35歳男性。
現在は、東京都内のIT企業に勤務。
結婚して子どもが1人いるが、自分は若禿げで、妻は中国人でブスである。
夫婦そろって、外見が不細工であることが要因となって、当方に悪気はなくても、周囲の人間を怒らせてしまうことがあります。
また、周囲の人間から嫌がらせを受けることもある。
自分たちの外見は、自分たちではどうすることもできないことなので、とてもうんざりしています。
趣味は、ロードサイクリングと読書と株式投資です。
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不細工夫婦のエピソード1.妻がキャピキャピした声を出したら、「気持ち悪い」と怒られた
私たちは、お見合いで知り合い、結婚。
私は独身時代、何度か女性とお付き合いする機会はありました。
しかし、公務員という立場でありながら、若禿げという外見が災いしたのか、結婚相手に恵まれることがなかったのです。
そこで、中国へのお見合いツアーに参加し、中国でのお見合いパーティーで、現在の妻と知り合い、結婚をしたのでした。
現代社会の中国は豊かであり、なおかつ中国社会は女性のほうが人数が少ないので、中国人女性はモテるはず。
ところが、妻も外見が災いして、中国では男性にもてなかったようで、日本人とのお見合いに参加したそうです。
私たちは結婚当初は、私が生活していた栃木県で新婚生活を開始。
しかし、私が体調を崩したなどの理由で教諭を退職。
その後、生活環境を変えることが必要となり、東京の賃貸マンションに引っ越しをしました。
引っ越しをしてからは、私は再就職を果たし、妻も明るく振る舞えるように。
東京へ出てからは、休日にはたまに子どもを連れて、妻と外出したりします。
また、マンションのエントランスや廊下で、同じマンションの住人とすれ違えば、元気よく挨拶するようになりました。
なので、自然と顔見知りになった住人も増えていったのです。
そんな私たち夫婦ですが、外見が若禿げとブス女なわけですから、なかには私たち夫婦を嫌う住人もちらほら。
暑い季節になるとエアコン使用を節約するために、窓を開けっぱなしにしておく私たち夫婦。
そして妻の話し声は大きいですから、よく隣人の家に、私たち夫婦の話し声が聞こえるようです。
私は当初、「うるさく感じるのかな」と気にしていました。
しかしそのうち、「どうせ俺は栃木の田舎者だし、女房は中国の田舎者だよ」と、開き直るように。
その結果、周りに構わず、大声で会話をするようになりました。
私たちが東京に出てきて、私が少しずつ健康になってくるのを見て、嬉しくなった妻。
たまに私がなにか頼みごととかをすると、キャピキャピ声で「うん、わかった!」と言うようになりました。
なんでもかんでも「うん、わかった!」と答えますし、朝でも夜でも「うん、わかった!」と返事するのです。
ところが、あるとき夜の20時ごろ、妻が「うん、わかった!」と元気よく私に返事しました。
すると、隣の住人がベランダ越しに、こう言ってきたのです。
「ブスのくせに、キャピキャピしてるんじゃねえよ!」と。
さらに「気持ち悪いんだよ!」と怒鳴られ、「ピシャリ」と窓を閉める音が響き渡りました。
私は「クソッ」と思いましたが、それからは窓を開けて、大声で会話するのは控えるようにしたのです。
不細工夫婦のエピソード2.「岩のうえにワカメが乗ってるみたい」と言われた
私たち夫婦は、休日になるとたまに、スーパーへ、一緒に買い物に行きます。
食材をできるだけ、まとめ買いするのです。
ちなみに、私の好物はワカメ。
「海藻物は発毛効果がある」と雑誌で読んだことがありますし、「健康にもいい」と聞きます。
そのうえ、実際に食べてみておいしいです。
その日も、私たち夫婦はスーパーで、ワカメやシジミのコーナーで品定めしていました。
すると後方にいた親子の客が「ワカメはねぇ、ハゲに効果があるんだよ」と、自分の子どもに教えています。
すると、「ハゲ?」と答える子ども。
私たち夫婦は、顔を見合わせて「また嫌がらせか」と、うんざりした表情をしましたが、無視することにしました。
ところが、その客はまだ言います。
「ほら、ああいうハゲもあるんだよ。岩のうえにワカメがぶら下がってるような、髪の毛をしてるでしょ」
大の大人が、自分の子どもにこう教えているのです。
私は思わず振り向いて、「おまえ、いい加減にせえよ」という目つきで、この男を睨みます。
すると、さすがにこの男も「言い過ぎた」と思ったのか、子どもの手を引いて、その場を去っていきました。
不細工だと、いろいろな嫌がらせを受けます。
なので、「本当になんのために、この世に生まれてきたのか」と、悩んでしまうこともありますね。
不細工夫婦のエピソード3.映画館で「反射して眩しい」と、椅子を蹴られた
妻がまだ子どもを妊娠していたころ、妻と2人で映画館に出かけたことがあります。
私たち夫婦はめったに映画を見ることはありませんが、「なんとなく見たい」と思う映画があり、電車に乗ってシネコンに出かけたのでした。
休日でしたので、かなりお客さんで混雑していましたが、なんとか入れることができた私たち。
映画館内は満席です。
私たち夫婦は、最前列から3列目の座席に座ることができました。
そして映画の上映がはじまったのですが、なにやら後ろの席から話し声が聞こえてきます。
男性の声で「眩しいな」とか、女性の声で「反射するのよね」などと言ってくるのです。
私は眩しいとは感じませんでしたし、周辺を見回しても、鏡を取り出している人はいませんでした。
それに、スマートフォンを見ていて、光を反射させている人もいません。
ところが、映画の上映がはじまって30分くらい経ったときのこと。
私の後ろに座っていた男性、私の肩をポンポンと叩き、「あなたのアタマに光が反射して眩しいんですよ」と、文句を言われました。
私は思わず「ムッ」としてしまい、そのまま無視して映画を見続けることに。
しかし、なおも男は腹が立っていたらしく、「眩しいって言ってんだろ、このハゲ!」と怒鳴り出しました。
その後、私の座席を後ろから思い切り蹴っ飛ばして、男は去っていったのです。
その瞬間、周辺の観客は私の頭を見てクスクス笑っており、私たち夫婦は生き恥をかかされた思いをしました。
まとめ
夫婦で不細工な外見をしていると、こちらには悪気がないのに、周囲の人間が勝手に不快な思いを抱くことがあります。
そして、私たちが怒られてしまうのです。
あるいは、外見が原因で、さまざまな嫌がらせを受けてしまいます。
私は「いったいなんのために、この世に生まれてきたのか」と、疑問に思わずにはいられません。