うつ病は治る!私がうつ病から回復したきっかけ3つ

ガッツポーズの男性

35歳男性。フリーライター。うつ病が原因でドクターストップがかかり、会社を辞めてフリーランスに転向する。ある程度日常生活が可能になり、収入も安定しているため喫茶店に入り浸ってコーヒーを飲むような休日を過ごすことも。

 

 

うつ病から回復したきっかけ1.認知行動療法を学ぶ

勉強

 

私がうつ病から回復したきっかけの1つに、認知行動療法との出会いがあります。

認知行動療法とは、自分の認知のゆがみを理解し、それを治していく心理療法の1つです。

 

うつ病になると、なにもかもをマイナスに考えがちで、ちょっとしたきっかけで深く落ち込んでしまうことが多くなります。

しかし、実際にはそれほどマイナスに考える必要性がないことが多く、自己評価が低すぎたり、考えすぎだったりする場合が多いのです。

自分を客観視し、精神的なダメージをやわらげる思考のクセをつけることや、自分のゆがみを理解して、どのように対策を立てればいいかを考えることも大切なのです。

 

認知行動療法をとりいれている精神科はまだ少なく、治療を受けられる場所が少ないのも事実です。

私の住んでいる地域から通うことは難しかったため、関連書籍を読むことで、少しずつ知識をたくわえ、自分の行動へ反映させていく訓練をおこないました。

 

実際に紙に書いてまとめてみると、気分がいいときと、気分がわるいときでは、見方そのものが変わることがわかりました。

あとはいかに気分がいい状態を長く続けるのか、わるい考え方にはまりそうになったときは、どうすればよいか考える日々でした。

 

自分がやらなければいけないと思っていたことが、実際には無理にする必要がない物であったり、肩ひじを張っている部分があることもわかりました。

無理に自分にプレッシャーをかけずに、楽になる考え方にたどり着けたのは大きかったです。

 

うつ病から回復したきっかけ2.経済的なプレッシャーを減らしつつ休める時間をつくれた

休暇満喫

 

うつ病になると将来に不安を覚えやすくなります。

とくに、経済的な問題はプレッシャーに感じがちで、症状が悪化する原因にもなります。

うつで仕事を辞めざるをえなかったときは、将来をマイナスにとらえがちでした。

 

経済的に行きづまった面があったので、役場などで相談をしたところ、病気になって仕事ができない場合などは、さまざまな補助制度を利用できることがわかりました。

傷病手当や自立支援、障害年金などです。

経済的な負担をやわらげる制度や、さまざまな給付金を受け取れる制度があったのです。

 

傷病手当は病気や怪我で仕事ができなくなった際に、会社経由で申請をすることで、給料の一定額を受け取りながら休める制度です。

私も申請を検討しましたが、上司が相談に乗ってくれたこともあり、労働時間をおさえつつ、働くことを選択しました。

労働時間とプレッシャーをおさえつつ働いた方が、所得が増えることがわかったからです。

 

一定期間働けば、失業保険を受け取ることも可能なタイミングだったため、より休みやすい環境を整えるために少しだけ無理をしました。

当時の上司には今も感謝しています。

 

自立支援は自治体に申請することで、医療費の負担を通常の3割ではなく、1割負担まで減らせる制度です。

指定医療機関と薬局でしか割引は適用されないものの、毎月診療費と薬代がかさむため、負担を減らすことができます。

 

障害者年金は国民年金保険と厚生年金保険で分類が変わり、厚生年金加入者であれば比較的軽い症状でも、障害者年金がもらえることがわかりました。

病気の発症から一定期間たたないと、申請はできないものの、最低限の3級でも年間数10万円を受け取ることができます。

 

経済的なプレッシャーを減らしつつ、しっかり休める時間を作れたのは回復に大きく貢献してくれました。

失業保険などもあったため、退職後1カ月はほぼ仕事をせずに休むことができ、精神的にもだいぶ落ち着きました。

 

 

うつ病から回復したきっかけ3.自由に仕事ができるフリーランスに転向する

パソコンを打っているひと

 

もともと収入が少ないのをおぎなおうとライターの仕事をしていましたが、病気をしていても、ある程度収入を確保できることがわかりました。

とくにタスクと呼ばれる単発で小型の案件を中心に仕事をしていれば、勤務時間などにとらわれずお金を稼げたからです。

 

勤務時間が決まっていると、どうしても自分にプレッシャーをかけがちです。

体調がわるいと起き上がるのにも苦労するため、単純に休むという選択肢があるかどうかで、精神状態が大きく変わったのです。

 

ある程度、療養してからになりますが、実際フルタイムのつもりでライターの仕事をすると最低限暮らすだけの報酬がえられることもわかりました。

仕事は昇給面の不満もあったため、頑張れば収入が増える可能性があるのも大きかったです。

 

体を休めながら、多い時でも4時間や5時間程度のライティングを続けていくうちに、体力的な余裕や、精神的な余裕が生まれやすくなったのです。

稼いでいるという実感もうまれたため、きょくたんに落ち込むということも少なりました。

 

月収もある程度、稼げるようになったため、病状は安定し、家事も仕事も両立できるまでに回復したのです。

 

まとめ

うつ病になってしまうとなにもかも、マイナスに考えがちですが、負担を少なくするための制度や働き方の工夫でストレスを減らすことができます。

無理に働くよりも、しっかり休んで精神状態を整えることも大切だったのです。

自分を追いつめないように工夫することが、回復に重要だと感じました。