32歳、女性、専業主婦。
学生時代や結婚前は、レンタルビデオ店や書店、図書館、コンビニといった接客業で働く。人と接するのは苦手だが、仕事ならなんとかなるのが不思議。接客のストレスはチョコとコーヒーで解消。
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実際に出会った、あまりにも変な客のエピソード1.紙袋を大量に要求する
学生時代に、バイトをしていたレンタルビデオ店の常連さん。
年齢は、50代くらい。
いつも茶色いジャンパーを着ているおばさんで、週に2、3回は来店していました。
レンタルビデオ店といえば、取り扱っている主な商品は、レンタル用のDVDやCD。
お客さんがレンタルした商品を入れるための袋も、返却時に一緒に返却してもらいます。
ただ、レジ前でちょっとしたお菓子も売っていたので、それを買ってもらったときには、小さな紙袋に入れていました。
そのおばさんは、来るたびに「袋ちょうだい」と、店員へ要求します。
レジ前のお菓子を、買っていないときでもです。
仕方なく袋を一枚渡すと「もっとちょうだい!」と、要求がエスカレート。
バイト同士で示し合わせて、そのおばさんには「レンタルだけでは、紙袋はお渡しできません」と、断ることにしました。
それでもおばさんは、新人アルバイトを見つけては、「袋ちょうだい」を言い続けていたんです。
今でも、彼女があのレンタルビデオ店へ行っているのかはわかりません。
だけどつい先日、近所のスーパーで「袋ちょうだい。もっと!」と、言っている彼女を発見。
エコが叫ばれるこの時代に、まだそれを続けていたのかと、なんだか妙に感動してしまいました。
実際に出会った、あまりにも変な客のエピソード2.買った酒を駐車場で飲む
コンビニで働いていたときに、ほんっとうに対応に困ったのがこの人です。
もう70は超えているだろうおじいちゃんで、月に1度くらいしか見かけない人でした。
ただこの人、必ず飲酒運転で帰ろうとするんです。
軽トラでさっそうとやってきて、買うのは必ずワンカップひとつ。
レジのバイトと少し雑談をして、そのまま車に乗ったかと思うと、購入したワンカップを飲みはじめるんです。
あろときから店長からの指導で、レジに来たときに「ご自宅に帰られてから、飲んでくださいね」と、一言そえるようにしました。
しかし、それで一度ケンカになったこともあるんです。
「飲んで帰るのなら、警察を呼びます」と話して、実際に警察官に来てもらったんです。
その後、その人は来なくなりました。
だけど、もしかしたら今もどこかで、飲酒運転をしているのかもしれないと思うと、ぞっとすることがあります。
実際に出会った、あまりにも変な客のエピソード3.しつこく手をつなごうとしてくる
今思えば、セクハラだったと思うのは、書店で働いていたときのお客さんです。
30代くらいの男性で、私は大学生でした。
そのお客さんいわく、視力に障害があるらしいです。
たしかに、白い杖をもってサングラスをかけていましたし、いつも足元がおぼつかないようすでした。
「なにかあれば、声をかけてくださいね」と、最初はみんなで親切にしていました。
ところがこのお客さん、かわいくて若い女のアルバイトがいるときだけ、「探している本がある」と、呼び出すんです。
目的の本がある場所を伝えると、「そこまで連れて行ってほしい」と言うんですよね。
おまけに「できれば、手をつかませてほしい」とまで。
最初は、私たちも障害のある人だから仕方ないと思っていました。
しかし、目がほとんど見えないというわりに、かわいい店員がいないときはレジをスルー。
在庫の棚の間をスルスルと歩いて、目的の本を買っていくんです。
そのお客さんは、「たんに若い子の手をさわりたいだけだ」ということが、わかりました。
その後は、「そのようなサービスは行っておりません」と、書棚までの案内は断るようになりました。
そうすると、本部にまでクレームを出してくるようになってしまって、本当に困りました。
実際に出会った、あまりにも変な客のエピソード4.政治家についての意見を求める
図書館に勤めていたときに、出会った利用者がいます。
図書館の司書というのは、あくまで資料と利用者を結びつけるだけの存在。
利用者に自分自身の意見を聞かれたとしても、自分の意見を述べることはありません。
それがわかっているのにもかかわらず、なんどもなんどもやってきては、外交政策について持論をぶちかまします。
そして、しつこく私たちの意見を聞こうとするんです。
どうにか、話をそらそうとしても「公務員が、政治の問題から逃げるのか」と、話にならず。
その人ひとりに、なん時間と時間をかけてしまうこともあり、顔を見るとイライラするようになってしまいました。
まとめ
接客業で働いていれば、必ず出会う変なお客さん。
相手をするのは大変ですが、話のネタになると思ってがんばるしか、ないのかもしれませんね。
自分自身がお買いものをするときは、変な客だと思われないような対応を心がけたいものです。