41歳、女性。
年上の夫とは20歳で知り合い、20代前半で結婚。
仕事や家庭などのトラブルによるストレスにより、過去にギャンブル依存の状態となり、当時の借金を返済中。
郊外の一戸建てで、静かに暮らしています。
趣味は音楽鑑賞。
旦那が好きじゃないのに離婚しない理由1.経済的な問題
結婚して、あと数年で20年になろうとしています。
最初に告白されたとき、交際を断ったのですが、彼は諦めず、何ヶ月も辛抱強く、交際を申し込まれたのです。
その根気に負けての、交際開始でした。
基本的には常に優しくて、穏やかで、私のことを大事にしてくれる人。
それは当時から変わりません。
彼と過ごす日々は、平和です。
私がトラブルを起こしたとしても、責めることなく、解決しようとしてくれます。
ずっと、そういう日々です。
しかし、自分から好きになったわけではないせいか、実は、恋愛的な意味での愛情を感じたことは、いまだありません。
そして「好き」というわけでもないのに、一緒にいることには疑問を感じることがあります。
「このままでいいのだろうか」と、急に不安になるのです。
でも、今はどうにもできません。
その理由の1つが、経済的な問題です。
旦那は一生懸命働いてくれていますが、高給取りではありません。
そして私には、さまざまなストレスから、ギャンブル依存に陥った過去があります。
今も、返済を続けているところです。
借金を抱えた状態で、1人で生活していける自信がありません。
また、そんな借金を抱えている私すら、旦那は助けようとしてくれた過去があります。
そんな状態で「好きではない」と、離婚する勇気は私にはありません。
旦那が好きじゃないのに離婚しない理由2.気力の問題
私がギャンブル依存に陥った最初の原因は、ストレスだと思っています。
そのころから、心のバランスがうまく保てないことが多くなってしまいました。
心療内科には通い、抗うつ薬なども飲んでいますが、医師によれば、「うつ病というほど悪いわけでもない」という状態です。
気力がなくなり、動くのも考えるのも億劫になります。
「好きじゃないのに」と思う気持ちがあるために、定期的に離婚を考えます。
しかし、無気力になってしまうと、それすら考えるのが面倒に。
「離婚のために話し合って、彼の承諾を得て、家族に話して、手続きをして」と考えるだけで、気が遠くなりそうです。
離婚は、結婚をするよりも、ずっと大変だと聞きます。
実際に周囲で離婚を経験した人々は、口を揃えて、そう言っていますね。
それを思い出すだけで、なんだか気力もなえはじめてしまいます。
「離婚を思い立つものの、途中で気力がなえる」という状態を、ずっと繰り返しているのです。
どれだけ、旦那が私を支えてくれたとしても、恋愛的な感情は芽生えてきません。
大事にしてもらっているのだから、全力で好きになれたら、どれだけ楽なことでしょう。
「家族として以上の存在にならない」ということも、私にとってはストレスの1つになっています。
悪循環の状態です。
しかし、それを抜け出す気力が、沸きません。
旦那が好きじゃないのに離婚しない理由3.旦那の意思
そんな無気力で経済力のない私。
ですが、「やはり、このままではよくない、離婚したほうがいい」と、旦那に離婚を切り出したことは何度もあります。
ストレスを理由に借金までつくった私を支えようとしてくれる旦那を、「男性として好きになれない」という現実が重いのです。
たえがたい重さといえます。
静かな毎日の陰で、私は、いつも自己嫌悪に、押し潰されそうになるのです。
しかし、この離婚の話題に関して、旦那が首を縦に振ったことは、今まで一度もありません。
私のわがままは大抵なんでも聞く彼ですが、これだけは今のところ、聞き届けてもらえていないのです。
離婚によってもっとも困るのは、間違いなく私。
返済中の借金があり、収入は少なく、離婚した翌月には、生活に困るに違いありません。
それでも「好き」と思えないのに、一緒にいるのは正しくないと感じています。
もちろん、すべての夫婦が一生、恋愛感情をキープしているとは思っていません。
しかし、そのケースとは違うと感じています。
考えてみれば、交際しているころにも、何度も私から別れ話をしたものです。
そのときの状況と、今もなにも変わりません。
彼は決して諦めず、絶対に「うん」と言わないのです。
そうしているうちに私が折れて、また、なにもなかったかのように続いていく毎日。
ただ、ひとつだけ、夫に言えずにいることがあります。
それは、「好きではない」ということです。
どうしても、それだけは言ってはいけない気がしてなりません。
「もしかしたら、それを言ったら離婚できるかもしれない」と考えることはあります。
それでも、これまで支えてくれていた彼に対して、それだけは言ってはいけないと思うのです。
最近ではもう、離婚を諦めつつあります。
もしかしたら私は、一生こんな状態なのかもしれません。
まとめ
結婚になにを求めるかは、人により違うことでしょう。
少なくとも、「私の結婚は失敗だった」と感じています。
私の最大の失敗は、あまりにも流されすぎてしまったこと。
離婚「しない」のか「できない」のか、今ではもう、よく分からずにいる始末です。