29歳女性、子持ち。職業はアフィリエイター。小学3年生のころに両親が離婚し、その後、姉と父と3人の父子家庭で育つ。現在は、結婚して子育て中。子育てをしながら、自分がどれだけ父と子育て意識が違うのかを実感しながらも、親子関係を維持しながら月に1回は父と会い、子どもと遊んでもらっています。
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父親が苦手だったけど克服したエピソード1.周囲に平気でキレる父
私の父は昔、不機嫌になると誰にでもすぐに当たり散らすような人でした。
とくに姉に対しては厳しく、ちょっとしたことで怒りはじめるのです。
私は、父の機嫌がいつ悪くなるのか、ハラハラしながら気を使って生活をしていたのをすごく覚えています。
姉が怒られるときは、決まって大きい声で怒鳴り、ものにあたって大きい音を出したりしていました。
その理由というのも、しつけではなくいつも理不尽だったことも覚えています。
しつけをするという観念よりも、「自分を不機嫌にさせることをしたから怒る」という感じです。
また、私たちがなにか問題を起こさなくても、仕事から帰るとイライラしていたり。
帰宅そうそうに怒鳴られるということも、日常的にありました。
本当に、くだらないことでイライラして、怒りはじめるのです。
サランラップがうまくはがれなくて、不機嫌になるとか。
お腹が空いていたので、ご飯前にお菓子を少し食べたりすると、「なんで我慢できないんだ!」と、ものすごい勢いで怒られたり。
いつも、眉間にしわを寄せている父。
体も大きいので、とても威圧感もありました。
そんな父だったので、私も姉も父のことが嫌いでした。
今では、私自身、子育てをしながら自分に余裕がないときに、イライラしてしまうことがあります。
でも、ある意味父のおかげで、「自分は父のようになりたくない」と、意識して子育てができています。
気分転換する方法を覚えたりして、自分のなかで冷静でいられるように心がけているんです。
自分のイライラしている原因と、子どもはまったく関係のないもの。
子どもにはあたらないようにしようと思えたのも、父を見てきたからだと思っています。
20年以上たった今、父はだいぶ表情も柔らかくなり、物静かなタイプになりました。
不器用ながらに育ててくれた父のおかげで、幼いころの教訓がしっかりと、自分の子育てに生きているのだと思っています。
父親が苦手だったけど克服したエピソード2.宗教のことしか頭にない
そんな気むずかしい父は、ある宗教にどっぷりとはまっていました。
普段はすぐに怒るし、厳しい父でしたが週末になると宗教に連れて行かれ、いろいろと聞かされた記憶があります。
変な宗教だとか、そんなことは思いませんでしたし、今でも思っていません。
ただ、週末になれば父の宗教に付き合わされていたので、心のなかでは「友だちと遊びたい」と、思っていました。
大きくなるにつれ、その感情も増していきました。
姉も同じことを思っており、姉がそのうち一緒に行かなくなったんです。
私も姉に続いて、週末連れて行かされそうになっても、断るようになりました。
私たち姉妹にとっては、必要のない時間だったのです。
「人間とは、こういうものなのだ」とか、まわりくどく教えられることに、不信感を覚えていったのです。
それは、人間関係をきずいていく上で、十分に友だちとの遊びのなかから学べる部分でした。
このような経験が、どのように人生を豊かにできるかということを、学ぶきっかけになっていると思います。
なので、今は自分の子どもに対して、できるだけたくさんの所で、いろいろな経験をつませたいです。
父が、なにもそういったことをしてくれなかったおかげで、私は今そんなふうに考えてるのでしょう。
父親が苦手だったけど克服したエピソード3.物事をネガティブに考える父
宗教のおかげなのか、わかりませんが、父はとても暗い雰囲気がただよっていました。
とにかく、なにに対してもネガティブな言いかたをする父。
話していて、本当に気分が悪くなることが多かったのです。
父が友人や知り合いの話をするときは、決まって暗い話。
なにか楽しい話や、ワクワクするような話もなく、聞いていて気分が悪くなることばかりです。
ネガティブな発言は、ストレスがたまったり、疲れていると出てしまうものです。
でも、それは自分自身でコントロールできるものですし、少しづつ変えていくこともできます。
たしかにネガティブとは、いつも悪い影響を与えるとは限りません。
父のネガティブさのおかげで、私はポジティブの大切さ、マイナス感情をプラスに変えることができるようになりました。
私は自分の子どもに、刺激的な話やモチベーションが上がるような話を、できるだけするようにしています。
自分自身も誰かと話すときに、モチベーションが上がるような話をするように、心がけるようになりました。
おかげで、周りにいる人もポジティブな人ばかりです。
まとめ
幼いころの家庭環境は、人生を左右するとても大切な時期です。
自分自身が変われば、相手が変わらなくてもすごしていけることを学びました。