秘密旅行した時のスリリングなエピソード3編

夫婦

50歳女性。自営業。夫の元部下と交際をはじめて、半年後に旅行に行くことに。楽しい旅行を経験して、ふたりの気持ちをしっかりたしかめ合うことができ、ずっと彼とは幸せな時間をすごしています。仕事をしながら、家庭のこともおこたらず、彼との大切な時間の共有がなにより楽しいです。

 

 

秘密旅行した時のスリリングなエピソード1.結婚後にできたはじめての彼と旅行

旅行

 

結婚してから、はじめてできた彼氏は7歳年下で、イケメンで独身。

彼からのプッシュに負けて、お付き合いをはじめてみることにしたのです。

 

付き合いだして半年したころ、彼が突然「京都に行こう」と言い出したのをきっかけに、旅行計画がもちあがりました。

2泊3日の京都旅行のプランが、だいたい決まってきたのです。

 

一番問題なのが、家族になんといって出かけるかということ。

とりあえず、2泊3日で友だちと旅行に行くということにしました。

 

友だちには、しっかりと事情を説明させられましたが、アリバイにはなってくれると言ってくれたんです。

ちょっと高めの食事をおごって、口止め料にしました。

 

そこまで決めてしまえば、あとは旅行のプランを考えるだけ。

彼と私は、年齢を忘れてわいわいとパソコンを見ながら、楽しい時間の計画を立てました。

 

家に帰ってからの重苦しい空気と真逆の、楽しい環境に心がバランスを崩してしまいそうでした。

 

秘密旅行した時のスリリングなエピソード2.楽しい京都の不倫旅

京都

 

ついに、待ち遠しかった旅行の当日。

待ち合わせは、新幹線の座席でということにしてみました。

 

当然、駅で会うだろうと思っていたのですが、新幹線がホームに入ってきても彼の姿がなかったんです。

チケットの日付と時間をなん度も確認しました。

 

結局、電車が出ても、となりの席は空いたままでした。

その3分後くらいに、うしろから彼の香りが。

 

「遅くなってごめん、心配した?」と、耳元で囁かれました。

「こないと思った」そう答えたとき、思わず涙が出そうになるのをこらえていました。

 

そこからは、楽しい旅行のはじまりです。

途中で寄り道しながら、京都の散策を楽しみました。

 

お昼をすぎに、突然か夫からの着信が。

彼に声を出さないように合図をして、とりあえず電話に出ることにしました。

 

日ごろ電話なんてしてこない人なので、不安になります。

「今なにしてる?京都のどこにいるの?」なんてことでした。

 

不思議に思いましたが「食事の順番が呼ばれたから」とすぐさま電話を切り、楽しい時間に戻りました。

宿に着いてからも、ラブラブの楽しい時間をすごしていました。

 

そんなときに、また私の電話に着信が。

夫からの、2度目の電話でした。

 

「景色はどう?きれいだろうな秋だから」開口一番の夫の言葉に、頭のってっぺんから血の気が引いていく感覚がありました。

夫と電話をしているのに、私の首もとに唇を這わせ続ける彼。

 

今ここにある幸せと、電話のギャップがまた興奮を誘ってしまう。

はやく電話を切りたい私と、なぜか無駄に話を続ける夫。

 

微妙な会話は、およそ20分間も続き、彼にもてあそばれながら、電話はまたなんの要件もなくおわりました。

不自然な電話が2回もあると、ちょっと不安になるものです。

 

2日目は、ありきたりですが神社仏閣巡り。

2日目に夫からかかってきた電話の回数は。3度。

 

「ばれてるのかな」という不安が、頭をよぎりました。

旅がおわってしまう最終日は、ギリギリまで旅館ですごして、お土産などを買い、家に帰ることにしました。

 

京都の駅で新幹線に乗ろうと歩いていると、突然彼が「こっちを見るな!そのまま歩いて座席まで行け」と言いました。

そして、もときたほうに歩いて行ってしまったのです。

 

いつも穏やかな彼の口調がとても荒く、不思議に思いながら進むと、前から夫が歩いてきたのです。

全身に鳥肌が立ちました。

 

「ど、どうしたの?」私は、その一言を言うのが精いっぱいで、頭が真っ白になりました。

「昨日、仕事で夕方からきてたんだ」とのこと。

 

「友だちは?」と、聞かれてしまいました。

「彼女は、今日から京都の実家に行くって」という、私の言葉を疑い深げに聞く夫。

 

さっきまでとなりにいてくれた彼の温度が、私の体の半分に残っている気がして、寂しくなりました。

3年前まで、夫の部下をしていた彼が、駅で夫を見つけたのでしょう。

 

本当に怖かった。

 

 

秘密旅行した時のスリリングなエピソード3.不穏な空気と深まった彼との愛情

愛情

 

旅行から帰って荷ほどきをし、家族とお土産のお菓子を食べる。

あたりまえの日常のようで、そうではない、つぶされそうな罪悪感がありました。

 

不思議と、その罪悪感の相手は夫ではなく、彼氏にだったんです。

私、どうかしてるのかも知れません。

 

夜中に彼から連絡がきて、なんとか無事に乗り切ったことを報告しました。

しかし、実際は乗り切れているのかわからない状態。

 

どれだけのことがばれているのか、本当に単なる偶然かわからないまま、普通の暮らしに戻っていきました。

少し変わったところは、彼とまた旅行の計画を立てているところ。

 

会っている時間も、旅行前に比べるとずいぶん濃厚で、私たちふたりにはとても素敵な時間だったことがわかります。

あれから夫は普段と変わらずで、少し気味が悪いくらいです。

 

なにかを言ってくるまでは、放置しておくことにしました。

 

まとめ

彼との楽しい旅行に付きまとうように、かかってきた夫からの電話。

最後には、京都の駅にまであらわれたのに、とくになに言わないのが逆に恐怖でした。

 

旅行はきちんと楽しめて、彼との間もずいぶん深いものになったのは、よかったのです。

でも、これから先が少し心配です。