45歳女性。パート勤務(事務職)。
26歳のときに第一子を授かるが、その後2人目を希望するも授からず、不妊治療にも踏み切れず、一人っ子決定に。
子育てもほぼ終盤の今、犬を飼いはじめ、犬のしつけに夢中。
愛犬も一緒に、家族旅行に行くのが一番の楽しみ。
見出し
子どもを一人っ子にして後悔したこと1.競争相手がいないので、のんびりすぎる子に育ってしまう
私は26歳のときに、1人目の子どもを出産。
本当は最低でも、2人は子どもが欲しかったのですが、授かることができず、不妊治療はお金もかかるし、病院に行くのもハードルが高いように感じました。
「まあ、一人っ子も悪くないか」と思うことにして、子づくりは終了したのです。
一人っ子というのは、兄弟がいない分、両親の愛情も独り占めできます。
家庭内では、おやつやおもちゃも、誰かと取り合うとか、分け合うということがありません。
それゆえに、どうしても、のんびりした性格に育ってしまうのです。
よくいえば穏やかですが、悪くいえば「ボーっとしている」という印象。
私の子どもは男の子なのですが、生まれもっての性格もあるのでしょう。
とにかくのんびりしていて、「男の子なのにこんなんで大丈夫!?」と、赤ちゃんのころから心配していました。
そして、18歳を超えた息子は、そののんびりした性格のまま、すくすくと成長。
恐ろしいほど平和主義で、なんていうのでしょうか。ほかの子にはあるアンテナが、うちの子には一本も立っていないような感じ。
自分以外のことにとにかく無関心で、持っている情報量がとても少ないのです。
一人っ子のせいなのかは分かりませんが、私はどうしても「一人っ子のせいだ」と、思ってしまいます。
子どもを一人っ子にして後悔したこと2.周りから一人っ子のことをあれこれ言われる
1人目の子どもを産んでから、3年ほどは周りからなにか言われることは、ほとんどありませんでした。
しかし、5年も経つと様子が変わってきます。
お決まりの「2人目は?」攻撃です。
私や主人の親たちは、そんなにストレートには言ってきませんでした。
ですが、それでもやんわりと、「そろそろ、兄弟をつくってあげないとね」というようなことを言われるように。
自分たちの親なら、多少言われるのも仕方ないと思います。
でも、子ども関係でできたママ友たちが次々と、2人目、さらには5年の間に、3人産む人も出てきたのです。
そうなると、「2人目は?」とはストレートに言われなくても、無言のプレッシャーを感じます。
会話のなかに、自然と「上の子……下の子」という単語が出てくるのです。
ママ友も、私が2人目を「あえてつくらないのか」、はたまた「欲しくてもできないのか」、知りたくてしかたない様子で、遠回しに探ってきます。
これがものすごく嫌でした。
だって、欲しくて、欲しくて、仕方なかったのに、できなかったわけですから。
「2人目を産んでこそ、一人前」と言わんばかりの、日本の風潮にうんざりしました。
そして、「2人目を授かることに真剣に取り組まなかったから、周りの言葉に傷つくのかな」と思えて、仕方ありません。
子どもを一人っ子にして後悔したこと3.自分たちの老後が寂しい
2人目を諦めて、一人っ子として子どもを育てていく決心をしたものの、自分の思い描く、理想通りに育ってくれない息子。
予想以上に言われる、周りからの「2人目は?」コール。
それでも、「1人でも子どもを授かることができたのだから、自分は幸せ」だと思うことにしました。
ですが、現在息子も19歳。
子育ても終盤です。
男の子なので、可愛かったのも小学生までで、中学生からはあっという間に反抗期を経ての親離れ。
今では、悲しいほどクールな関係です。
家族3人でいても会話も盛りあがらず、「男の子の育児って、こんなにあっけなく終わっていくものなのか」と驚いています。
私は自分に妹がいることもあって、できれば、姉妹の子どもが欲しかったのです。
「姉妹でなくても、1人は娘がほしかった」
それを断念してしまったことをとても後悔しています。
「長男は家を継ぐもの」というのも昔の話。
現代では男の子は結婚してお嫁さんをもらったら、お嫁さんは自分の実家ばかり行くようになると思います。
孫ができても、そんなに会わせてもらえないかもしれません。
その点自分の娘の生んだ外孫なら頻繁に会えるでしょうし、蜜な関係でいられると思います。
結婚のタイミングでなくとも、きっとすぐ家を出てしまう男の子。
我が家は、もうその日も近いと思います。
そうなったときに、「とても寂しいだろうな」と想像してしまうのです。
「やはり、2人目を授かることを諦めたのは間違いだったかな」と、今さらですが、とても後悔しています。
まとめ
日本の不妊治療は、ほとんどが保険適用外なので、恐ろしいほどのお金がかかります。
「1人でも子どもを授かれたのだから」と、不妊治療に踏み切れなかったことを、今はとても後悔しています。
かといって、「そのときに戻れたら、不妊治療を真剣にしていたか」と言われると、なんとも言えません。
借金してまで、不妊治療をするわけにはいきませんから。