50歳女性。
某英語塾で、英語講師をしている。
趣味は、フラワーアレンジメントとミュージカル観劇と旅行。
今まで渡航した国は、15カ国以上にのぼります。
ロンドンでは、7日間の滞在中にミュージカルを7回観劇。
アメリカ在住経験もある。
見出し
暗い性格を直したエピソード1.小学生のころの暗い性格
子どものとき、かなり暗い性格だった私。
まず人の前に立つこと、話をしたり発表をしたりすることが苦手でした。
授業中、先生にさされても絶対に答えず、ずっと黙ったまま。
答えは分かっていて、口の先まで出かかっていても、実際に声が出なかったのです。
先生が「もういいです。すわる」というのをいつもひたすら待っていました。
「では、2人組になりましょう」という先生の言葉も嫌いでした。
「あ、ひとりになっちゃう」と瞬間的に思うのです。
実際、人数が偶数だった場合は同じように、1人になった子と最後に組まされます。
奇数だった場合は、どこかの2人組にいれてもらって、そこだけ3人組になる、そんな繰り返しでした。
仲良しのお友だちもなかなかできませんし、小学生なのに、お友だちの家に遊びにいくということもほとんどありません。
当然、お誕生日会に呼ばれることなんてこともありませんでした。
暗い性格を直したエピソード2.登校拒否になりかけた中学時代
中学生になり、中高一貫の私立の女子校に通うようになりましたが、やはり1人で過ごしていました。
電車で通学の行き帰り、学校から最寄りの駅までもいつもひとりです。
女の子同士なら、「どこへ行くのも、グループみんなで一緒」というイメージがありそうですよね。
しかし、実際には教室を移動するときもひとり、トイレへ行くときもひとり、なにをするときもひとりです。
「お昼は好きな人で集って自由に」と言われ、やはり、ひとりでお弁当を食べていました。
そのうち学校がイヤになり、休みがちに。
中学三年生のときは、普通なら楽しみにしている体育祭を休んでしまうほどでした。
今でいう、登校拒否です。
ひさしぶりに学校に行くと、職員室に呼ばれ、担任の先生にいやみをいわれます。
それがまたイヤでした。
暗い性格を直したエピソード3.高校時代のお友だちとの出会い
高校に入ると、新しく編入してくる子がいて、ちょっと学校の雰囲気が変ってきました。
そして、ある昼休み、ひとりで本を読んでいる子にふと話しかけたことが、暗い性格が直るきっかけとなるのです。
その子は、妙に分厚い本を読んでいて、「なにを読んでいるの」ときいたら、「図書館の全集を端から順番に読んでいるの」と答えました。
「なんて変っている子だろう……」と、正直とても驚いた私。
でも、不思議とその子には、私も思っていることを素直に話すことができました。
それからは、「思っていることを言っても、人にばかにされることはない」と感じるように。
少しずつ、いろいろな人と話をすることができるようになりました。
そして、そのうちに「面白いことをいって、人が笑ってくれると、自分も楽しい」と思うようになり、気づけば、自分から人に話しかけるようになっていったのです。
暗い性格を直したエピソード4.旅行先でも友だちができる
今ではすっかり明るい性格になり、知らない人にも自分から、どんどん話しかけることができるようになりました。
旅行が好きで、1人でどこへでも行ってしまうのですが、旅行先で話しかけるのも平気です。
たまたま宿泊先が一緒だった女の子とすっかり仲良しになり、翌日、一緒に行動したこともあります。
彼女とはすっかり仲良しになり、結婚式にまでよばれました。
暗い性格を直したエピソード5.外国人にも話しかける
困っている人がいたら、積極的に話しかけるようになりました。
都内にいくと、道に迷っている外国人を見かけることがよくあります。
その際、道をちょっと教えてあげると、とても喜んで「サンキュー」とニッコリするので、それがまた嬉しくて、今ではよく声をかけるように。
この前も新橋駅で、真っ赤な髪で花ピアスをした外国人の女性が、地図を眺めながら、うろうろしているのを発見。
「なにかお困りですか?」と声をかけると、「新宿までどういくの」と聞かれ、細かく説明してしまいました。
暗い性格を直したエピソード6.外国で話しかけられる
今は話しかけやすい雰囲気があるようで、知らない人からよく道を聞かれるようになりました。
外国を歩いていて、外国人に道をきかれたことまであります。
フランスのパリでバスを待っていたときには、フランス人の2人組がフランス語で道を聞いてきました。
身振りからなんとなく、反対側のバスを探していると分かった私。
フランス語もよくわからないのに、「通りを渡った向こうの道の反対側です」と、身振り手振りで伝えました。
ドイツの街では、電車の路線図を開いた、旅行者風の外国人から、乗り換えについてきかれ、「この列車に乗れば、だいじょうぶよ」と説明したこともあります。
暗い性格を直したエピソード7.教室で教えるようになる
子どもができてからは、子どもに囲まれるのを楽しく思うようになり、英語を子どもに教えるようになりました。
そのうち、大人の前で話をするのもすっかり平気に。
今では、大人のクラスで英語を教えています。
暗い性格を直したエピソード8.昔の友人に会うと驚かれる
友人に「いつも明るいね」と、言われることがよくあります。
好きな旅行の話などになると、つい熱くなり、「よく喋るね」といわれてしまうこともあるのです。
最近の友人と集まると、私が中心になって喋っていることもしばしば。
そんな友人に昔の私の話をしても、全然信じてもらえません。
この前、ひさしぶりに高校時代の友人に会ったら「変ったよね?」「前からそんなだったっけ?」と、不思議そうに聞かれました。
まとめ
以前、暗い性格だったころは、自分からバリアをはり、心を閉ざしていたように思います。
「自分は自分」と素直に受け入れ、怖がらずに人を話をしてみると、相手もあなたを素直に受け入れてくれるようになりますよ。
楽しいことがふえ、気がつくと暗い性格は直ってしまうかもしれません。