23歳男性。大手不動産会社勤務。
うえには姉がいて、末っ子という立場。
喧嘩をすることはあるが、過去ほどエスカレートすることはない。
結婚はしていないが、結婚を考えている女性はいます。
趣味は、音楽鑑賞と育児と映画鑑賞で、日々のストレスを解消中。
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姉と仲直りしたエピソード1.姉弟でもまったく口を利かない
同じ空間で暮らしていたとしても、姉とまったく口を利かないということは、日常茶飯事だったように思えます。
年の差は4歳で、小学生のときは2年同じ小学校に行っていましたが、通学も別々。
家で話すことといっても、一家団らんで食卓を囲んでいるときくらいでした。
口を利かないというのは、おたがいがおたがいを嫌っていたからだと思います。
仲よくなった今だからこそ、姉に当時の状況を聞いてみたのですが、どうやら誕生日が問題だったようです。
私と姉の誕生日は、1日違いであり、日にちでいうと私のほうが先の日にちでした。
当時、4歳だった姉は、翌日に誕生日を控えていると、母が陣痛にうなされ病院に。
姉のために開催される予定だった誕生日会も、私が生まれたことで中止になったそうです。
それを、小学生になっても引きずっているのもどうかと思いますが、これが真実でした。
私は、姉が避けるから自然と避けるようになり、口を利かない状態に。
姉が話しかければ話しますが、自分から話すということは、ほとんどなかったと思います。
姉と仲直りしたエピソード2.姉から嫉妬されるあまりいじめられる
私は、兄弟の二番目ということで、末っ子という立場で生まれてきました。
母も男の子が欲しかったようで、幼少期は私ばかり、かわいがっていたようです。
当時物心がついていなかったので、あまり覚えていませんが、小学生になったときも、それは感じていました。
弟という立場なので、なにをしても自分のせいにされていた姉。
母も、状況を見ていないがゆえに、そう怒っていたと思います。
かわいがっているのも私のほうとなると、姉から嫉妬をされてしまうのも明確です。
最初はかわいいいたずらで、小学校の教科書をランドセルから抜き取るようなものでした。
とはいえ、小学校で教科書を忘れたら、怒られるのは私ですから、姉をひどく憎んでいましたね。
私が仕返ししようにも、年の差があるので、仕返しもできずという感じです。
やられっぱなしで、最終的には足を引っかけられたり、靴を隠されたりしていました。
これが、姉弟という関係でなければ、よくある小学校のいじめ問題へと発展していたと思います。
姉と仲直りしたエピソード3.何事も怒られるのは姉から
これは、私が末っ子であるという立場上、仕方のないことだと思いました。
なにをしても、最初は必ず姉が怒られてしまっていたのです。
それで、いくら言いわけをしても、私は怒られず、姉ばかり怒られていました。
姉からすると、理不尽に怒られていることに変わりはありませんから、私のことを相当恨んでいたのでしょう。
そうなると、いじめられたり、口を利かないというのも、分からなくもありませんでした。
姉と仲直りしたエピソード4.姉に子どもができてから環境が変わる
姉は、18歳のときに、当時付き合っていた彼氏と子どもができました。
そこから、徐々に環境は変わっていったと思います。
当時中学生だった私は、小学校のころによりも、それなりに姉と話すようになっていました。
姉自身も大人になっていたので、子どものころはおそらく水に流したのでしょう。
「子どもができた」ということを一番最初に相談してきたのは、私だったのです。
これは、「姉弟という環境だからこそ、相談できる」と姉は言っていました。
詳しく話を聞いてみると、このような内容の相談。
- 当時の彼氏と結婚するつもり
- 子どもは産みたい
- 母に話すきっかけをつくってほしい
いい年でしたが、さすがに18で結婚というのは、抵抗がありましたし、しかるべきアドバイスができたかはわかりません。
しかし、話をしたことで姉は少し気が楽になっていたようで、笑顔でその話をしていました。
そこで、なんとかして、母に話す機会を設けることに。
いわば、立役者となった感じです。
そこから、徐々に姉との距離が縮まっていきます。
姉と仲直りしたエピソード5.姉の相談に頻繁に乗ることに
子どもができてからも、波乱万丈な人生を送っていた姉がいました。
最初にできた子どもは、無事出産することができて、新しい人生をスタートしようという矢先に、離婚が待っていたのです。
当然、離婚のことも、一番最初に相談を受けたのは私。
些細な相談も多かったのですが、素行が悪かった姉は、深夜に出かけることも多かったのです。
しかし、玄関から出ると親にばれてしまうので、私の部屋の窓から出入りしていました。
その間にも、姉の相談には私が乗って、私の相談には姉が乗ってという感じで、やっと姉弟となっていったのです。
ここまで至るのに、約17年もかかってしまいました。
姉と仲直りしたエピソード6.父子家庭になってから絆が深まった
私が、19歳になろうとしていたところ、母が乳がんで他界してしまいました。
父は、仕事人間でほとんど家にいなかったので、実質母子家庭という環境。
だからこそ、母の死は私たち姉弟にとって、非常に辛いものがあったのです。
そこから、一気に距離が縮まっていくようになりました。
姉は離婚して、シングルマザーをしていましたから、私と姉とその子どもで生活していたのです。
幸い、母方の祖母の家が近くにあったので、休日は祖母の家に行っていました。
祖母が近くにいたからこそ、今の私たちがあると思っています。
子どもができてから、やはり「人間として、成長していかなければならない」という気持ちが強かったのでしょう。
姉と私は、姉弟という関係を超えた「なにか」になっていたと思います。
まとめ
私も社会人になり、姉は3人の子どもがいて、旦那もいます。
そういう状況で思うことは、昔のことをまったく感じさせないぐらい、仲よくなったということです。
姉も言っていましたが、「旦那よりも信頼できる存在」だとのこと。
どういう経路があっても、血がつながっている以上、仲の良さはいつでも修復できると思います。