33歳、女性。
結婚後は専業主婦。
「ブスには、やっかいごとや変な人を引き寄せる力がある」と信じている。
金銭的にも、美人と比較してみれば、きっと損をしているはずです。
趣味は読書。
いろいろな容姿の人が出てくる物語のほうが、魅力的だと思うと、自分の人生にも希望が持てる。
ブスすぎて損したエピソード1.飲み会で、男性料金を取られそうになった
ブスかつデブな私は、さらにコミュ障でもあります。
他人と接するのが苦手で、同年代の人たちとの間でも、上手にしゃべることができません。
といっても、押し黙っていて、会話にまったく入れないわけではないんです。
話しかけられればきちんと答えますし、場合によっては、こちらから話題を投げかけることもできます。
ただ、コミュ障ゆえに、余計なことまでべらべらと話してしまったり、冗談を言ったつもりが、うまく伝わらなかったりするんです。
そんな私を女友だちは、「天然だよね~」と悪くは言いません。
ですが、男性は正直なもので、おかしなことを言えば、激しく突っ込まれますし、白い目で見られることも結構あります。
顔もブスなせいか、遠慮がないんですよね。
「適当に扱っても大丈夫」と思われている感じがします。
学生時代の飲み会で、それを実感したできごとがありました。
それは、バイト先の仲間たちとの集まりで、10人程度が参加。
半数は女性で、みんな同じ学生です。
私も飲み会の途中は、周りの女子たちと話しながら、それなりに楽しく過ごしていました。
ところが、幹事が勘違いしていたのか、宴もたけなわとなったときのこと。
飲み会のコースに、飲み放題がついていなかったことが判明。
みんなかなり飲んでいたので、会計もそれなりの額になってしまうことがわかったんです。
バイトをしている学生なので、みんな金欠なことに間違いはありません。
しかし、だからといって払わないわけにもいかず、みんなで割り勘することになりました。
飲む量の違いから、女性と男性とで、分担する金額を分けることにしたんです。
当然、私が支払うのは、女性分の金額のはず。
ところが、とある先輩が「○○さんは男料金でいいよね」と言ってきました。
「え?」と思っていると、先輩は「男と同じくらい飲みそうじゃん」と言ってきたのです。
私は呑兵衛ですが、一応女なので、外では飲みすぎないようにしています。
そのときも、サワーを2杯飲んだだけ。
そんなことを言われる覚えはありません。
先輩の言うことを聞いていた女性陣は、彼に文句を言ってくれました。
だけど、ほかの男性たちは私を見て、ニヤニヤするだけ。
結局、なんとか抗議して、男性料金を払うのは避けられました。
ですが、ほかの女性よりは、多めにお金を出すことに。
「これが、ほかのかわいいバイト仲間なら、きっと、こんなことは言われないんだろうな」
そう思うと、「ブスって本当に損だな」と感じたんです。
ブスすぎて損したエピソード2.変な男につきまとわれた
「ブスは恋愛沙汰とは無縁」だと、思っている人もいるかもしれません。
でも私の場合、年齢にふさわしいくらいの恋愛経験はあります。
そして、「美人よりも……」とは言えませんが、おそらく普通の容姿の人よりは、トラブルに巻き込まれたことが多いですね。
とくに若いころは、変な男につきまとわれることが、ときどきありました。
家の前で待ち伏せをされていたり、妙な言いがかりをつけられて、暴力をふるわれそうになったりなど……。
交際しているわけではない相手であっても、なにかと嫌な思いをすることがあったんです。
とくにひどかったのが、学生のころコンビニでバイトをしていて、知り合った人でした。
授業の都合などから夜にしか働けず、帰りが深夜になることも多かった時期のことです。
Aがお客さんとして、私の働くお店にやってきたことがきっかけで話をするように。
Aはおそらく同年代で、どちらかというと軽そうな男性。
学生ではなさそうで、いつも車でコンビニへやってきていましたが、なにをしている人なのか、はっきりしない感じでした。
すごく馴れ馴れしい性格で、私やほかのバイトの女の子にもよく話しかけてきたA。
ただ、話の内容自体はごくまっとうで、ただの雑談でしかなかったんです。
長時間話し込む人でもなかったので、私も笑顔で対応していました。
だけどある日から、Aはバイト終わりの私を、車でつけまわすように。
きっかけは、私がバイト先を出るときに、たまたま居合わせたAが、「送っていこうか」と言ってくれたのを断ったことです。
「さすがに、知らない男の人の車に乗るわけにはいかない」と、強めに断った私。
ですが、Aはかなりしつこく、食い下がってきました。
それをふりきって帰ったところ、翌日からつけまわされることになったんです。
初日は声をかけてきたので、それがAだということは分かっていました。
だけど、帰宅するまで、低速の車にひたすら追いかけられるのは、恐怖しか感じません。
結果的に自宅の場所まで知られてしまい、万が一のことを考えると不安だったんです。
しばらくして、そのバイトは辞めてしまったので、Aがそのあとどうしたのかは分かりません。
自宅近くで、見かけることもありませんでした。
こういう妙な男ばかりが寄ってくるのは、やっぱり私がブスだからだと思います。
「ブスになら、なにをしても大丈夫」と思っている人というのは、一定以上いるのは間違いないです。
Aの場合はきっと、「ブスに自分の親切心をないがしろにされた」という気持ちからの行動だったのでしょう。
世のなかには私以外にもブスはいるはずですが、「ブスだからといって油断せずに、防犯には注意してほしいな」と思います。
まとめ
「ブスで得した」と思うことはないとは言えませんが、ほとんどそう感じることはありません。
損ばかりとも言えませんが、やっぱり「できれば、美人に生まれたかったなあ」と思います。