42歳女性。看護師。
おたがいの契約を結んで、結婚生活をはじめ、約10年。
子どももいるので、このまま終身契約になるのかどうか、やや不安が残る今日このごろ。
「もしも契約破棄になったら、なにをしようか」と趣味に没頭、自分探しの旅を思案中。
旦那との変わった馴れ初めエピソード1.彼との付き合いのはじまりは契約から
私と彼が出会ったのは、会社の研修です。
おたがいに住んでいるところは遠方で、研修でもなければ、出会うはずのなかった人だと思っています。
それがおたがいに会社に入り、その研修のために新人は、研修所に入所させられました。
そこは、全国から人が集まってくるところ。
そのなかのひとりが彼だったのです。
研修所には、100人以上の研修生がいたために、入所しただけでは、彼と親しくなることもなかったかもしれません。
しかしながら、そのなかでグループ分けが行われ、彼と同じグループになったのです。
勉強するのも、なにかを話合うのもすべて、そのグループが基本。
そのため、彼とは自然に会話が多くなり、親しくなっていったのです。
しかし、当時私にも彼にも、地元に付き合っている人がいました。
この研修に入ったことをきっかけに、少し彼とは距離を置き、別れたいと思ってい私。
一方研修所の彼は、まだまだ地元に帰って、「彼女と続けていきたい」という希望があったようです。
研修所の彼と親密になるにつれ、「この人いい人だな」と思えることが多くなりました。
ですが、研修は決まった期間があるし、研修が終われば、離れ離れになることはわかっていたのです。
遠距離をする自信はなかったし、「私は夢だけ見ていればいいか」と思いましたね。
しかし、あるときの懇親会で、お酒を飲むことがあり、彼と急接近。
なんと、お酒の力も借りて、彼とベットインすることになってしまったのです。
私は付き合っている彼とは別れようと思っていたし、研修所の彼のことは「いいな」と思っていたので、願ったりかなったり。
しかし研修所の彼はそうではなく、彼女のことも考えていたので、複雑な心境だったそう。
お酒もすっかり抜けて、ほとぼりも冷め、私たちは冷静に話し合いをしました。
そこで出た結果は、この研修期間だけの、契約の彼氏彼女になろうということです。
おたがいに研修で、精神的にも体力的にも疲労困憊。
そしてなんらかの、「癒しになるものが欲しい」と思っていました。
そこで二人の思いが合致したので、「この期間だけの契約にしよう」ということになったのです。
そうして、研修所の彼との付き合いがはじまりました。
旦那との変わった馴れ初めエピソード2.契約の付き合いは、長く続いて契約結婚に発展!
私たちの契約の付き合いは、軽くもなく重たくもなく、快適なものでした。
おたがいに過干渉はないので、好きなこともできましたし、束縛されることはありません。
また、彼に嫉妬をすることもなく、とても楽な付き合いができたのです。
研修が終わってからも、そのような楽な感覚があい、私たちの付き合いは続きました。
しかし、思い焦がれているような恋愛とは違うため、遠距離で、3カ月に一度会う程度。
それも適度な間隔で、わたしにはよかったのだと思います。
そうして2年がたったころ、彼はフリーとなりました。
そこでなんとなく、これまで契約の付き合いをしていたけれど、今度は、「契約結婚をしようか」という話がわいて出てきたのです。
私も30代半ばに差しかかろうとしていましたし、「そろそろいいか。これから新しい人を探すのも面倒だし」という気持ちで、彼との結婚を決意。
そんな私たちの結婚は、両家が全員そろって、挨拶などもしていません。
彼は私の両親とは面識がすでにあったため、挨拶をする機会は設けませんでした。
また彼は忙しいので、彼の母親だけがうちに挨拶にやってくることに。
また、結婚式などもまったく行っていないために、「両家の顔合わせ」というのはしていないのです。
また婚姻届を出す日は、なんとなく「自分の誕生日に提出しよう」と決めた彼。
しかし、私たちは、まだおたがいの地元で働いていたのです。
そのため郵送で婚姻届をやり取りして、私が地元で提出をしました。
その提出が6月。
私は実際には、その年の12月まで仕事をしたために、結婚生活がはじまったのは、翌年からでした。
今考えると、契約の結婚なんて、周りから見ると少し変な形だと思います。
しかし、そこにはいろいろなメリットがありました。
本来結婚をするときには、相手にいろいろなことを求めたり、結婚生活の決まりを決めることもあるでしょう。
私たちは結婚生活は自由です。
おたがいに好きな仕事をしてもいいし、交友関係の縛りもありません。
また、この契約がいつ破られるかもわからないので、家を建てる必要もないのです。
そのようなほかの夫婦にはない感覚が、おたがいの価値観に合ったのかもしれません。
このような契約結婚をしたということは、おたがいにとってメリットが大きなことでした。
また喧嘩などをしても、「相手に求めてはいけない、所詮契約なのだから……」と多少あきらめることができるので、結婚生活も長続きしているのだと思います。
まとめ
私たちの馴れ初めは、一風変わったものでした。
しかし、だからこそ、うまくいっているのではないかな?
私たちの契約は、まだまだ続くと思います。
「付き合いや結婚に、こんな形もあるのか」と、賛同してもらえると嬉しいです。