40歳兼業主婦。
夫婦ともに病を抱えているため、世帯年収3,000,000円以下という、貧乏結婚生活を送っている。
しかし、「貧乏でも幸せは実感できる! むしろ貧乏だからこそ幸せ」をモットーに、楽しい貧乏生活を日々、模索し続けています。
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貧乏でも幸せな理由1.「健康で、一緒にいられることが幸せ」だという共通認識
私たち夫婦は、結婚前から、おたがいに病気を抱えていました。
夫は良性でしたが、腫瘍のできてしまう病で、私自身は初期でしたが、ガンを患っていたのです。
幸い、おたがいに「良性」と「早期」ということで、病状が落ち着いてからの入籍。
そういったことからも、周囲にもそれは祝福されましたね。
それに、私たち自身も「健康で、と、もに生きられる」ということが、なによりの幸せでした。
そこからのスタートでしたので、貧乏というのは、もともと分かっていたこと。
私が夫の扶養に入り、週2日~3日程度のパートをしています。
夫自身も通院があるため、どうしても仕事を抜けないといけなかったりすることも。
体調不良が続くと、休みがちになります。
そんなこんなで、有給も使い果たし、月の収入は額面でも、200,000円切っていました。
正規雇用ではないため、ボーナスもありません。
唯一の救いは、夫の母親の実家が農業をしていたので、ときどき野菜などの、おすそ分けをいただけることでした。
これは非常にありがたいです。
医療費もかさみますが、おたがいの通院には、必ず一緒に行く私たち。
検査結果などで、なんでもなかったことをおたがい確認し合って、また仕事へ戻るような日々でした。
冗談で、「今日も病院デートだね」なんて言ったこともあります。
ですが、「貧乏も病気も、二人で一緒に乗り越えていける」ということに、幸せを感じている私たちです。
貧乏でも幸せな理由2.余計な人付き合いをしないことで、比べる対象をなくす
もともと、夫婦そろってそこまで社交的ではなかったですが、とても気の合う伴侶を見つけた私たち。
それからというもの、結婚してからはさらに、ずっと二人でいるのが心地よく、面倒な人付き合いを無理してしないようになりました。
結果、ほかの夫婦の情報というものが、ほとんど入ってこないように。
年収3,000,000円以下という、人と比べると極端に貧乏な家庭だとは思いますが、そもそも比べるということがありません。
そのため、「自分たちが貧乏である」という認識が薄いのです。
また、人付き合いすると、どうしても見栄を張りたくなったりするもの。
私は性格上、見栄っ張りではないし、見栄なんて張りたくない性格です。
しかし、おせっかいな人というのは、よくいるものですよね。
「あなたももっとおしゃれしなさいよ」、「みっともないわよ」なんて、余計な助言めいたことを言ってくる人もいました。
結婚前までは、そういう人とも付き合わないと孤独だったし、正直無理もしていた私。
しかし、結婚して波長の合う夫と二人で過ごすうち、そんな性格も徐々に変化。
今では、自分の好きな人と過ごす時間を、最優先することの大切さに気づくことができました。
おかげで、自分にとって面倒な人とは、距離を置ける生活を送れているのです。
「自分が好きだと思える人と、できるだけ長く過ごすことが、どれだけ大切か」ということを知りましたね。
「この考えは人付き合いだけでなく、お金の使い方やモノの扱い方にも、同じことが言えるな」
こんなふうにも思っています。
「自分たちのために、よりいいものはなにか」
そう考えてお金を使うようになったので、お金やモノを見栄や人のために、使わないように。
その結果、無駄遣いというのをしないようになりました。
ほかの人から見たら無駄かも知れませんが、本当に自分が心から欲しいと思う物しか買っていない私。
そのため、壊れるまで使い倒しますし、なくしたりするということもありません。
今思うと、「使うお金の質が、あがったな」というように感じています。
これは、結婚前にはなかった、とても幸せな考え方ですね。
貧乏でも幸せな理由3.お金がないことには、焦点をあてない!
そんな私たち夫婦も、結婚して3年ほどたったころは大変でした。
おたがい、「マンネリ」というような状態になったことがあったのです。
イライラすることもあり、お金もないのに、こっそりパチンコに行ったりしていた夫。
その結果、お小遣いを使い果たすなんていうこともありました。
そんなふうになってくると、家計を預かっている身としては、気が気ではなくなります。
結婚前からしていた貯金が、ちょっとずつ減っていくことがなによりの恐怖でした。
私が「お金がない!」と困っていても、夫はまったく意に介さないといった調子。
平気でi-phoneを欲しがったり、「飲みに出かけたいから、お金くれ」と、言ってきたりしていました。
このころはすごく喧嘩もしましたし、私自身がすごく我慢して、生活を切り詰めます。
でも、そうすればするほど夫は使いたがるし、切り詰めて余った分をどんどん夫が持って行っていました。
そしてある日、このことが凄くバカバカしくなって、切り詰めるのをやめたんです。
おかずとかも、「お金がないから、これしかできない」と嫌味のように質素にしていました。
その際、「切り詰めは止めた!」と、いい素材のお肉や魚でおかずをつくったら、夫はあまり出かけなくなったのです。
このことがあってから、「お金が減る」、「なくなる」ということに、極力注目しないようにしました。
「なくなっても死なないし、なくなったらなくなったときに考えよう」っていう感じの、夫の考えに感化されたわけですが……。
これが意外に気持ちも楽だし、思ったほどお金が減りませんでしたね。
「『なくなる、減ってく』と、気ばかり焦って不安になると、勝手に不幸になるんだな」
そう知ってからは、そういうことに焦点をあてず、「むしろたくさんあるんじゃない?」って思って、行動するように。
なので、今では私から夫に、欲しいものアピールしています。
するとなけなしの月5,000円~10,000円しかないお小遣いのなかから、工面して買ってくれたりする夫。
そういったプレゼントはとても心がこもっていて、ほっこりと私を心から幸せにしてくれるのです。
まとめ
お金持ちになるためのノウハウは、いろいろあるのかも知れません。
ですが、私は「貧乏でも幸せ、貧乏ゆえに幸せ」というのは「アリ」だと実感しています。
お金で買えるものは、誰にでも買うことができるもの。
お金で買えないものにこそ価値があるとしたら、その幸せは、貧乏でも金持ちでも誰でも、手にするチャンスがあるということだと思うのです。