ミュージシャンと結婚し幸せになったエピソード3編

結婚生活

29歳女性。

某大手会社で、パート勤務。

 

幼少のころからピアノを習い、部活は吹奏楽部に入っていました。

音楽教室に就職し、事務員として経営を支えるなか、今の夫と出会い、結婚。

 

趣味はコーヒーや紅茶、ミックスジュースを自宅でこだわって飲むことです。

あと料理、携帯ゲームも。

 

 

ミュージシャンと結婚したエピソード1.出会いに至るまで

ガッツポーズをとる女性

 

私は小さいころから音楽が好きで、3歳で音楽教室に通いはじめ、オルガンやピアノを習っていました。

学生時代は吹奏楽部に入り、絶対音感もありましたが、音楽を職にできるほどの才能や実力はありません。

 

ごく普通の大学に入学し、飲食店でのアルバイトに打ち込みながら、就職のことを考える毎日。

音楽の秀でた才能はなかったものの、私の人生にはいつも、喜怒哀楽をより豊かに表現してくれる音楽が、すぐそばにありました。

なので、「どうにか、音楽に携われる仕事に就きたい」と思っていたのです。

 

飲食店でのアルバイトは、多くのお客さんと接することがあります。

その際、レコード会社や放送業界勤務のお客さんと、お話しする機会もありました。

 

ですが、皆さん口を揃えて、「音楽業界は大変だよ」としかめ面をします。

「『相当な覚悟と熱意と体力』がないと、音楽業界で働くことは難しい」と判断した私は、諦めかけていました。

 

そんななか、音楽教室の事務員の仕事を見つけ、「ここなら、私でも必要としてもらえるかもしれない」と思い、就職が決まったのです。

 

ミュージシャンと結婚したエピソード2.出会いから交際

デートをする男女

 

音楽教室に就職はした私は、事務の仕事をしながら、先生や生徒の方々と、音楽の話で盛りあがる日々が楽しくて仕方ありませんでした。

先生方のなかには、本業がプロのミュージシャンという方も多くいらっしゃいましたね。

 

ミュージシャンである先生方と音楽の話をすると、とても専門的でマニアックな話になります。

「なにかしらの音楽経験がないと、ついていけない」と思うのが本音です。

そんななか、絶対音感を持っていることは強みであった気がします。

 

そんなミュージシャンである先生の1人と、とても仲よくなりました。

現在の夫です。

 

彼は、作曲や編曲の仕事をメインに活動していました。

穏やかな人柄ですが、仕事となると、頼りになる彼。

おたがい自然体でいられるようで、一緒に過ごす時間が増えていきました。

 

彼にマニアックな音楽を教えてもらう日々は、私にとっては、もちろん大きな収穫。

彼にとっても、理解してくれることが嬉しかったようです。

 

告白は、彼のほうからありました。

おたがい、20代後半で結婚願望が強かったので、結婚前提の交際に。

 

交際中は普通のカップルと同様、いろいろな場所にも行きました。

また、彼の家に行って楽器を習ったり、音楽の勉強になることも。

彼の音楽仲間が、私のために曲をつくってくれたこともありましたね。

 

誰かが、自分のために曲をつくってくれるなど、思ってもみなかった私。

その曲ができあがり、レコーディングされ、編曲され、音源としてもらったときは、涙が出るほど嬉しかったです。

 

 

ミュージシャンと結婚したエピソード3.結婚、結婚後の生活

夫婦

 

彼からプロポーズをしてもらい、おたがい音楽教室は退職し、音楽好きの私の両親も快く快諾。

音楽で生計をたてていることには、不安があったようですが、逆に不況と言われる業界で頑張っている彼に、感心もしているようでした。

 

彼は基本的に、外で仕事をしてきます。

普通のサラリーマンとは違うので、夜中に帰宅することもしばしば。

 

家には、大きなスピーカーや何本もギターに、キーボートにマイクにアンプ……。

機材が、一部屋を埋めます。

何台ものパソコン、数え切れないほどのコード類、掃除はとんでもなく大変です。

 

夜中に帰ってきても、大きなスピーカーで音を流そうとします。

もちろん、小さい音ですが、それでも不安な私は、「近所迷惑になるから、ヘッドホンをして」と、何度注意したかわかりません。

 

また、名前をインターネットで検索すると、情報が出てきてしまう彼。

そのため、他人に夫の仕事を気軽に話せないこともしばしばありました。

 

とくに大変だったのは、引っ越しです。

大切な機材を業者に任せるのは不安であったり、近隣の方や業者さん、大家さんに見られてしまうのが嫌でした。

「近所迷惑になるような音を出すのでは?」と、思われるからです。

 

また、彼がヘッドホンをつけているときは話しかけづらいですし、夕飯の時間になってもヘッドホンをはずさないことも。

「今ノッてるから、このまま仕事を続けたい!」と、夕飯のことも忘れて没頭しています。

 

音楽を仕事にしている人にとっては、こういった部分も理解してあげる必要がありますね。

しかし、仕事の話=音楽の話なので、話を聞くのはとても楽しいです。

休みの日には一緒にライブへ行ったり、ギターや作曲理論を教えてもらえます。

 

たまに、「この部分どう思う?」と意見を聞かれることも。

意見を聞かれることは、私にとっては「待ってました!」と、言わんばかりのできごとなのです。

 

私の意見が採用されることも多々あり、その曲ができあがったときは感動もの。

なにより、曲ができあがっていく工程をこんなにも間近で感じられるのは、貴重な体験だと、しみじみ思います。

 

まとめ

「音楽に携われる仕事がしたい」

そう思っていた学生時代に、まさか音楽を仕事にしている人と結婚するなんて、思ってもいませんでした。

 

近所や周りへの配慮は必要ですが、夫と大好きな音楽を満喫する毎日は、とても幸せなものです。