切ありません。

 

まとめ

まさか、自分がバツイチになるとは思いもしませんでした。

なぜなら、「絶対に幸せになる」と思ってした結婚だったからです。

 

仕事が安定していることは、結婚生活の絶対条件といえます。

私が仕事をしていようと、いなかろうと、きっと夫はニートになっていたでしょう。

 

でも、「経験はきっと人生の糧になる」と教えてくれた、職場の先輩の言葉を胸に、頑張っていこうと思っています。