35歳男性。フリーライター。
「結婚して1年を過ぎると、恋愛時に目をつぶっていたことが段々、我慢できなくなることが多いのだなぁ」と痛切に感じる。
酒は大好きでも、アルコール中毒にならないか、若干不安になりつつ、手放せない日々。
妻が家出したエピソード1.きっかけは私の仕事のこと
妻が家出したきっかけになったのが、私の仕事に関する問題です。
もともと、小説化志望で小説も地道に書いていましたが、なかなか結果が出ていない状態でした。
非正規社員ではあったものの、すでに妻とは同居状態で、「保険などの費用を考えると、結婚をしたほうがよい」ということで結婚をしたのです。
小説の執筆に関しても、応援してくれるという約束でした。
結婚して、1年ほど経過したある日のこと。
たまたま虫の居所が悪かったのか、日ごろの不満が溜まっていたのか、妻に詰め寄られたことがありました。
それは、「いつまで小説を書いているのか」ということです。
結婚してから、ほとんど執筆ができていない状態だったため、収入の低さも含めて「これからどうするか」と聞かれた私。
もちろん、私が不甲斐ない部分もあったので、それは認めます。
認めたうえでいわせてもらいたいのが、小説を執筆する時間をくれなかったのは妻のほうです。
なぜなら、家では常に一緒にいることを求められるうえに、私が執筆作業をしていると決まって邪魔をしてきます。
「邪魔をするのは、寂しいから」という理由で、執筆を応援してくれるというのは、どこにいったのかという話です。
付け加えるのであれば、妻はそのとき、病気で仕事ができない状態になっていました。
加えて妻の祖母が同居状態だったため、食事の面倒や家事も含めて、私は尽くしていたつもりです。
丁寧な話し合いやお願いであればともかく、「非難される理由はない」ということで、大喧嘩に。
改めて振り返ると、「身勝手な部分もあるなぁ」とは思うのですが、当時はそれだけ、自分が書きたいものにも思い入れがありました。
結局、その日はおたがい、いいたいことを言うものの、収拾がつかず、喧嘩は次の日に持ち越しになったのです。
妻が家出したエピソード2.妻が家出をした日
次の日以降も、おたがいの機嫌は直っていないため、ほとんど最悪といっていい状況でした。
それでも妻は、一緒にいたがるのも問題です。
「夫婦は一緒にいなければならない」というのが妻の意見で、とにかく私に文句を言ってくる妻。
仕事以外のときに、距離をとることができないため、精神的にもかなり辛い状態でした。
仕事中も怒りが沸いてくる一方で、「このまま喧嘩を続けても、あまりよいことはない」と冷静に考えた私。
結論としては、「いったん距離をとったほうがよい」と考えました。
「少なくとも、私が離れた状態でなければ、妻が自分の立場や今までの行動を振り返ることもない」と思ったからです。
当時は派遣の仕事をしていたので、仕事から帰って家事を終わらせたあとに、妻と話し合いの場をつくりました。
その場で、「距離を置いて、いったんおたがいを見つめなおしたほうがよい」ということを告げたのです。
妻は「なぜそんな結露になるのか」と怒り出し、そのまま家を飛び出してしまいました。
精神的に疲れていただけでなく、まさかそのまま飛び出すとは、思わなかったので、止めそこねてしまったのです。
妻が家から出たあとは、さすがに周囲を探しました。
携帯電話も持たずに出てしまったため、連絡もできない状態です。
結局、見つけることもできずに、唖然とするしかなかったですね。
まさか、そこまで感情的になって、あと先考えずに行動をするとは、思ってもみませんでした。
一度家に戻って、すれ違いになっていないか確認しましたが、とくに帰宅している様子はありません。
行方不明者として警察に届出をしたとしても、原因は夫婦喧嘩。
時間がたっていないこともあり、まともに取り合ってくれるかは謎の状態です。
結局、「頭が冷えたら戻ってくるだろう」と考え、家で待つことにしました。
しかし、いくら待っていても、妻は帰ってきません。
結局、夜が明けても、妻は戻ってこない状態で、家出状態がはじまったのです。
妻が家出したエピソード3.家出のあとと結末は
妻が着の身着のままで家出したわけですが、「身内にお世話になっているだろう」という予感はありました。
当時、住んでいたのは妻の実家の近くで、育った地元。
面倒を見てくれる人や友人には、こと欠かない状態だったからです。
そのため、現実的には妻の祖母の面倒を見ることと、仕事を優先することにしました。
仕事が終わって帰ってきても、妻がいない状態だったため、一度妻の実家に連絡することに。
予感は的中し、妻が実家に帰っていることがわかりました。
どこにいるか分かれば、あとは気持ちの問題です。
もともと、私が妻の地元に婿入りしているような状況だったため、状況が悪化するようなら、別れることも検討していたと思います。
妻の両親は別居状態ではあるものの健在のため、無理して私が面倒を見る必要もなかったのです。
結局、妻が折れる形で戻ってくるまでに数日かかりました。
そのうえで「なにか強制しようものなら、またキレて、家出しかねない」と思ったので、怒ったり、責めたりはしないことにしたのです。
結論としては、とても疲れました。
まとめ
正直、私のほうが家出したかったのですが、妻に先を越されたような気もします。
責任感が強い人は家出ができませんし、それでも家出するなら「よほど追い詰められているのだなぁ」とも思います。
感情の処理がうまい人ばかりではないので、「日ごろ、不満に思いがちなことは、ためないほうがいいな」とも思いました。