大人になってからの激しい兄弟喧嘩エピソード3編

けんか

25歳女性。主婦。兄と私のふたり兄弟。放任主義の母とは、正反対な心配性の兄。昔から母よりも、兄に約束ごとを決められていた。兄が怒ることはほとんどなく、けんかもめったにしない。しかし、そんな兄に一度だけ手を挙げられたことがある。

 

 

大人になってからの激しい兄弟げんかエピソード1.兄弟げんかの原因

カラオケ

 

ある日、私の元に中学の同窓会の連絡がありました。

成人式前にあった中学の同窓会、私は行けなかったため、友人がもう一度、同窓会を企画してくれました。

 

同窓会に行けなかったことを、とても悔やんでいた私は、とても楽しみにしていたのです。

大学に通っていたり、仕事をしている同級生も多いので、夜に同窓会が行われることになりました。

 

帰りが遅いことを母に話していると、聞いていた兄がどこに行くか、なん時に帰るのかと聞いてきました。

兄は、私が成人してからも、夜遊びに行くときは、相手や帰りの時間を必ず聞いてきます。

 

成人してからの私は、妙に大人ぶったところがあり、干渉されるのを嫌がっていました。

しかし、兄は必ず聞いてきました。

 

今回は、同窓会ということもあり、帰りに迎えに来ると言い出したんです。

私としては、久しぶりに会う友だち、邪魔されたくないので拒否しました。

 

しかし、兄は聞き入れません。

結局、この日、口論となってしまったのです。

 

そして同窓会の当日、兄とは気まづい雰囲気のなか、同窓会に行きました。

同窓会では、久しぶりに会う友人もいてとてもなつかしく、兄とのけんかのことなど忘れていました。

 

二次会でカラオケに行くことになり、私は「終電の時間まで」と約束し、行くことにしました。

居酒屋では、お酒は一杯だけにしていたのですが、カラオケで結構呑んでしまったのです。

 

少し酔いがまわってしまい、気がついたら寝てしまっていました。

 

大人になってからの激しい兄弟げんかエピソード2.はじめての兄のビンタ

殴る

 

コール音で目が覚めると、友人も寝ていて、少し酔っていた私は、状況を把握するのに時間がかかりました。

とりあえず部屋に鳴り響く受話器をとると、「お時間10分前になります」と言われ、一気に目が覚めました。

 

「今、なん時?!」と、急いで携帯を見ると朝の5時前。

兄からの着信、50件以上。

 

今まで、終電で帰ることはありましたが、朝帰りしたことはありませんでした。

そしてタイミングよく、兄からの着信。

 

多少、怒られることを覚悟し、電話に出ました。

「どこで、なにしてた!」の声から伝わる、予想以上に怒っている兄。

 

ことの成り行きを説明すると、カラオケまで来るとのことでした。

寝ている皆を起こし、外で待つことに。

 

友人も気がついたら寝てしまったみたいで、申しわけなさそうでした。

もとはと言えば、寝てしまった私が悪いので、友人たちのせいではありませんでした。

 

そして皆は、兄がくるのを外で、一緒に待ってくれました。

多少、怒られることは覚悟してましたが、楽天的な私は深く考えていなかったのです。

 

少し離れたところに兄の車が停車し、兄が降りてきました。

兄の顔は、今まで見たことない鬼の形相でした。

 

そして、近寄ってきた兄は、いきなり頬を叩きました。

はじめて兄に叩かれたショックと、友人の前で叩かれた恥ずかしさ、皆んなに申しわけない気持ちで、涙が止まりませんでした。

 

その涙が怒りにかわり、今までの不満をぶちまけたのです。

そんな私を見ても、兄は完全に無視。

 

こんな冷たい兄は、はじめてでした。

家に帰ると、すぐに兄は部屋に戻りました。

 

リビングでは母が起きており、私の泣きはらした顔を見て、優しく抱きしめてくれました。

兄は、一晩中、私を探していたようです。

 

自分のことしか考えてなかった私は、兄に八つ当たりして、本当に最低だと反省しました。

 

大人になってからの激しい兄弟げんかエピソード3.謝罪と仲なおり

謝る

 

すぐに兄の部屋に行き、ベットに寝ている兄に、泣きながらあやまりました。

それでも、兄はこちらを見もせず無視。

 

悲しくなった私は、横になっている兄に抱きつき、なん度もあやまりました。

すると兄がベットから起きて、私の頰をなでながら「叩いてごめん」と言ったのです。

 

その日は、そのまま兄の部屋で寝てしまい、翌日からはいつもの兄に戻っていました。

あの日から、遅くなるときは、必ず連絡するようになりました。

 

まとめ

自分が大人になった気でいても、失敗することもあります。

大人になっても、親兄弟はいつまでも、私のことを心配してくれるんだと実感しました。

 

叩かれたショックは大きかったですが、それほどまでのことをしたのだと、反省しました。

結果、兄弟げんかのおかげで、いろいろと成長することもできました。